7.8.3 クラスタ環境でのIMデータベースの更新(Windowsの場合)
クラスタ環境でJP1/IM - ManagerをバージョンアップまたはJP1/IM - Managerの修正版を適用した場合にIMデータベースを使用しているときは,クラスタ環境のIMデータベースの更新処理が必要になります。次に示す手順に従い,IMデータベースを更新してください。
ここでは,論理ホストのJP1/IM - Managerが動作しているホストを実行系ホストとし,動作していないホストを待機系ホストとします。
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サービスの状態を確認する。
次の状態と異なる場合は,サービスを停止してください。
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JP1/IM - MOを使用している場合は,接続元のJP1/IM - MOのJP1/IM - Message Optimizerサービスが停止している。
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JP1/OAでJP1/IM - ManagerからJP1イベントを取得している場合は,接続元のJP1/OAが停止している。
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実行系ホストで,クラスタソフトの操作で次のサービスをオフラインにし,次の順でサービスを停止する。
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論理ホストのJP1/IM - Managerサービス(サービス表示名:JP1/IM3-Manager_論理ホスト名)
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論理ホストのJP1/IM - Manager DB Cluster Serviceサービス(サービス表示名:JP1/IM3-Manager DB Cluster Service_論理ホスト名)
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論理ホストのIMデータベースサービス(サービス表示名:JP1/IM3-Manager DB Server_論理ホスト名)
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実行系ホストに割り当てられた共有ディスクおよび論理IPアドレスを待機系ホストに引き継ぎ,論理ホストで共有ディスクおよび論理IPアドレスを使用できる状態にする。
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待機系ホストでOSのサービス画面から,次の順で次のサービスを起動する。
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論理ホストのIMデータベースサービス(サービス表示名:JP1/IM3-Manager DB Server_論理ホスト名)
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論理ホストのJP1/IM - Manager DB Cluster Serviceサービス(サービス表示名:JP1/IM3-Manager DB Cluster Service_論理ホスト名)
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待機系ホストでjimdbstatusコマンドを実行し,IMデータベースサービスが稼働中であることを確認する。
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IMデータベースサービスが稼働中の場合,KNAN11182-Iメッセージが出力されます。
KNAN11182-I IMデータベースサービスは稼動中です
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IMデータベースサービスが稼働中でない場合は,10秒ごと程度でjimdbstatusコマンドを実行し,稼働中になるまで待ちます。
jimdbstatus -h 論理ホスト名
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待機系ホストでjimdbstopコマンドを実行し,IMデータベースを停止する。
jimdbstop -h 論理ホスト名
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待機系ホストでOSのサービス画面から,次のサービスを停止する。
論理ホストのJP1/IM - Manager DB Cluster Serviceサービス(サービス表示名:JP1/IM3-Manager DB Cluster Service_論理ホスト名)
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待機系ホストに割り当てられた共有ディスクおよび論理IPアドレスを実行系ホストに引き継ぎ,論理ホストで共有ディスクおよび論理IPアドレスを使用できる状態にする。
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待機系ホストでjimdbupdateコマンドを実行する。
jimdbupdate -h 論理ホスト名
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次のメッセージが出力された場合は,手順11以降を実行してください。
KNAN11201-I IMデータベースサービスは最新の状態です
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次のどれかのメッセージが出力された場合は,手順10以降の手順を実行してください。
KNAN11202-I IMデータベースサービスの上書きインストールが必要です
KNAN11211-I IM データベースサービスの設定ファイルの更新が必要です
なお,待機系ホストでは次のメッセージが出力されますが,問題はありません。
KNAN11210-W 共有ディスクにアクセスできないため,テーブルスキーマを確認できませんでした
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待機系ホストでjimdbupdateコマンドを実行し,IMデータベースを更新する。
jimdbupdate -h 論理ホスト名 -i
なお,待機系ホストでは次のメッセージが出力されますが,問題はありません。
KNAN11210-W 共有ディスクにアクセスできないため,テーブルスキーマを確認できませんでした
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待機系ホストでOSのサービス画面から,次のサービスを停止する。
論理ホストのIMデータベースサービス(サービス表示名:JP1/IM3-Manager DB Server_論理ホスト名)
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実行系ホストでOSのサービス画面から,次のサービスを起動する。
論理ホストのIMデータベースサービス(サービス表示名:JP1/IM3-Manager DB Server_論理ホスト名)
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実行系ホストでjimdbupdateコマンドを実行する。
jimdbupdate -h 論理ホスト名
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次のメッセージが出力された場合は,手順16を実行してください。
KNAN11201-I IMデータベースサービスは最新の状態です
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次のどれかのメッセージが出力された場合は,手順14以降を実行してください。
KNAN11202-I IMデータベースサービスの上書きインストールが必要です
KNAN11207-I IMデータベースサービスのテーブルスキーマの更新が必要です
KNAN11211-I IMデータベースサービスの設定ファイルの更新が必要です
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実行系ホストでjimdbbackupコマンドを実行し,IMデータベースをバックアップする。
jimdbbackup -h 論理ホスト名 -o バックアップファイル名 -m MAINT
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実行系ホストでjimdbupdateコマンドを実行し,IMデータベースを更新する。
jimdbupdate -h 論理ホスト名 -i
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実行系ホストでOSのサービス画面から,次のサービスを停止する。
論理ホストのIMデータベースサービス(サービス表示名:JP1/IM3-Manager DB Server_論理ホスト名)
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実行系ホストでクラスタソフトの操作で次のサービスをオンラインにし,次の順でサービスを起動する。
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論理ホストのIMデータベースサービス(サービス表示名:JP1/IM3-Manager DB Server_論理ホスト名)
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論理ホストのJP1/IM - Manager DB Cluster Serviceサービス(サービス表示名:JP1/IM3-Manager DB Cluster Service_論理ホスト名)
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論理ホストのJP1/IM - Managerサービス(サービス表示名:JP1/IM3-Manager_論理ホスト名)
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手順1で停止したサービスを開始する。
- 重要
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jimdbupdateコマンドを実行する前に取得したIMデータベースの更新前のバックアップデータは,jimdbupdateコマンド実行後のIMデータベースにリカバリーしないでください。
jimdbupdateコマンドを実行したあとは,再度jimdbbackupコマンドでバックアップを取得してください。