2.18.11 バージョンアップ時の設定(UNIXの場合)
ここでは,JP1/IM - Managerのバージョンアップインストール時のセットアップ項目について説明しています。
IMデータベースを使用している場合は,「2.4.5 IMデータベースの更新(UNIXの場合)」を参照して,IMデータベースを更新する必要があります。
- 〈この項の構成〉
(1) イベント取得フィルターの位置の変更
旧バージョンのJP1/IM - Managerで,イベント取得フィルター(互換用)を使用していた場合は,jcochafmodeコマンドを実行して,イベント取得フィルターの位置をイベントコンソールサービスからイベント基盤サービスに変更できます。イベント取得フィルターの位置をイベント基盤サービスに変更すると,JP1イベントの監視に加えて,自動アクションや監視オブジェクトの状態監視にも有効なフィルターとして動作させることができます。また,フィルター条件を詳細に定義できるようになります。ただし,バージョンアップ前のイベント取得フィルターで運用したい場合は,フィルター位置の変更は不要です。
- 重要
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一度イベント取得フィルターの位置を変更すると,以前のイベント取得フィルターには戻せません。jcochafmodeコマンドを実行する前に,イベント取得フィルターの位置の変更について,十分に検討してください。
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JP1/IM - Managerを停止する。
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jcochafmodeコマンドを実行してフィルター位置を変更する。
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JP1/IM - Managerを起動する。
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イベント取得フィルターの機能について
参照先:マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager 導入・設計ガイド」の「4.2.2 イベント取得フィルター」
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jcochafmodeコマンドについて
参照先:マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス」の「jcochafmode(UNIX限定)」(1. コマンド)
(2) セントラルスコープのバージョンアップコマンドの実行
バージョン8以前のJP1/IM - Central Scopeからバージョンアップした場合は,次の手順に従い,バージョンアップコマンドを実行してください。バージョンアップコマンドを実行するまでは,旧バージョンのJP1/IM - Central Scopeと互換モードで動作します(旧バージョンから追加された機能は使用できません)。
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JP1/IM - Managerを停止する。
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ディスクの空き容量を確認する。
次の手順に示すjp1csverupコマンドを実行するには,監視オブジェクトDB分の空き容量が必要です。監視オブジェクトDBは,次に示すディレクトリ内のすべてのデータです。
/var/opt/jp1scope/database/jcsdb/
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jp1csverupコマンドを実行する。
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jbssetcnfコマンドを実行する。
次に示す機能の有効,無効は旧バージョンのJP1/IM - Central Scopeの設定に依存します。
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対処済み連動機能
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状態変更イベントの上限監視
機能を無効から有効にしたい場合,次の表に示すファイルを引数にjbssetcnfコマンドを実行してください。
表2‒9 機能を有効にするための設定ファイル ファイル名
説明
action_complete_on.conf
対処済み連動機能を有効にするためのファイルです。
evhist_warn_event_on.conf
監視オブジェクトの状態変更イベント件数が上限値(100件)を超えた際に,JP1イベントを発行する機能を有効にするためのファイルです。
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JP1/IM - Managerを起動する。
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JP1/IM - ViewでJP1/IM - Manager(JP1/IM - Central Scope)に接続し,問題がないか動作を確認する。
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jp1csverupコマンドについて
参照先:マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス」の「jp1csverup(UNIX限定)」(1. コマンド)
(3) 自動アクション定義ファイルの更新
11-10以前のJP1/IM - Managerからバージョンアップした場合は,次の手順に従い,自動アクション定義ファイルを更新してください。
ただし,11-10以前の自動アクション定義ファイルをそのまま使用したい場合は必要ありません。
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JP1/IM - Managerを停止する。
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jcadefconvコマンドを実行して自動アクション定義ファイルを更新する。
jcadefconv -i 変換するアクション定義ファイル名 -o 変換後のアクション定義ファイル名
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jcadefconvコマンドの-oオプションに指定したファイルをactdef.confにリネームして格納先に配置する。
格納先およびファイル名を次に示します。なお,次に示す格納先およびファイル名を-oオプションに直接指定している場合は,この手順は不要です。
物理ホスト:/etc/opt/jp1cons/conf/action/actdef.conf
論理ホスト:共有ディレクトリ/jp1cons/conf/action/actdef.conf
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JP1/IM - Managerを起動する。
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自動アクションの機能について
参照先:マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager 導入・設計ガイド」の「6. 自動アクションによるコマンド実行(JP1/Base連携)」
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jcadefconvコマンドについて
参照先:マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス」の「jcadefconv」(1. コマンド)
(4) 発生元ホストの項目の表示
JP1/IM - Manager 09-00〜09-10からバージョンアップした場合,イベント条件表示項目定義ファイルに発生元ホストが設定されていません。そのため,発生元ホストのマッピング機能を有効にしても,[アクション詳細設定]画面のイベント条件に発生元ホストの項目が表示されません。[アクション詳細設定]画面のイベント条件に発生元ホストの項目を表示する場合,イベント条件表示項目定義ファイルに「E.JP1_SOURCEHOST」を追加する必要があります。
[アクション詳細設定]画面については,マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager 画面リファレンス」の「3.33.1 [アクション詳細設定]画面」を参照してください。
イベント条件表示項目定義ファイルについては,マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス」の「イベント条件表示項目定義ファイル(attr_list.conf)」(2. 定義ファイル)を参照してください。
(5) イベントレポート出力の出力形式の指定
10-50以前のJP1/IM - Managerからバージョンアップした場合,イベントレポート出力でCSV出力する際に,1件の固有の拡張属性に一つの列を割り当てて出力する機能が無効になっています。この機能を有効にするかどうかは,イベントレポート出力環境定義ファイル(evtreport.conf)のPROGRAM_SPECIFIC_EX_ATTR_COLUMNパラメーターで指定します。なお,新規にインストールした場合は有効です。必要に応じて,イベントレポート出力環境定義ファイルを設定してください。
イベントレポート出力環境定義ファイルの詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス」の「イベントレポート出力環境定義ファイル(evtreport.conf)」(2. 定義ファイル)を参照してください。
(6) [ログファイルトラップサービスが起動したときに自動でプロセス起動する]チェックボックスの表示
11-01以前のJP1/IM - Managerからバージョンアップした場合,[ログファイルトラップサービスが起動したときに自動でプロセス起動する]チェックボックスが無効(非表示)になっています。
[ログファイルトラップサービスが起動したときに自動でプロセス起動する]チェックボックスの有効・無効は,プロファイル管理環境定義ファイル(jp1cf_profile_manager.conf)のLOGFILETRAP_AUTO_START_CONTROLパラメーターで指定します。詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス」の「プロファイル管理環境定義ファイル(jp1cf_profile_manager.conf)」(2. 定義ファイル)を参照してください。
(7) エージェントのプロファイル更新通知機能
11-01以前のJP1/IM - Managerからバージョンアップした場合,エージェントのプロファイル更新通知機能が無効になっています。
エージェントのプロファイル更新通知機能の有効・無効は,プロファイル管理環境定義ファイル(jp1cf_profile_manager.conf)のAGENT_PROFILE_UPDATE_NOTICEはパラメーターで指定します。詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス」の「プロファイル管理環境定義ファイル(jp1cf_profile_manager.conf)」(2. 定義ファイル)を参照してください。
(8) リモート監視が停止中のログの監視設定
11-01以前のJP1/IM - Managerからバージョンアップした場合,リモート監視が停止中に出力されたログ情報を収集しない設定になっています。
リモート監視が停止中に出力されたログ情報を収集するかどうかは,リモートログトラップ環境定義ファイル(jp1cf_remote_logtrap.conf)のSTART_OPTIONパラメーターで指定します。詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス」の「リモートログトラップ環境定義ファイル(jp1cf_remote_logtrap.conf)」(2. 定義ファイル)を参照してください。
(9) インテリジェント統合管理基盤のバージョンアップ(UNIXの場合)
インテリジェント統合管理基盤を利用している場合のバージョンアップ時の設定について説明します。
なお,連携製品のバージョンアップも同時に実施する場合は,手順5を実行する前に連携製品のバージョンアップを実施してください。
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JP1/IM - Managerを停止する。
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12-50以前のJP1/IM - Managerからバージョンアップした場合,インテリジェント統合管理データベースを構築する。
インテリジェント統合管理データベースの構築の詳細については,「2.5 インテリジェント統合管理データベースの構築(UNIXの場合)」を参照してください。
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新しい設定値を追加する。
利用する機能に合わせて,新しく追加された設定値を追加します。※
- 注※
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JP1/IM - Managerを13-00または13-01から13-10以降にバージョンアップした場合,テキストエディターなどで,次のファイルの末尾に「web-enable-admin-api: true」の行を追加します。なお,インテリジェント統合管理データベースを再構築したときは,自動で追加されるため,この手順は不要です。
・物理ホストの場合:/etc/opt/jp1imm/conf/imgndb/config.yml
・論理ホストの場合:共有ディレクトリ/jp1imm/conf/imgndb/config.yml
上記の手順を実施しなかった場合,トレンドデータの削除と統合エージェント情報の削除が失敗します。
トレンドデータの削除と統合エージェント情報については,マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager 画面リファレンス」の「2.2.1 [統合エージェント一覧]画面」,マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス」の「5.11.4 トレンドデータ削除」および「5.18.2 統合エージェント情報削除」を参照してください。
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JP1/IM - Managerを起動する。
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jddcreatetreeコマンドを実行する。
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jddupdatetreeコマンドを新規・再構築モードで実行する。
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jddcreatetreeコマンドについて
参照先:マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス」の「jddcreatetree」(1. コマンド)
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jddupdatetreeコマンドについて
参照先:マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス」の「jddupdatetree」(1. コマンド)
バージョンアップを実行しない場合,インテリジェント統合管理基盤13-00の機能は利用できません。