6.9.4 JP1イベントの重大度を変更する
統合監視DBを使用する場合,重大度変更機能を設定すると,イベントの重大度を変更できます。
統合監視DBの設定方法については,マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager 構築ガイド」の「1.4.2 統合監視DBの設定(Windowsの場合)」,「2.4.2 統合監視DBの設定(UNIXの場合)」を参照してください。
また,重大度変更機能を設定する方法は,マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager 構築ガイド」の「5.13 重大度変更機能の設定」を参照してください。
ここでは,イベントの重大度を変更する手順を次に示します。
- 〈この項の構成〉
(1) [重大度変更定義設定]画面から重大度変更定義を設定する
[重大度変更定義設定]画面から重大度変更定義を設定する手順を次に示します。
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イベントの重大度変更機能が有効になっていることを確認する。
jcoimdefコマンドを実行し,-chsevオプションを確認してください。無効になっている場合は,jcoimdefコマンドを使用し,イベントの重大度変更機能を有効にしてください。デフォルトは無効です。重大度変更機能を有効にした場合は,JP1/IM - Managerを再起動してください。jcoimdefコマンドについては,マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス」の「jcoimdef」(1. コマンド)を参照してください。
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[イベントコンソール]画面から[オプション]−[重大度変更定義]を選択する。
[重大度変更定義一覧]画面が表示されます。
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設定する内容に合わせて,[追加]ボタン・[編集]ボタン・[複製]ボタン・[削除]ボタンをクリックする。
- [追加]ボタンをクリックした場合
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[重大度変更定義設定]画面が表示され,新しい重大度変更定義を設定できます。
- [編集]ボタンをクリックした場合
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[重大度変更定義設定]画面が表示され,選択した重大度変更定義の設定を編集できます。
- [複製]ボタンをクリックした場合
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選択した重大度変更定義が複製され,[重大度変更定義一覧]画面に追加されます。複製された重大度変更定義は,名称の先頭に「コピー 」が追加されます。
- [削除]ボタンをクリックした場合
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選択した重大度変更定義が削除されます。
削除の場合,手順4は実施しません。
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[重大度変更定義設定]画面で,重大度の設定をする。
重大度を変更するイベント条件の設定をします。そのあと,[変更後の重大度]から変更後の重大度を選択して,[OK]ボタンをクリックします。
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[重大度変更定義一覧]画面で,[適用]ボタンをクリックして有効にする。
[重大度変更定義設定]画面で,設定した重大度変更定義を[重大度変更定義一覧]画面から選択して,[適用]チェックボックスをチェックして有効にします。複数のイベントを設定したい場合は,手順3〜5を繰り返します。
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設定を反映してもよいかを確認するメッセージが表示されるため,問題なければ[はい]ボタンをクリックする。
設定した重大度変更定義が有効になります。
(2) 重大度変更定義ファイルから重大度変更定義を設定する
重大度変更定義ファイルから重大度変更定義を設定する手順を次に示します。
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イベントの重大度変更機能が有効になっていることを確認する。
jcoimdefコマンドを実行し,-chsevオプションを確認してください。無効になっている場合は,jcoimdefコマンドを使用し,イベントの重大度変更機能を有効にしてください。デフォルトは無効です。重大度変更機能を有効にした場合は,JP1/IM - Managerを再起動してください。jcoimdefコマンドについては,マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス」の「jcoimdef」(1. コマンド)を参照してください。
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重大度変更定義ファイルに,イベントの重大度変更の定義を記述する。
重大度変更はシステム単位で定義します。重大度は,「緊急(Emergency)」,「警戒(Alert)」,「致命的(Critical)」,「エラー(Error)」,「警告(Warning)」,「通知(Notice)」,「情報(Information)」,「デバッグ(Debug)」の範囲で変更できます。
重大度変更定義ファイルの詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス」の「重大度変更定義ファイル(jcochsev.conf)」(2. 定義ファイル)を参照してください。
重大度変更定義ファイルに設定する内容の例
DESC_VERSION=2 def 重大度変更1 cmt コメント define enable cnd B.ID IN 100 200 E.SEVERITY IN Warning B.SOURCESERVER IN hostA hostB hostC end-cnd sev Emergency end-def
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jco_spmd_reloadコマンドを実行するか,JP1/IM - Managerを再起動する。
ただし,手順1で重大度変更機能を無効から有効に変更した場合は,JP1/IM - Managerを再起動する必要があります。
jco_spmd_reloadコマンドについては,マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス」の「jco_spmd_reload」(1. コマンド)を参照してください。
変更後のJP1イベントの重大度は,イベント一覧の[重大度]に表示します。変更前のJP1イベントの重大度は,イベント一覧の[重大度(変更前)]に表示します。また,重大度を変更したJP1イベントは,イベント一覧の[重大度変更]にアイコンを表示します。
イベント基盤サービスは,マネージャー上のイベントサービスから受信したJP1イベントの重大度を変更し,統合監視DBに登録します。その際,イベントサービスのイベントDBの内容は変更されません。
また,マッピング定義を重大度の変更に使用することがあります。マッピング定義を使用すると,イベント一覧の[重大度]に,別の属性を表示できます。
(3) 運用中に発生したイベントを使って追加重大度変更定義を設定する
システム運用中に変更したいイベントを選択して[追加重大度変更定義設定]画面から重大度変更定義の条件を追加できます。
イベントを選択して定義を追加した場合は,追加した定義を最優先にするために[重大度変更定義一覧]画面に表示される定義の先頭に登録されます。
[追加重大度変更定義設定]画面から設定する手順を次に示します。
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[イベントコンソール]画面で,重大度を変更したいイベントを選択し,右クリックして表示されるポップアップメニューから[重大度変更定義を設定]を選択する。
[追加重大度変更定義設定]画面が表示されます。
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[追加重大度変更定義設定]画面で,重大度を変更する。
重大度を変更するイベント条件の設定をして,[変更後の重大度]から,変更後の重大度を選択して,編集します。
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[OK]ボタンをクリックする。
追加重大度変更定義が[重大度変更定義一覧]画面に反映されます。運用中に追加した重大度変更定義には,種別にアイコンが表示されます。
(4) 追加重大度変更定義を重大度変更定義に変更する
システム運用中に追加した追加重大度変更定義は,重大度変更定義に変更できます。
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[イベントコンソール]画面のメニューから[オプション]−[重大度変更定義]を選択して[重大度変更定義一覧]画面を表示する。
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[重大度変更定義一覧]画面の[重大度変更定義一覧]で重大度変更定義に変更したい追加重大度変更定義(種別にアイコンが付いている定義)を選択する。
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[種別変更]ボタンをクリックする。
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種別を変更してもよいかを確認するメッセージが表示されるため,問題なければ[はい]ボタンをクリックする。
選択した追加重大度変更定義が,重大度変更定義に変更されます。
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[重大度変更定義一覧]画面の[適用]ボタンをクリックする。
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設定を反映してもよいかを確認するメッセージが表示されるため,問題なければ[はい]ボタンをクリックする。
追加した重大度変更定義が有効になります。