4.1 [監視ツリー]画面の概要
[ログイン]画面で[セントラルスコープ]チェックボックスをチェックし,JP1/IM - Manager(セントラルスコープ)にログインするか,[イベントコンソール]画面のツールバーでをクリックすると,[監視ツリー]画面が表示されます。
なお,ログインしているJP1/IM - Manager(セントラルスコープ)のバージョンによっては,非活性であったり,非表示であったりする画面,ボタンおよび項目があります。詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager 導入・設計ガイド」の「付録H 下位バージョンとの接続性」を参照してください。
[監視ツリー]画面は,ツリーによって視覚的にシステムの状態を一元監視するための画面です。監視対象を業務やサーバ単位でグループ化できるため,システム管理者は,これらの画面で障害が発生しているアイコンをドリルダウンすることによって,障害原因の特定や,障害の影響を受ける業務を分析できます。また,関連プログラムも[監視ツリー]画面から起動できます。
[監視ツリー]画面では,IM構成管理の仮想化構成情報をインポートすると,仮想化システムを監視対象にすることもできます。
[監視ツリー]画面の表示例を次に示します。
表示項目を次に示します。
- タイトルバー
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[監視ツリー]画面のタイトルバーには,次の二つの情報が表示されます。
- バージョン情報
-
[監視ツリー]画面に監視ツリーのデータバージョンが表示されます。
バージョン情報は,サーバの監視ツリーのデータバージョンです。製品のバージョンではありません。
- ログイン情報
-
ログイン情報が次のように表示されます。
ログイン情報:ユーザー名@ホスト名(またはIPアドレス)
- アラームランプ
-
監視している業務システムで何らかの障害が発生した場合に点滅します。
インストール時点でのアラームランプが点滅する条件を次の表に示します。
表4‒1 アラームランプが点滅する条件 最上位監視ノードの設定
アラームランプ
監視/非監視
状態
監視
警告,正常,デバッグ,初期状態
消灯
監視
緊急,警戒,致命的,エラー
点滅
非監視
初期状態※
消灯
アラームランプが点滅する条件は変更できます。詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス」の「システムプロファイル(セントラルスコープ)(jcs_sysprofile_xxx.def)」(2.定義ファイル)を参照してください。
- ツールバー
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[監視ツリー]画面でよく使う機能をボタンにしています。
- [ツリーを最新状態に更新]
-
接続先のJP1/IM - Manager(セントラルスコープ)からツリー構成情報を読み込み,監視ツリーを最新の状態に更新して表示します。監視ツリーを開いていた場合,ツリーを更新すると,最上位監視ノードの一つ下の監視ノードだけが(下位監視ノードは閉じて)表示されます。
- [ビジュアル監視]
-
[ビジュアル監視画面を開く]画面を表示します。
- [統合機能メニュー起動]
-
[統合機能メニュー]画面を表示します。
- [セントラルコンソール起動]
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[イベントコンソール]画面を表示します。
- [ヘルプ]
-
オンラインマニュアルを表示します。
[監視ツリー]画面のツールバーは,三つの定義ファイルを編集することで,カスタマイズできます。詳細については,下記を参照してください。
参照先:マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス」の「起動プログラム定義ファイル(!JP1_CS_APP0.conf)」(2. 定義ファイル)
参照先:マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス」の「ツールバー定義ファイル(!JP1_CS_FTOOL0.conf)」(2. 定義ファイル)
参照先:マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス」の「アイコン動作定義ファイル(!JP1_CS_FTREE0.conf)」(2. 定義ファイル)
- ツリー表示領域
-
監視する業務システムを構成している要素をツリー構造で表示します。ツリー表示領域に表示される項目を次に示します。
表4‒2 ツリー表示領域の項目 表示項目
説明
+
監視グループ下に監視ノードがあるときに監視グループの横に表示される記号です。
+を選択すると,監視グループ下のツリーが展開されます。ツリーが展開されると-に変わります。
-
監視グループ下に監視ノードがあるときに監視グループの横に表示される記号です。
-を選択すると,展開されたツリーが閉じます。ツリーを閉じると+アイコンに変わります。
監視グループ
配下に監視ノードがあるときは,+記号または-記号が横に表示されます。
監視グループを選択すると,詳細表示領域にその監視グループの子ノードが表示されます。子ノードがない場合は,詳細表示領域には何も表示されません。
監視グループ下のツリーが閉じた状態で監視グループをダブルクリックすると,ツリーが展開されます。
監視グループ下のツリーが展開された状態で監視グループをダブルクリックすると,ツリーが閉じます。
監視オブジェクト
+記号-記号が横に表示されません。
監視オブジェクトを選択すると,詳細表示領域にその監視オブジェクトの詳細情報が表示されます。
監視オブジェクトをダブルクリックすると,その監視オブジェクトの属性([プロパティ]画面)が表示されます。
仮想ルートノード
監視ツリーの監視範囲設定が有効になっている場合,ツリーの最上位に,(または)が表示されます。
仮想ルートノードを選択すると,詳細表示領域に仮想ルートノードの子ノードが表示されます。子ノードがない場合は,詳細表示領域には何も表示されません。
- 詳細表示領域
-
ツリー表示領域で選択した監視グループ(または仮想ルートノード)の子ノード,またはツリー表示領域で選択した監視オブジェクトの詳細(監視ノード名,監視ノード種別,状態,監視,状態更新日時)が表示されます。をクリックするとマップ表示に,をクリックすると詳細表示に切り替えることができます。
監視グループをダブルクリックすると,その子ノードが表示されます。また,ツリー表示領域もダブルクリックした監視グループの下のツリーが展開された状態になります。
監視オブジェクトをダブルクリックすると,その監視オブジェクトの属性([プロパティ]画面)が表示されます。
詳細表示の状態で,メニューから[表示]−[ソートステータス]の[ソート済み]にチェックしている場合は,状態によってソート表示されます。状態は,「緊急」「警戒」「致命的」「エラー」「警告」「正常」「デバッグ」「初期状態」の順になります。
詳細表示領域に表示される項目を次に示します。
表4‒3 詳細表示領域の項目 表示項目
説明
アイコン
監視ノードのアイコンが表示されます。
なお,マップ表示時に,ほかのアイコンと重なったアイコンがあった場合,監視ノードIDの大きい方が前面に表示されます。[ビジュアルアイコンを使用]メニューにチェックマークが付いている場合,[監視ツリー(編集中)]で設定した順序で表示されます。
ビジュアルアイコン
[ビジュアルアイコンを使用]メニューにチェックマークが付いている場合,監視ノードのビジュアルアイコンが表示されます。
この項目は,マップ表示時だけ表示されます。
なお,ほかのビジュアルアイコンと重なったビジュアルアイコンがあった場合,[監視ツリー(編集中)]で設定した順序で表示されます。
監視ノード名
監視ノードの名称が表示されます。
監視ノード種別
監視ノードの種別が表示されます。監視グループの場合は「監視グループ」,監視オブジェクトの場合は「AJS監視」「SSO監視」「汎用オブジェクト」と表示されます。この項目は,マップ表示時には表示されません。
状態
監視ノードの状態が表示されます。表示される状態は「緊急」「警戒」「致命的」「エラー」「警告」「正常」「デバッグ」「初期状態」のどれかです。
この項目は,マップ表示時には表示されません。
監視
監視ノードの監視状態が表示されます。監視状態は「監視」「非監視」のどちらかです。
この項目は,マップ表示時には表示されません。
状態更新
監視ノードの状態が更新された日付が表示されます。
この項目は,マップ表示時には表示されません。
- [上の監視グループへ]
-
ツリー表示領域で選択されている監視ノードの親監視ノードを選択します。ツリー表示領域内では,フォーカスが移動し,詳細表示領域では,フォーカスが移動した監視グループの詳細が表示されます。
- [アイコン表示]
-
ツリー表示領域で選択されている監視グループまたは監視オブジェクトの情報を詳細表示領域にマップ表示します。アイコンは,[監視ツリー(編集中)]画面で設定された位置に従います。この画面でもアイコンの位置を動かすことはできますが,この画面をいったん閉じて再度表示させた場合は,[監視ツリー(編集中)]画面で設定された位置に従います。
- [詳細表示]
-
ツリー表示領域で選択されている監視ノードの情報を詳細表示領域に詳細表示します。
- [矩形選択]
-
監視グループまたは監視オブジェクトのアイコンを同時に複数選択する場合にクリックします。このボタンが選択された状態で,マップ上をマウスの左ボタンでドラッグすると,矩形が描かれます。矩形内に入ったすべてのアイコンが選択されます。詳細表示されている場合は,このボタンは非活性です。
- [等間隔に整列]
-
監視グループまたは監視オブジェクトのアイコンを,一時的に等間隔に整列します。この画面をいったん閉じて,再度表示させた場合は,[監視ツリー(編集中)]画面で設定された位置に従います。詳細表示されている場合は,このボタンは非活性です。
- [状態変更イベント検索]
-
ユーザーフィルターで設定されている条件に従い,状態変更の原因となったイベントを[イベントコンソール]画面に表示します。ユーザーフィルターの設定については[ユーザーフィルター設定]画面で確認してください。仮想ルートノードを選択している場合は,このボタンは非活性です。
- ポップアップメニュー
-
ツリー表示領域および詳細表示領域では監視ノードを選択してマウスの右ボタンをクリックすると,ポップアップメニューを表示できます。仮想ルートノードを選択している場合,ポップアップメニューは表示されますが,選択できるメニュー項目はありません。
なお,次のポップアップメニューは,特定の条件を満たした場合だけ表示されます。
- [表示順序]
-
[ビジュアルアイコンを使用]メニューにチェックマークが付いている場合に選択できます。複数の監視ノードが選択されている場合でも,このメニューは選択できます。
監視ノードの表示順序を次のメニューから一時的に変更できます。この画面をいったん閉じて,再度表示させた場合は,[監視ツリー(編集中)]画面で設定された表示順序に戻ります。
-
[最前面へ移動]
選択している監視ノードを最前面に表示します。
-
[前面へ移動]
選択している監視ノードを前面にある監視ノードから順に,表示順序を一つ繰り上げます。
-
[背面へ移動]
選択している監視ノードを背面にある監視ノードから順に,表示順序を一つ繰り下げます。
-
[最背面へ移動]
選択している監視ノードを最背面に表示します。
-
そのほかのポップアップメニュー項目については,次のメニュー項目の説明を参照してください。
次に,[監視ツリー]画面のメニュー項目を説明します。