Hitachi

JP1 Version 13 JP1/Integrated Management 3 - Manager 構築ガイド


2.23.1 アンインストール手順(UNIXの場合)

JP1/IM - ManagerおよびJP1/IM - Agentをアンインストールする手順について説明します。

なお,IMデータベース(統合監視DBおよびIM構成管理DB)およびインテリジェント統合管理データベースを使用している場合は,JP1/IM - Managerをアンインストールする前にIMデータベースおよびインテリジェント統合管理データベースを削除する必要があります。

また,インテリジェント統合管理データベースサービスがセットアップされている場合,Hitachi PP Installerの端末上に「Deletion failed.」と表示され,アンインストールに失敗します。その場合,最新の更新日時のJP1/IM - Managerのインストーラーのログ(/tmp/HITACHI_JP1_INST_LOG/jp1imm_inst{1|2|3|4|5}.log)に,KAVB9944-Eメッセージ(物理ホストのとき)またはKAVB9945-Eメッセージ(論理ホストのとき)が出力されていることを確認してください。

KAVB9944-EメッセージまたはKAVB9945-Eメッセージが出力されている場合は,アンセットアップコマンド(jimgndbunsetupコマンド)で,インテリジェント統合管理データベースサービスをアンセットアップしたあと,再度JP1/IM - Managerをアンインストールしてください。KAVB9946-Eメッセージが出力されている場合は,KAVB9946-Eメッセージの対処に従ってください。

〈この項の構成〉

(1) インテリジェント統合管理データベースの削除の手順

環境を再構築するためにインテリジェント統合管理データベースを削除する場合は,事前にバックアップを取得してください。バックアップの方法については,マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager 運用ガイド」の「1.2 データベースの管理」を参照してください。

次の手順でインテリジェント統合管理データベースを削除します。

  1. JP1/IM - Managerを停止する。

    JP1/IM - Managerを停止してください。

  2. インテリジェント統合管理データベースを削除する。

    次のコマンドを実行してください。

    • 物理ホスト運用の場合

    jimgndbunsetup [-q]
    • 論理ホスト運用で実行系ホストの場合

    jimgndbunsetup -h 論理ホスト名 -c online [-q]
    • 論理ホスト運用で待機系ホストの場合

    jimgndbunsetup -h 論理ホスト名 -c standby [-q]
  3. マシンを再起動する。

(2) IMデータベースの削除の手順

環境を再構築するためにIMデータベースを削除する場合は,事前にバックアップを取得してください。バックアップの方法については,マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager 運用ガイド」の「1.2 データベースの管理」を参照してください。

各コマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス」を参照してください。

次の手順でIMデータベースを削除します。

  1. JP1/IM - Managerを停止する。

    JP1/IM - Managerを停止してください。JP1/IM - MOを使用している場合は,接続元のJP1/IM - MOのJP1/IM - Message Optimizerサービスも停止してください。

  2. 統合監視DBまたはIM構成管理DBを削除する場合,次のサービスの状態を確認する。

    • 物理ホストの場合

      IMデータベースサービス(JP1/IM3-Manager DB Server)が開始している。

    • 物理ホストの場合に,統合監視DBまたはIM構成管理DBがセットアップ済み,かつIMデータベースを使用しているとき

      JP1/IM - Managerのサービス(JP1/IM3-Manager)が停止している。

    • 論理ホストの場合

      論理ホストのIMデータベースサービス(JP1/IM3-Manager DB Server_論理ホスト名)が開始している。

    • 論理ホストの場合に,統合監視DBまたはIM構成管理DBがセットアップ済み,かつIMデータベースを使用しているとき

      JP1/IM - Managerのサービス(JP1/IM3-Manager_論理ホスト名)が停止している。

  3. 統合監視DBを削除する場合,jcoimdefコマンドを実行する。

    jcoimdef -db OFF

    統合監視DBが無効になります。

  4. 統合監視DBを削除する場合,jcodbunsetupコマンドを実行する。

    jcodbunsetup

    統合監視DBが削除されます。

  5. IM構成管理DBを削除する場合,jcoimdefコマンドを実行する。

    jcoimdef -cf OFF

    IM構成管理サービス(jcfmain)が無効になります。

  6. IM構成管理DBを削除する場合,jcfdbunsetupコマンドを実行する。

    jcfdbunsetup

    IM構成管理DBが削除されます。

  7. 次の物理ホストのファイルおよびディレクトリを削除する。

    /var/opt/jp1imm/data/imcf/imconfig以下のファイル

    /var/opt/jp1imm/data/imcf/profiles以下のファイルおよびディレクトリ

  8. マシンを再起動する。

(3) JP1/IM - Managerのアンインストールの手順

次の手順でアンインストールします。この作業には,root権限が必要です。

なお,JP1/IM - Managerをアンインストールすると,JP1/IM - Agentを利用するための統合エージェント管理基盤もアンインストールされます。

  1. プログラムを終了する。

    アンインストールする前に,JP1/IM - Managerを前提とするプログラムを停止してください。また,接続中のJP1/IM - Viewがある場合は停止してください。

  2. ユーザーファイルをバックアップする。

    JP1/IM - Managerのアンインストールでは,定義ファイルやログファイルなども含めて,フォルダごと削除されますので,必要に応じてバックアップしてください。

  3. Hitachi PP Installerを実行する。

    Hitachi PP Installerの指示に従ってアンインストールしてください。

  4. ユーザーファイルを削除する。

    ファイルを使用中のプロセスがあった場合などには,ファイルが残ることがあります。次のディレクトリを確認して手動で削除してください。

    • /opt/jp1imm/

    • /var/opt/jp1imm/

    • /etc/opt/jp1cons/

    • /opt/jp1cons/

    • /var/opt/jp1cons/

    • /etc/opt/jp1scope/

    • /opt/jp1scope/

    • /var/opt/jp1scope/

    なお,JP1/IM - Managerのアンインストール時にインストーラーのログとして次のファイルが作成されます。これはアンインストールが異常終了した場合の保守資料です。アンインストールが正常終了したあとに削除してください。

    • /tmp/HITACHI_JP1_INST_LOG/jp1imm_inst{1|2|3|4|5}.log

(4) JP1/IM - Agentのアンインストールの手順

次の手順でアンインストールします。この作業には,root権限が必要です。

JP1/IM - Agentのアンインストールでは,定義ファイルやログファイルなども含めて,フォルダごと削除されますので,必要に応じてバックアップしてください。

  1. JP1/IM - Agentのサービスを停止する。

  2. JP1/IM - Agentサービス削除を実行する。

    サービスの削除方法については,「2.19.1(1)(b) アドオンプログラムの無効化」を参照してください。

  3. Hitachi PP Installerを起動し,JP1/IM - Agentを削除します。

  4. 削除が完了したら,統合マネージャーの統合オペレーション・ビューアーにログインし,削除したホストの統合エージェント情報が削除されていることを確認します。削除されていない場合は,手動で削除します。

    統合エージェント情報の削除手順については,マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager 画面リファレンス」の「2.2.1 [統合エージェント一覧]画面」を参照してください。

    重要

    論理ホストのサービスを起動している場合は,サービスを停止したのち論理ホストのサービスを削除してから実行してください。論理ホストのサービス起動中にアンインストールを実行すると,論理ホストのサービスで使用するファイルが削除され,サービスが異常終了する可能性があります。論理ホストのサービスを削除せずアンインストールを実行した場合は,アンインストール後に論理ホストのサービスを削除してください。