1.1 設定情報の管理
ここでは,JP1システムのバックアップおよびリカバリーについて説明します。
ディスク障害などが発生してシステムが動作しなくなった場合,JP1/IMで使用する各種のデータが回復できなくなることがあります。このような不測の事態に備えて,定期的に各種のファイルのバックアップを取得しておく必要があります。
ここでの説明を基に,システム全体のバックアップ計画の一環として,JP1のバックアップ・リカバリーを検討してください。サーバ間での複製およびファイルの移行には使用できません。
バックアップ・リカバリーを実施する際には,バックアップ元とリカバリー先で次のすべてが一致している必要があります。
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ホスト名
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IPアドレス
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PP形名
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PPバージョン(VVRRZZの範囲で一致させてください)
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製品の使用するディレクトリの構成(権限などを含めて一致させてください)
また,OS,ハードウェアに関しては,同一の動作ができることが前提となります。
上記の条件に一致しない場合は,移行となります。
「1.5 設定情報およびDBの移行」を参照して実施してください。
OSコマンドやバックアップソフトでシステム全体をフルバックアップすることもできますが,OSコマンドやバックアップソフトの動作に依存するため,JP1/IM - Managerでは,JP1/IM - Managerの各機能で提供しているコマンドを使用したバックアップ・リカバリーをお勧めします。OSコマンドやバックアップソフトを使用する場合,次の前提条件となります。
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事前にIMデータベースを含むJP1/IM - Managerのすべてのサービスが停止された状態で取得されている。
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OSに登録している情報を含めて,ファイル,レジストリの情報がすべて整合性の取れた状態でバックアップされている。
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取得されるバックアップ対象のファイルがスパースファイルとなっていない。
定義情報をバックアップ・リカバリーする場合は,データベースも合わせてバックアップ・リカバリーを実施してください。
バックアップ・リカバリー時は,JP1/IM - Viewを停止してください。