7.3.7 統合エージェントホストでのJP1/IM - Agentの新規インストール時のセットアップ(Windowsの場合)
クラスタ構成では,次の点に注意してください。
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JP1/IM - Agentのファイルやフォルダについて,共有ディスク上のファイルやフォルダが対象になる場合があります。
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統合エージェントホストでのJP1/IM - Agentのサービスの起動と停止は,クラスタソフトから行います。
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サービス定義ファイルの設定変更を行う場合は,実行系サーバと待機系サーバの両方で行う必要があります。また,設定する値も同じ値を設定する必要があります。
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セキュリティ製品の除外設定では,共有フォルダ\jp1imaも除外対象にする必要があります。
(1) 自動起動の設定
クラスタソフトで制御するため,OS起動時のサービス自動起動の設定は行いません。
(2) 統合エージェント制御基盤の設定
(a) 複数マネージャーホストへのデータ配信機能を設定する(Windowsの場合)(オプション)
■ 新規設定
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クラスタソフトからJP1/IM - Agentサービスを停止する。
停止するサービスのサービスキーを次に示します。
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jpc_imagent
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jpc_imagentaction
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jpc_imagentproxy
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jpc_alertmanager
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jpc_prometheus_server
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jpc_fluentd
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統合エージェント管理基盤のセカンダリー用のフォルダを作成する。
統合エージェント管理基盤のセカンダリー用のフォルダとして,次のフォルダを作成します。
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共有フォルダ\jp1ima\tmp\download-imagentグループ識別子
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共有フォルダ\jp1ima\tmp\upload-imagentグループ識別子
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共有フォルダ\jp1ima\tmp\jbsfwd-imagentグループ識別子
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共有フォルダ\jp1ima\logs\imagent-imagentグループ識別子
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共有フォルダ\jp1ima\logs\imagentproxy-imagentグループ識別子
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共有フォルダ\jp1ima\logs\imagentaction-imagentグループ識別子
上記のフォルダの作成には,次のコマンドを使用します。
mkdir フォルダ
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統合エージェント管理基盤のセカンダリー用のファイルを作成する。
実行系サーバと待機系サーバの両方で実施します。
Agentパス\bin下にあるコピー元のファイルをコピーし,コピー先のファイル名にリネームします。
コピー元のファイル名
コピー先のファイル名
jpc_imagent_service.exe
jpc_imagent-imagentグループ識別子_service_論理ホスト名.exe
jpc_imagent_service_論理ホスト名.xml
jpc_imagent-imagentグループ識別子_service_論理ホスト名.xml
jpc_imagentproxy_service.exe
jpc_imagentproxy-imagentグループ識別子_service_論理ホスト名.exe
jpc_imagentproxy_service_論理ホスト名.xml
jpc_imagentproxy-imagentグループ識別子_service_論理ホスト名.xml
jpc_imagentaction_service.exe
jpc_imagentaction-imagentグループ識別子_service_論理ホスト名.exe
jpc_imagentaction_service_論理ホスト名.xml
jpc_imagentaction-imagentグループ識別子_service_論理ホスト名.xml
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サービスの起動設定を行う。
実行系サーバと待機系サーバの両方で実施します。
マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager 導入・設計ガイド」の「3.15.7(5)(c) セカンダリーのサービス起動の設定」を参照してください。
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統合エージェント制御基盤のセカンダリー用の設定を行う。
実行系サーバで実施します。
マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager 導入・設計ガイド」の「3.15.7(5)(d) 統合エージェント制御基盤の設定ファイル」を参照してください。
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統合エージェント制御基盤のセカンダリー用のシークレットを登録する。
実行系サーバで実施します。
セカンダリーの統合エージェント制御基盤が接続するJP1/IM - Managerの初期シークレットを取得して登録します。
登録する初期シークレットのキーについては,マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager 導入・設計ガイド」の「3.15.7(5)(e) 初期シークレット,クライアントシークレット,およびHTTPプロキシパスワードのキー」を参照してください。
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統合エージェント制御基盤以外の設定を行う。
実行系サーバで実施します。
マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager 導入・設計ガイド」の「3.15.7(5)(f) 統合エージェント制御基盤以外の各プログラムの送信設定」を参照してください。
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次のコマンドを実行して,サービス定義ファイルで定義したサービスを有効化する。
実行系サーバと待機系サーバの両方で実施します。
Agemtパス\tools\jpc_service -on サービスキー -h 論理ホスト名
サービスキーについては,マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager 運用ガイド」の「10.1 JP1/IM - Agentのサービス」に記載しているWindows環境でのJP1/IM - Agentのサービスキーのうち,「-imagentグループ識別子」が付いているものを使用します。
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クラスタソフトに論理ホスト用のサービスを登録する。
クラスタソフトに登録するサービスは,次のとおりです。
サービス
依存関係
jpc_imagent-imagentグループ識別子_service_論理ホスト名
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IPアドレスリソース
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物理ディスクリソース
jpc_imagentproxy-imagentグループ識別子_service_論理ホスト名
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jpc_imagent-imagentグループ識別子_service_論理ホスト名
jpc_imagentaction-imagentグループ識別子_service_論理ホスト名
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jpc_imagentproxy-imagentグループ識別子_service_論理ホスト名
クラスタソフトに登録するコマンドについては,「7.3.6 統合エージェントホストでのJP1/IM - Agentの新規インストール(Windowsの場合)」の手順7「クラスタソフトに論理ホスト用のサービスを登録する。」を参照してください。
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■ バージョンアップ時の設定
複数マネージャーホストへのデータ配信機能を有効にしているバージョンからのバージョンアップの場合は,下記の手順を実施してください。
下記の手順は,バージョンアップインストール時の「1.3.1(3)(b) インストール手順」の手順5のあと(手順6の前)に実施します。
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統合エージェント管理基盤のセカンダリー用のファイルを作成する。
Agentパス\bin下にあるコピー元のファイルをコピーし,コピー先のファイル名にリネームします。
コピー元のファイル名
コピー先のファイル名
jpc_imagent_service.exe
jpc_imagent-imagentグループ識別子_service_論理ホスト名.exe
jpc_imagentproxy_service.exe
jpc_imagentproxy-imagentグループ識別子_service_論理ホスト名.exe
jpc_imagentaction_service.exe
jpc_imagentaction-imagentグループ識別子_service_論理ホスト名.exe
(b) 複数マネージャーホストへのデータ配信機能を解除する(Windowsの場合)(オプション)
複数マネージャーホストへのデータ配信機能を使用しなくなった場合の設定手順を次に示します。
ご使用の運用環境に合わせて,次のどちらかを実施します。
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論理ホストのアンインストールを行わずに,複数マネージャーホストへのデータ配信機能だけを削除する
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論理ホストのアンインストールを行う
■ 論理ホストのアンインストールを行わずに,複数マネージャーホストへのデータ配信機能だけを削除する場合
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論理ホストで稼働しているJP1/IM - Agentのサービスを停止する。
実行系サーバだけで実施します。
クラスタソフトから論理ホストで稼働しているサービスを停止します。
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クラスタソフトに登録されたサービスを解除する。
実行系サーバだけで実施します。
「7.3.7(2)(a) 複数マネージャーホストへのデータ配信機能を設定する(Windowsの場合)(オプション)」の手順8で登録したサービスを解除します。
サービスを解除する方法については,クラスタソフトのドキュメントを確認してください。
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Windowsに登録されたセカンダリーのサービスを解除する。
実行系サーバと待機系サーバの両方で実施します。
解除方法については,「7.7.3 JP1/IM - Agentのアンインストール(Windowsの場合)」の手順3を参照してください。
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複数マネージャーホストへのデータ配信機能を使用するために作成したシークレットを削除する。
実行系サーバで実施します。
削除するシークレットのキーについては,マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager 導入・設計ガイド」の「3.15.7(5)(e) 初期シークレット,クライアントシークレット,およびHTTPプロキシパスワードのキー」を参照してください。
すでに消えているシークレットについては,この手順は不要です。
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複数マネージャーホストへのデータ配信機能を使用するために設定した内容を元に戻す。
「7.3.7(2)(a) 複数マネージャーホストへのデータ配信機能を設定する(Windowsの場合)(オプション)」の「新規設定」の手順4と手順7で設定した統合エージェント制御基盤のセカンダリー用の設定を元に戻します。
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複数マネージャーホストへのデータ配信機能を使用するためにコピーしたファイルを削除する。
「7.3.7(2)(a) 複数マネージャーホストへのデータ配信機能を設定する(Windowsの場合)(オプション)」の「新規設定」の手順2でコピーした統合エージェント管理基盤のセカンダリー用のファイルを削除します
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複数マネージャーホストへのデータ配信機能を使用するために作成したフォルダを削除する。
ログなどの必要なファイルを退避したあと,「7.3.7(2)(a) 複数マネージャーホストへのデータ配信機能を設定する(Windowsの場合)(オプション)」の「新規設定」の手順1で作成した統合エージェント管理基盤のセカンダリー用のフォルダを削除します。
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無効化したセカンダリーのサービスが接続しているJP1/IM - Manager側で登録している統合エージェント情報を削除する。
JP1/IM - Managerの実行系サーバと待機系サーバの両方で実施します。JP1/IM - Agentの実行系サーバと待機系サーバでは実施しません。
統合エージェント情報の削除手順については,マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager 画面リファレンス」の「2.2.1 [統合エージェント一覧]画面」を参照してください。
■ 論理ホストのアンインストールを行う場合
「7.7.3 JP1/IM - Agentのアンインストール(Windowsの場合)」の手順1と手順2の間に,上記の「論理ホストのアンインストールを行わずに,複数マネージャーホストへのデータ配信機能だけを削除する場合」の手順4から手順8を実施します。
実施後に,上記の「論理ホストのアンインストールを行わずに,複数マネージャーホストへのデータ配信機能だけを削除する場合」の手順9を実施します。
(3) OSシャットダウン時の自動停止の設定
クラスタソフトで制御するため,OSシャットダウン時のサービス停止の設定は行いません。
(4) その他の設定
クラスタ構成での設定変更の手順については,通常ホストの設定変更と基本的に同じです。通常ホストの設定変更については,「1.21 JP1/IM - Agentのセットアップ(Windowsの場合)」を参照してください。