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JP1 Version 13 JP1/Integrated Management 3 - Manager 導入・設計ガイド


14.3.7 クラスタシステムで運用する場合の構成

〈この項の構成〉

(1) JP1/IM - Managerをクラスタシステムで運用する場合の構成

JP1/IMは,クラスタシステムに対応しています。JP1/IM - Managerをクラスタ運用している場合は,実行系に障害が起きると,待機系にフェールオーバーして,システムの監視を継続します。

JP1/IM - Managerを,クラスタ運用する場合のシステム構成例を次に示します。

図14‒9 クラスタ運用の構成例(アクティブ・スタンバイ構成)

[図データ]

この構成では,実行系サーバと待機系サーバの2台のサーバがあります。

JP1/IM - Managerは,実行系サーバで実行しています。このとき,待機系サーバは,実行系サーバに障害が発生した時に備えて待機している状態で,JP1/IM - Managerは停止しています。

詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager 構築ガイド」の「7. クラスタシステムでの運用と環境構築(Windowsの場合)」,「8. クラスタシステムでの運用と環境構築(UNIXの場合)」を参照してください。

(a) 注意事項

  • 異常終了時の再起動設定は,クラスタ運用時には設定しないでください。クラスタ運用時に再起動をしたい場合は,クラスタソフトの制御によってJP1/IM - Managerを再起動してください。

  • クラスタ構成では,論理ホストのプロセス管理のプロセスを起動する際,論理ホストのconfフォルダに拡張起動プロセス定義ファイルがない場合,物理ホストの拡張起動定義ファイルがコピーされます。

(2) JP1/IM - Agentをクラスタシステムで運用する場合の構成

JP1/IM - Agentは,クラスタシステムに対応しています。サポートするクラスタ構成を次に示します。

なお,ご使用になるクラスタソフトにJP1/IM - Agentが対応していることをご確認の上,ご使用ください。

JP1/IM - Agentの論理ホスト名に指定できる文字数は1〜63バイトまでです。使用できる文字は,半角英数字,半角ハイフン(-),半角ピリオド(.)です。FQDN形式での指定もできます。

また,クラスタソフトの論理ホスト名の制限を満たす必要があります。クラスタソフトの制限については,クラスタソフトのドキュメントを参照してください。

JP1/IM - Agentは,物理ホストにインストールします。論理ホストの場合,定義ファイルやデータの出力先などのみを共有ディスク上に配置します。ただし,一部のファイルは,論理ホスト用のものでも物理ホスト上に配置します。

定義ファイル操作機能で定義ファイルをアップロードすると,新しい定義ファイルを配置したあと,定義反映のためにJP1/IM - Agentのサービスが再起動することがあります。また,アップロードした定義ファイルの内容が不正な場合はサービスの起動に失敗します。その場合は,定義ファイルを元に戻してサービスを起動します。

JP1/IM - Agentのサービスが一時的に停止したときに,クラスタソフトが異常と判断してフェイルオーバーしてしまうことを防ぐため,クラスタソフトのサービス異常停止の検知時間を1分に設定する必要があります。設定方法はクラスタソフトのドキュメントを参照してください。