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JP1 Version 13 JP1/Integrated Management 3 - Manager 構築ガイド


8.3.7 統合エージェントホストでのJP1/IM - Agentの新規インストール時のセットアップ(UNIXの場合)

クラスタ構成では,次の点に注意してください。

〈この項の構成〉

(1) 自動起動の設定

クラスタソフトで制御するため,OS起動時のサービス自動起動の設定は行いません。

(2) 統合エージェント制御基盤の設定

(a) 複数マネージャーホストへのデータ配信機能を設定する(Linuxの場合)(オプション)

■ 新規設定

  1. クラスタソフトからJP1/IM - Agentサービスを停止する。

    停止するサービスのサービスキーを次に示します。

    • jpc_imagent

    • jpc_imagentaction

    • jpc_imagentproxy

    • jpc_alertmanager

    • jpc_prometheus_server

    • jpc_fluentd

  2. 統合エージェント管理基盤のセカンダリー用のディレクトリを作成する。

    統合エージェント管理基盤のセカンダリー用のディレクトリとして,次のディレクトリを作成します。

    • 共有ディレクトリ/jp1ima/tmp/download-imagentグループ識別子

    • 共有ディレクトリ/jp1ima/tmp/upload-imagentグループ識別子

    • 共有ディレクトリ/jp1ima/tmp/jbsfwd-imagentグループ識別子

    • 共有ディレクトリ/jp1ima/logs/imagent-imagentグループ識別子

    • 共有ディレクトリ/jp1ima/logs/imagentproxy-imagentグループ識別子

    • 共有ディレクトリ/jp1ima/logs/imagentaction-imagentグループ識別子

    上記のディレクトリの作成には,次のコマンドを使用します。

    mkdir -m 700 ディレクトリ
  3. 統合エージェント管理基盤のセカンダリー用のユニット定義ファイルを作成する。

    /usr/lib/systemd/system下にあるコピー元のユニット定義ファイルをコピーし,コピー先のファイル名にリネームします。

    作成したユニット定義ファイルのオーナーおよびオーナーグループは,root,アクセス権は644にします。

    コピー元のファイル名

    コピー先のファイル名

    jpc_imagent_論理ホスト名.service

    jpc_imagent-imagentグループ識別子_論理ホスト名.service

    jpc_imagentproxy_論理ホスト名.service

    jpc_imagentproxy-imagentグループ識別子_論理ホスト名.service

    jpc_imagentaction_論理ホスト名.service

    jpc_imagentaction-imagentグループ識別子_論理ホスト名.service

  4. サービスの起動設定を行う。

    実行系サーバと待機系サーバの両方で実施します。

    マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager 導入・設計ガイド」の「3.15.7(5)(c) セカンダリーのサービス起動の設定」を参照してください。

  5. 統合エージェント制御基盤のセカンダリー用の設定を行う。

    実行系サーバで実施します。

    マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager 導入・設計ガイド」の「3.15.7(5)(d) 統合エージェント制御基盤の設定ファイル」を参照してください。

  6. 統合エージェント制御基盤のセカンダリー用のシークレットを登録する。

    実行系サーバで実施します。

    セカンダリーの統合エージェント制御基盤が接続するJP1/IM - Managerの初期シークレットを取得して登録します。

    登録する初期シークレットのキーについては,マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager 導入・設計ガイド」の「3.15.7(5)(e) 初期シークレット,クライアントシークレット,およびHTTPプロキシパスワードのキー」を参照してください。

  7. 統合エージェント制御基盤以外の設定を行う。

    実行系サーバで実施します。

    マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager 導入・設計ガイド」の「3.15.7(5)(f) 統合エージェント制御基盤以外の各プログラムの送信設定」を参照してください。

  8. 次のコマンドを実行して,ユニット定義ファイルで定義したサービスを有効化する。

    実行系サーバと待機系サーバの両方で実施します。

    systemctl daemon-reload
  9. クラスタソフトに論理ホスト用のサービスを登録する。

    クラスタソフトに登録するサービスは,次のとおりです。

    サービス

    jpc_imagent-imagentグループ識別子

    jpc_imagentproxy-imagentグループ識別子

    jpc_imagentaction-imagentグループ識別子

    上記サービスの依存関係,および,クラスタソフトに登録するコマンドについては,「8.3.6 統合エージェントホストでのJP1/IM - Agentの新規インストール(UNIXの場合)」の手順7「クラスタソフトに論理ホスト用のサービスを登録する。」を参照してください。

(b) 複数マネージャーホストへのデータ配信機能を解除する(Linuxの場合)(オプション)

複数マネージャーホストへのデータ配信機能を使用しなくなった場合の設定手順を次に示します。

ご使用の運用環境に合わせて,次のどちらかを実施します。

  • 論理ホストのアンインストールを行わずに,複数マネージャーホストへのデータ配信機能だけを削除する

  • 論理ホストのアンインストールを行う

■ 論理ホストのアンインストールを行わずに,複数マネージャーホストへのデータ配信機能だけを削除する場合

  1. 論理ホストで稼働しているJP1/IM - Agentのサービスを停止する。

    実行系サーバだけで実施します。

    クラスタソフトから論理ホストで稼働しているサービスを停止します。

  2. クラスタソフトに登録されたサービスを解除する。

    実行系サーバだけで実施します。

    8.3.7(2)(a) 複数マネージャーホストへのデータ配信機能を設定する(Linuxの場合)(オプション)」の手順8で登録したサービスを解除します。

    サービスを解除する方法については,クラスタソフトのドキュメントを確認してください。

  3. systemdに登録されたセカンダリーのサービスを解除するために有効化する。

    実行系サーバと待機系サーバの両方で実施します。

    有効化する方法については,「8.7.3 JP1/IM - Agentのアンインストール(UNIXの場合)」の手順3を参照してください。

  4. 複数マネージャーホストへのデータ配信機能を使用するために作成したシークレットを削除する。

    実行系サーバで実施します。

    削除するシークレットのキーについては,マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager 導入・設計ガイド」の「3.15.7(5)(e) 初期シークレット,クライアントシークレット,およびHTTPプロキシパスワードのキー」を参照してください。

    すでに消えているシークレットについては,この手順は不要です。

  5. 複数マネージャーホストへのデータ配信機能を使用するために設定した内容を元に戻す。

    実行系サーバと待機系サーバの両方で実施します。

    8.3.7(2)(a) 複数マネージャーホストへのデータ配信機能を設定する(Linuxの場合)(オプション)」の「新規設定」の手順4と手順7で設定した統合エージェント制御基盤のセカンダリー用の設定を元に戻します。

  6. 複数マネージャーホストへのデータ配信機能を使用するためにコピーしたファイルを削除する。

    実行系サーバと待機系サーバの両方で実施します。

    8.3.7(2)(a) 複数マネージャーホストへのデータ配信機能を設定する(Linuxの場合)(オプション)」の「新規設定」の手順2でコピーした統合エージェント管理基盤のセカンダリー用のファイルを削除します。

  7. 複数マネージャーホストへのデータ配信機能を使用するために作成したディレクトリを削除する。

    実行系サーバと待機系サーバの両方で実施します。

    ログなどの必要なファイルを退避したあと,「8.3.7(2)(a) 複数マネージャーホストへのデータ配信機能を設定する(Linuxの場合)(オプション)」の「新規設定」の手順1で作成した統合エージェント管理基盤のセカンダリー用のディレクトリを削除します。

  8. systemdを更新する。

    実行系サーバと待機系サーバの両方で実施します。

    更新方法については,「8.7.3 JP1/IM - Agentのアンインストール(UNIXの場合)」の手順5を参照してください。

  9. 無効化したセカンダリーのサービスが接続しているJP1/IM - Manager側で登録している統合エージェント情報を削除する。

    JP1/IM - Managerの実行系サーバと待機系サーバの両方で実施します。JP1/IM - Agentの実行系サーバと待機系サーバでは実施しません。

    統合エージェント情報の削除手順については,マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager 画面リファレンス」の「2.2.1 [統合エージェント一覧]画面」を参照してください。

■ 論理ホストのアンインストールを行う場合

8.7.3 JP1/IM - Agentのアンインストール(UNIXの場合)」の手順1と手順2の間に,上記の「論理ホストのアンインストールを行わずに,複数マネージャーホストへのデータ配信機能だけを削除する場合」の手順4から手順8を実施します。

実施後に,上記の「論理ホストのアンインストールを行わずに,複数マネージャーホストへのデータ配信機能だけを削除する場合」の手順10を実施します。

(3) OSシャットダウン時の自動停止の設定

クラスタソフトで制御するため,OSシャットダウン時のサービス停止の設定は行いません。

(4) その他の設定

クラスタ構成での設定変更の手順については,通常ホストの設定変更と基本的に同じです。通常ホストの設定変更については,「2.19 JP1/IM - Agentのセットアップ(UNIXの場合)」を参照してください。