4.4.7 繰り返しイベントの表示抑止が継続されている場合の通知
抑止継続通知を設定することで,時間(秒),または件数ごとに繰り返しイベントの表示抑止が継続されているかを判定して,継続されている場合にJP1イベントを発行して通知したり,抑止を打ち切ったりできます。
抑止継続通知は繰り返しイベント条件の設定項目であり,繰り返しイベント条件ごとに設定します。ここでは,表示抑止が継続されているかを判定する契機について説明します。
なお,判定の契機と表示抑止を終了する契機が同時であった場合は,表示抑止の終了が優先されます。
- 重要
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ここでは,説明のために短い間隔で繰り返しイベントの表示抑止が継続しているかを判定する例を示しています。実際の運用時に短い間隔で繰り返しイベントの表示抑止が継続しているかを判定するように設定すると,判定の結果発行される通知イベントによって,イベントの大量発生が起こるおそれがあります。システムの環境に応じて適切な判定の間隔を設定してください。
判定の契機には時間(秒),または件数を選択できます。それぞれを選択した場合について説明します。
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時間(秒)ごとに判定する場合
1回目の判定は同じ繰り返しイベント条件に一致する繰り返しイベント同士で,次の式が成立したときに実施されます。
最新の繰り返しイベントの到着時刻−繰り返し開始イベントの到着時刻≧指定した秒数
2回目以降は繰り返し開始イベントの代わりに,直前の判定の契機となったイベントが基準のイベントになります。
指定できる秒数は1〜86,400秒です。
3秒ごとに繰り返しイベントの表示抑止が継続されているかを判定する場合は,次に示す図のとおり繰り返しイベントの表示抑止が継続されているかを判定します。なお,ここでの終了監視期間は3秒とします。
図4‒47 時間(秒)ごとに抑止が継続されているかを判定する場合 -
件数ごとに判定する場合
1回目の判定は,同じ繰り返しイベント条件に一致する繰り返しイベント同士で,繰り返し開始イベントから最新の繰り返しイベントまでの合計件数が,指定した件数を超えたときに実施されます。2回目以降は,繰り返し開始イベントの代わりに直前の判定の契機となったイベントが基準のイベントになります。
指定できる件数は1〜1,000,000件です。
3件ごとに繰り返しイベントの表示抑止が継続されているかを判定する場合は,次に示す図のとおり繰り返しイベントの表示抑止が継続されているかを判定します。なお,ここでの終了監視期間は3秒とします。
図4‒48 件数ごとに抑止が継続されているかを判定する場合
(1) 繰り返しイベントの表示抑止の打ち切り
繰り返しイベントの表示抑止が継続されている場合に,表示抑止を打ち切ることができます。表示抑止を打ち切ることで,一定のまとまりで繰り返しイベントを集約できます。また,抑止を打ち切ると定期的にイベント一覧に集約中イベントが表示されるため,集約中イベントがほかのイベントに埋もれてしまうことを防げます。表示抑止の打ち切りと表示抑止の継続通知は,一つの繰り返しイベント条件の中でどちらかしか設定できません。
表示抑止を打ち切った場合は,表示抑止が継続されているかを判定する契機となったイベントを繰り返し開始イベントとして,改めて表示が抑止されます。
3件ごとに繰り返しイベントの表示抑止が継続されているかを判定して抑止を打ち切る場合について,次の図に示します。
なお,表示抑止を打ち切ったことを抑止打ち切り通知イベント(イベントID:00003F60)として通知することもできます。詳細については,「4.4.8 繰り返しイベントの表示抑止に伴うイベント発行」を参照してください。
- メモ
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繰り返しイベント条件の抑止項目で,「繰り返し開始イベント以外の繰り返しイベント」を自動アクションの対象外にしている場合,表示抑止が打ち切られるたびに1回だけ自動アクションを実行するようになります。自動アクションの実行抑止については,「4.5.8 大量発生イベントの自動アクション・対処アクションの実行抑止」を参照してください。
(2) 繰り返しイベントの表示抑止の継続通知
繰り返しイベントの表示抑止が継続されている場合に,抑止継続通知イベント(イベントID:00003F65)として通知することができます。表示抑止の打ち切りと表示抑止の継続通知は,一つの繰り返しイベント条件の中でどちらかしか設定できません。
詳細については,「4.4.8 繰り返しイベントの表示抑止に伴うイベント発行」を参照してください。