Hitachi

JP1 Version 13 JP1/Integrated Management 3 - Manager 導入・設計ガイド


付録C.1 JP1/IMのポート番号

〈この項の構成〉

(1) JP1/IM - ManagerおよびJP1/IM - Viewが使用するポート番号

JP1/IM - ManagerおよびJP1/IM - Viewが使用するポート番号を次に示します。

なお,通信時にはここに示すポート番号のほかに,OSが自動的に割り振る1025〜65535/tcpのポート番号を使用します。ただし,割り振られるポート番号の範囲はOSによって異なる場合があります。

表C‒1 ポート番号一覧

サービス名

ポート番号

IM-V

IM-M

説明

jp1imevtcon

20115/tcp

JP1/IM - ViewからJP1/IM - Manager(イベントコンソールサービス)への接続で使用

jp1imcmda

20238/tcp

次の場合に使用します。

  • JP1/IM - Viewからコマンド実行する際に使用

  • JP1/IM - Manager(セントラルコンソール)がJP1/Base※1に自動アクションの実行を要求する際に使用

jp1imcss

20305/tcp

JP1/IM - ViewからJP1/IM - Manager(セントラルスコープサービス)への接続で使用

なし※2

IMデータベースのポート番号※3

JP1/IM - Manager(IMデータベース)の内部処理で使用(物理ホストの場合)

IMデータベースのポート番号※4

JP1/IM - Manager(IMデータベース)の内部処理で使用(論理ホストの場合)

jp1imcf

20702/tcp

JP1/IM - ViewからJP1/IM - Manager(IM構成管理サービス)への接続で使用

jp1imfcs

20701/tcp

JP1/IM - Manager(イベント基盤サービス)の内部処理で使用

jp1imegs

20383/tcp

JP1/IM - Manager(相関イベント発行サービス)の内部処理で使用

jddmain

20703/tcp

Webクライアント(WWWブラウザーやREST API発行クライアント)からJP1/IM - Manager(インテリジェント統合管理基盤サービス)への接続で使用

なし

20705/tcp

JP1/IM - Manager(インテリジェント統合管理データベース)の内部処理で使用

なし

20706/tcp

JP1/IM - Manager(トレンドデータ管理サービス)の内部処理で使用

(凡例)

IM-V:JP1/IM - View

IM-M:JP1/IM - Manager

○:インストール時にservicesファイルに登録される

△:インストール時にservicesファイルに登録されない(連携する場合,設定が必要)

−:インストール時にservicesファイルに登録されない(設定も不要)

注※1 マネージャーのJP1/Baseが対象です。

注※2 servicesファイルには登録しません。

注※3 物理ホストのIMデータベースのセットアップ時にセットアップ情報ファイルで設定します。セットアップ情報ファイルの詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス」の「セットアップ情報ファイル(jimdbsetupinfo.conf)」(2. 定義ファイル)を参照してください。

注※4 論理ホストのIMデータベースのセットアップ時にクラスタセットアップ情報ファイルで設定します。論理ホストのIMデータベースを設定するたびに使用するポート番号が増加します。クラスタセットアップ情報ファイルの詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス」の「クラスタセットアップ情報ファイル(jimdbclustersetupinfo.conf)」(2. 定義ファイル)を参照してください。

リモートの監視対象ホストを使用する場合には,次表のポート番号を使用します。

リモートの監視対象ホスト

ポート番号

リモート監視ログファイルトラップ SSH接続

IM構成管理の[システム共通設定]画面で指定したポート番号

リモート監視ログファイルトラップ NetBIOS(NetBIOS over TCP/IP)接続※1

137/udp,137/tcp,138/udp,139/tcp,445/tcp

リモート監視イベントログトラップ WMI接続※1

135/tcp,445/tcp,および必要に応じて動的ポートを自動的に割り振る※2

注※1 リモート監視のホスト情報収集では,Windowsの場合WMIとNetBIOS(NetBIOS over TCP/IP),UNIXではSSHを使用します。

注※2 WMIはDCOMを使用していて,かつDCOMは動的ポート割り当てを使用しているため,DCOMで使用するポートをファイアウォールで通過させるように設定してください。

OSによって割り当てられるポート番号の標準的な範囲を次に示します。

  • Windows Server 2016,Windows Server 2019,Windows Server 2022:49152〜65535

(2) JP1/IM - Agentが使用するポート番号

JP1/IM - Agentが使用するポート番号を,次に示します。

表C‒2 統合エージェント(統合マネージャーホスト内)のプロセスの待ち受けポート

プロセス

使用する待ち受けポート

デフォルトのポート番号

imbase

統合マネージャーホスト内のプロセスおよび統合エージェント制御基盤(imagent)の待ち受けポート

20724

imbaseproxy

統合マネージャーホスト内のプロセスおよび統合エージェント制御基盤(imagentproxy)の待ち受けポート

20725

表C‒3 統合エージェント(統合エージェントホスト内)のプロセスの待ち受けポート

プロセス

使用する待ち受けポート

デフォルトのポート番号

Prometheus server

REST APIの待ち受けポート

20713

Alertmanager

REST APIおよびアラート通知の待ち受けポート

20714

Node exporter

スクレイプの待ち受けポート

20716

Windows exporter

20717

Blackbox exporter

20715

Yet another cloudwatch exporter

20718

Promitor Scraper

20719

Process exporter

20721

Script exporter

20722

Fluentd(ログメトリクス機能)

24820〜24850※1

Promitor Resource Discovery

Promitor Scraperの接続ポート

20720

imagent

統合エージェントホスト内の待ち受けポート

20726

JP1/Baseのイベント転送の待ち受けポート

20733

imagent

統合エージェントホスト内の待ち受けポート

20727

imagentaction

20728

OracleDB exporter

スクレイプの待ち受けポート

なし

Node exporter for AIX※2

20730

Web exporter

20731

VMware exporter

20732

注※1

Fluentd(ログメトリクス機能)で実際に使用するListen ポートは,ログメトリクス機能で使用する workerのworker_id(ログメトリクス定義ファイル(fluentd_任意の名前_logmetrics.conf)の「workerのid」で指定する値)に依存し,次に示す式のとおりのポート番号になります。

24820 + worker_id

なお,ログメトリクス機能で129個のworkerを利用する場合,デフォルトのポート番号は24820から24948までの連番となります。

注※2

Node exporter for AIXは,監視対象ホストで動作します。

表C‒4 JP1/IM - Agentのプロセスから通信する通信先ポート

プロセス

用途

デフォルトのポート番号

インテリジェント統合管理基盤

アラート通知

JP1/IM - Managerの設定に従います。

Promscale

リモートライト

PostgreSQL

JP1/IM - Agentの管理,メッセージキュー,コマンド実行履歴

監視対象のWebサーバ

Blackbox exporterの監視先

80/443

Web exporterの監視先

注※ 具体的な用途とポート番号は監視対象に依存します。

80/443

監視対象のAWS CloudWatch

Yet another cloudwath exporterの監視先

443

HTTPプロキシサーバ

  • imagent,imagentproxyからimabase,imbaseproxyへの通信

  • Exporterから監視対象への通信

設置されたHTTPプロキシサーバの設定に従います。

監視対象のOracleリスナー

OracleDB exporterの監視先

1521