2.1.1 統合エージェントホストのJP1/IM - Agentの設定変更
(1) IPバインド方式に変更する(オプション)
IPバインド方式に変更する場合は,次の設定を変更します。
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統合エージェント制御基盤の設定
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Prometheus serverの設定
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Alertmanagerの設定
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Node exporterの設定
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Windows exporterの設定
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Blackbox exporterの設定
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Yet another cloudwatch exporterの設定
設定の変更方法については,マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager 構築ガイド」の「7.3.6 統合エージェントホストでのJP1/IM - Agentの新規インストール(Windowsの場合)」および「8.3.6 統合エージェントホストでのJP1/IM - Agentの新規インストール(UNIXの場合)」の「IPバインド方式に変更する」の手順で,物理ホストの設定を参照してください。
(2) コンテナシステムでの設定変更
設定変更が必要な場合は,DockerイメージやPodmanイメージを作り直すことを推奨します。
コンテナを起動したあとで設定変更する場合,次の注意事項があります。
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定義ファイル操作機能を使用して更新や削除を行うことはできません。コンテナ環境に対して定義ファイル操作機能を使用して更新や削除を行うとKNBC00019-Eエラーになります。
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コンテナ内のファイルを編集する場合は,コンテナを起動したあとで,次に示すコマンドを実行してコンテナに接続する必要があります。
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Dockerの場合
# docker exec -it コンテナ名 /bin/bash
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Podmanの場合
# podman exec -it コンテナ名 /bin/bash
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ユニット定義ファイルを編集する手順は,コンテナでは,サービス管理プログラムの定義ファイルを編集します。例えば,supervisordの場合は,supervisordの定義ファイル(supervisord.conf)を編集します。
(3) Webシナリオ監視機能の設定変更
(a) エージェントホスト上のブラウザーの設定を変更する
ブラウザーを表示する場合に使用する言語を追加または変更するときは,該当する言語をブラウザーで使用できるようにしておく必要があります。
使用するブラウザーの設定画面で,使用する言語が追加されているかを確認し,追加されていない場合は,Codegenの実行,および,Playwrightによる監視が正常に動作しないことがあるため,使用する言語を追加します。
(b) 認証の設定を変更する
Playwrightが監視先のWebアプリケーションにアクセスする際に行う,クライアント認証またはHTTP認証(Basic 認証)の設定内容を変更した場合,証明書やパスワードなどの設定を見直す必要があります。
必要な設定については,マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager 構築ガイド」の「1.21.2(13)(b) JP1/IM - Agentセットアップ」の「認証の設定」を参照してください。
(c) Webシナリオファイルの定義内容を変更する
Codegenを使用して生成したWebシナリオを修正した場合の動作は,サポートしていません。
Codegenの操作によって記録されるコードのうち,動作を確認したコードについては,マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager 導入・設計ガイド」の「3.15.1(1)(m)Webシナリオ監視機能」の「Webシナリオ作成機能(playwright codegen)」に記載している「Webシナリオとして記録し計測できるブラウザーの操作や動作」を参照してください。
Webシナリオファイルの定義内容を変更したい場合は,次の手順を実施します。
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Webシナリオファイルを削除する。
「2.1.1(3)(d) Webシナリオファイルを削除する」を参照してください。
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Webシナリオファイルを新しく作成する。
マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager 構築ガイド」の「1.21.2(13)(b) JP1/IM - Agentセットアップ」の「Webシナリオファイルの新規作成」を参照してください。
(d) Webシナリオファイルを削除する
Webシナリオファイルを削除する手順を次に示します。
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Web exporterを停止する。
削除対象のWebシナリオファイルを実行しているWeb exporterを停止します。
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Webシナリオファイルを削除する。
ユーザーは,作成済みのWebシナリオファイルを削除します。
Webシナリオファイルの詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス」の「Webシナリオファイル(任意の名前.spec.ts)」(2. 定義ファイル)を参照してください。
設定ファイルの削除方法については,マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager 構築ガイド」の「1.21.2(1)(a) 設定ファイルを編集する(Windowsの場合)」を参照してください。
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Playwright設定ファイルを変更する。
Playwright設定ファイルから,削除対象のWebシナリオファイルを実行する定義を削除します。
Playwright設定ファイルの詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス」の「Playwright設定ファイル(jpc_playwright.config.ts)」(2. 定義ファイル)を参照してください。
設定ファイルの編集方法については,マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager 構築ガイド」の「1.19.3(1)(a) 共通の設定方法」の「設定ファイルを編集する(Windowsの場合)」を参照してください。
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Web exporterのディスカバリ設定ファイルを変更する。
Web exporterのディスカバリ設定ファイルから,削除対象のWebシナリオファイルを実行する定義を削除します。
Web exporterのディスカバリ設定ファイルの詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス」の「Web exporterのディスカバリ設定ファイル(jpc_file_sd_config_web.yml)」(2. 定義ファイル)を参照してください。
設定ファイルの編集方法については,マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager 構築ガイド」の「1.19.3(1)(a) 共通の設定方法」の「設定ファイルを編集する(Windowsの場合)」を参照してください。
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Web exporterを起動する。
(e) Web exporterの動作時の設定を変更する
次の場合は,Playwright設定ファイル(jpc_playwright.config.ts)を編集します。
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Webシナリオファイルを新しく作成した場合
マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager 構築ガイド」の「1.21.2(13)(b) JP1/IM - Agentセットアップ」の「Playwright設定ファイルの設定」を参照してください。
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Webシナリオファイルを削除した場合
「2.1.1(3)(d) Webシナリオファイルを削除する」の手順「Playwright設定ファイルを変更する」を参照してください。
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Webシナリオファイルの実行時の設定などを変更する場合
Playwright設定ファイルの詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス」の「Playwright設定ファイル(jpc_playwright.config.ts)」(2. 定義ファイル)を参照してください。
設定ファイルの編集方法については,マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager 構築ガイド」の「1.19.3(1)(a) 共通の設定方法」の「設定ファイルを編集する(Windowsの場合)」を参照してください。
(f) Prometheus serverがスクレイプするWeb exporterの設定を変更する
次の場合は,Web exporterのディスカバリ設定ファイル(jpc_file_sd_config_web.yml)を編集します。
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Webシナリオファイルを新しく作成した場合
マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager 構築ガイド」の「1.21.2(13)(b) JP1/IM - Agentセットアップ」の「Web exporterのディスカバリ設定ファイルの設定」を参照してください。
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Webシナリオファイルを削除した場合
「2.1.1(3)(d) Webシナリオファイルを削除する」の手順「Web exporterのディスカバリ設定ファイルを変更する」を参照してください。
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そのほかのWebシナリオ監視機能の設定を変更する場合
Web exporterのディスカバリ設定ファイルの詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス」の「Web exporterのディスカバリ設定ファイル(jpc_file_sd_config_web.yml)」(2. 定義ファイル)を参照してください。
設定ファイルの編集方法については,マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager 構築ガイド」の「1.19.3(1)(a) 共通の設定方法」の「設定ファイルを編集する(Windowsの場合)」を参照してください。