3.1 [イベントコンソール]画面の概要
JP1/IM - Manager(セントラルコンソール)にログインすると,[イベントコンソール]画面が表示されます。
[イベントコンソール]画面は,JP1イベントを監視するための画面です。また,コマンド実行などの操作画面も[イベントコンソール]画面から呼び出すことができます。
[イベントコンソール]画面には,[イベント監視],[重要イベント],および[イベント検索]の3種類のページがあり,タブを選択することで表示を切り替えられます。[イベント監視]ページについては,「3.2 [イベント監視]ページ」,[重要イベント]ページについては,「3.3 [重要イベント]ページ」,[イベント検索]ページについては,「3.4 [イベント検索]ページ」を参照してください。
ここでは,[イベントコンソール]画面および各ページに共通する項目を説明します。
- メモ
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BJEXまたはJP1/AS連携用の機能を有効にした場合は,表示される項目が一部異なります。BJEXまたはJP1/AS連携用の機能を有効にした場合の画面については,「3.44.2 [イベントコンソール]画面」を参照してください。
[イベントコンソール]画面の表示例を次に示します。
なお,ログインしているJP1/IM - Manager(セントラルコンソール)のバージョンによっては,非活性であったり,非表示であったりする画面,ボタンおよび項目があります。詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager 導入・設計ガイド」の「付録H 下位バージョンとの接続性」を参照してください。
表示項目を次に示します。
- アラームランプ
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[重要イベント]ページに,対処済でない重要イベントがあるかどうかを表します。
対処済でない重要イベントがあるときは赤で,ないときは青で表示されます。
[重要イベント]ページに表示されている重要イベントをすべて対処済にするか,削除した場合は,アラームランプが青に戻ります。
- ツールバー
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[イベントコンソール]画面でよく使う機能をボタンにしています。
- [イベント詳細表示]
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[イベント詳細]画面を表示します。選択したJP1イベントの詳細な属性情報を表示します。
- [モニター起動]
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選択したJP1イベントを通知したアプリケーションの画面を表示します。
- [コマンド実行]
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コマンドを実行したいときに使用します。クリックすると,[コマンド実行]画面が表示されます。
- [最新情報に更新]
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イベント一覧の表示を最新の情報に更新します。
- [自動アクション実行結果表示]
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選択されているJP1イベントに自動アクションが設定されている場合,自動アクションの実行結果を[アクション結果]画面に表示します。
- [統合機能メニュー起動]
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[統合機能メニュー]画面を表示します。
- [セントラルスコープ起動]
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[監視ツリー]画面を表示します。
なお,jcoimdefコマンドの-sオプションの指定が「OFF」の場合,JP1/IM - Managerを起動したあと,接続中のJP1/IM - Viewを再起動すると,このボタンは非活性となります。jcoimdefコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス」の「jcoimdef」(1. コマンド)を参照してください。
- [ヘルプ]
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オンラインマニュアルを表示します。
インストールした直後のJP1/IM - Viewの設定では,[ヘルプ]ボタンをクリックしてもマニュアルは表示されません。マニュアルを表示させるための設定の手順については,Windowsの場合,マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager 構築ガイド」の「1.24 マニュアルの組み込み手順(Windowsの場合)」,UNIXの場合,マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager 構築ガイド」の「2.22 マニュアルの組み込み手順(UNIXの場合)」を参照してください。
- イベント一覧
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イベント一覧には,そのイベントへの対処状況(対処済,未対処,処理中,保留)を示す対処状況マークが表示されます。対処状況ごとに次の対処状況マークが表示されます。
表3‒1 対処状況と対処状況マーク 対処状況
対処状況マーク
対処済
処理中
保留
未対処
(無印)
異なる対処状況※
!
各ページで設定できる対処状況の種類および他ページへの設定反映契機が異なります。各ページでの違いを次の表に示します。
表3‒2 対処状況の設定に関連する各ページでの違い ページ名
対処状況の種類
1回に設定できるイベント数
他ページへの設定反映契機※1
[イベント監視]
対処済・処理中・保留・未対処
複数
自動更新
[重要イベント]
対処済・処理中・保留・未対処・削除※2
複数
自動更新
[イベント検索]
対処済・処理中・保留・未対処
複数
再検索実行後
イベント一覧の[重大度]欄は,そのイベントの重大度(緊急,警戒,致命的,エラー,警告,通知,情報,デバッグ)を示します。この列には,そのイベントの重大度の種類を示す文字と,それに対応するマークが表示されます。
また,次に示すページのイベント一覧に表示されるイベントには,重大度の種類に対応する文字色および背景色を付けることができます。
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[イベント監視]ページ
-
[重要イベント]ページ
-
[イベント検索]ページ
文字色および背景色を付けたい場合は[ユーザー環境設定]画面の[イベント表示項目]ページで設定を有効にします。
文字色および背景色はシステムカラー定義ファイル(systemColor.conf)で変更できます。詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス」の「システムカラー定義ファイル(systemColor.conf)」(2. 定義ファイル)を参照してください。
重大度の種類に対応するマーク,文字色,および背景色を次に示します。
表3‒3 重大度の種類に対応するマーク,文字色,および背景色 重大度の種類
マーク
文字色※
背景色※
緊急
白
赤
警戒
致命的
エラー
橙
警告
黒
黄
通知
白
情報
デバッグ
表示項目の中の[登録ホスト名]は,[イベント詳細]画面では[発行元イベントサーバ名]と表示されます。
また,イベントのメッセージに改行コードが含まれている場合は,改行コードが無視された状態でイベント一覧に表示されます。
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- 繰り返しイベントを集約して表示する場合
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[イベントコンソール]画面の[イベント監視]ページおよび[重要イベント]ページでは,次のように集約して表示されます。
図3‒2 繰り返しイベントを集約して表示する例 繰り返しイベントを集約して表示すると,次の項目が表示されます。
- [集約状態]
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[集約状態]に繰り返し回数が表示されます。繰り返し回数とは,集約イベント数と繰り返しイベントの総数のことです。非集約イベントの場合は,何も表示されません。
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集約完了イベントの場合
繰り返し回数が表示されます。繰り返しイベントの監視抑止を設定している場合,表示される繰り返し回数は,1〜1,000,000です。
繰り返しイベントの集約表示を設定している場合,表示される繰り返し回数は,1〜100です。
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集約中イベントの場合
繰り返し回数および集約中であることを示す「+」が表示されます。
繰り返し回数が1回(集約開始イベントだけ)の場合は「1+」,繰り返し回数が2回(集約開始イベントと繰り返しイベント1件)の場合は「2+」のように,「1+」〜「99+」の範囲で表示されます。なお,[重要イベント]ページでは,集約開始イベントが削除済み状態で,繰り返しイベントがない場合,「0+」と表示されます。
[イベントコンソール]画面の[重要イベント]ページで,集約開始イベントを削除した場合,そのイベントは削除済み状態となり,繰り返し回数の右横に「削除」が表示されます。
また,集約開始イベントの重要イベントを解除した場合,そのイベントは重要イベント解除済み状態となり,繰り返し回数の右横に「解除」が表示されます。
そのあと,イベントの集約が完了して,削除済み,または重要イベント解除済み状態の非集約イベントになった場合,[イベントコンソール]画面の[重要イベント]ページに表示されなくなります。
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- 対処状態表示
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左端の列にJP1イベントへの対処状況を示す対処状況マークが表示されます。
対処状況マークの種類および内容は,[イベントコンソール]画面の[イベント監視]ページおよび[重要イベント]ページに表示される対処状況マークと同じです。
集約イベントと繰り返しイベントの対処状況が異なる場合,対処状況表示に「!」が表示されます。
- [種別]
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相関イベントを示すマークが表示されます。
表3‒4 種別 種別
説明
相関成立イベントであることを示す
相関不成立イベントであることを示す
繰り返しイベントの監視抑止でイベントを抑止している場合にイベントが大量発生したとき,が表示されます。
なお,[種別]はデフォルトでは表示されません。[種別]を表示させるには[ユーザー環境設定]画面で設定してください。
- [アクション]
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自動アクションの抑止機能を使用している場合,[イベントコンソール]画面にアクション抑止の状態を示すマークが表示されます。
表3‒5 アクション抑止の状態 アクション抑止の状態
説明
抑止されなかったアクション
抑止されたアクション
一部抑止されたアクション
また,繰り返しイベントの監視抑止でアクションの実行を抑止している場合にイベントが大量発生したとき,が表示されます。
共通除外条件によって,アクションの実行対象外になった場合,が表示されます。
集約イベントと繰り返しイベントのアクション状況が異なる場合,アクション表示に「!」が表示されます。
- [アクション種別]
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アクション種別を示すマークが表示されます。
表3‒6 アクション種別 アクション種別
説明
コマンドを実行する
なお,[アクション種別]はデフォルトでは表示されません。[アクション種別]を表示させるには[ユーザー環境設定]画面で設定してください。
- [イベント監視]タブ
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[イベント監視]タブを選択すると,[イベント監視]ページに切り替わります。
[イベントコンソール]画面を最初に表示したときに表示されます。受信したJP1イベントが表示されます。
繰り返しイベントの監視抑止でイベントを抑止している場合にイベントが大量発生したとき,タブにイベントが大量発生したことを表すが表示されます。
- [重要イベント]タブ
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[重要イベント]タブを選択すると,重要イベントだけを表示する[重要イベント]ページに切り替わります。
繰り返しイベントの監視抑止でイベントを抑止している場合にイベントが大量発生したとき,タブにイベントが大量発生したことを表すが表示されます。
- [イベント検索]タブ
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[イベント検索]タブを選択すると,JP1イベントの検索結果を表示する[イベント検索]ページに切り替わります。イベントを検索するには,[表示]−[イベント検索]を選択します。
- 統合監視DBを使用する場合
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統合監視DBを使用し,重大度変更機能,メモ情報の設定機能,または表示メッセージ変更機能を使用する場合,次の項目が表示されます。
- [重大度変更]
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[ユーザー環境設定]画面で[重大度変更]の表示を設定すると,次のように[重大度変更]が表示されます。デフォルトでは表示されません。
- [重大度(変更前)]
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[ユーザー環境設定]画面で[重大度変更]の表示を設定すると,次のように[重大度(変更前)]が表示されます。デフォルトでは表示されません。
- [メモ]
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[ユーザー環境設定]画面で[メモ]の表示を設定すると,[メモ]が表示されます。デフォルトでは表示されません。
- [メッセージ(変更後)]
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[ユーザー環境設定]画面で[メッセージ(変更後)]の表示を設定すると,次のように[メッセージ(変更後)]が表示されます。デフォルトでは表示されません。
- [表示メッセージ変更]
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[ユーザー環境設定]画面で[表示メッセージ変更]の表示を設定すると,次のように[表示メッセージ変更]が表示されます。デフォルトでは表示されません。
- [表示メッセージ変更定義名]
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[ユーザー環境設定]画面で[表示メッセージ変更定義名]の表示を設定すると,次のように[表示メッセージ変更定義名]が表示されます。デフォルトでは表示されません。
次に,[イベントコンソール]画面のメニュー項目を説明します。