Hitachi

プリンタマネージャ 


9.1.4 イベントログに出力されるログレベルと対処

イベントログの出力先、出力方法などは、Windowsイベントログの形式に準拠します。

Windowsログの出力例

Windowsログの出力例を次に示します。

[図データ]

Windowsログの出力内容

Windowsログに出力される内容を次の表に示します。

項目内容

出力内容

メッセージ領域

文字列を出力します。詳細は、「表9‒1 メッセージ領域の出力内容」を参照してください。

ログの名前

アプリケーション(固定)

ソース

次のどれかを出力します。

  • モニタの場合:PrinterMonitor(固定)

  • モニタ Clientの場合:PrinterMonitorCL(固定)

  • マネージャの場合:PrinterManager(固定)

  • マネージャ Clientの場合:PrinterManagerCL(固定)

イベントID

イベントIDは「1」以上の整数で、出力するログの内容によって異なります。 詳細については、次の表を参照してください。

レベル

次のどれかを出力します。

  • 情報メッセージの場合:情報

  • 警告メッセージの場合:警告

  • エラーメッセージの場合:エラー

ログの日付

イベントログを出力した日時(yyyy/MM/dd HH:mm:ss)を出力します。

(yyyy:西暦、MM:月、dd:日、HH:時、mm:分、ss:秒)

Windowsログのメッセージ領域に出力される内容を次の表に示します。

表9‒1 メッセージ領域の出力内容

出力内容

説明

ジョブID=<ジョブID>

Windowsスプーラが割り当てたジョブIDを出力します。

ドキュメント名=<ドキュメント名>

印刷ジョブにつけられた名称(印刷ジョブ名)を出力します。

状態=<状態の内容>

次のどれかを出力します。

  • 印刷完了

  • 印刷エラー

  • 印刷中止中

  • 障害回復

処理結果=<処理結果の内容>

次のどれかを出力します。

  • 印刷中止(未印刷)

  • 印刷中止(印刷)

  • 異常終了(通信断)

  • 異常終了(内部処理エラー)

  • 印刷完了

受付プリンタ=<受付プリンタの内容>

印刷データを受け付けたプリンタ名を出力します。

出力先プリンタ=<出力先プリンタの内容>

印刷データの印刷を実行するプリンタのIPアドレスを出力します。

PDL=<PDLの内容>

次のどれかを出力します。

  • ECS/P形式の印刷データの場合:ESC/P

  • XPS形式の印刷データの場合:XPS

  • OXPS形式の印刷データの場合:OXPS

  • EMF形式の印刷データの場合:EMF

  • 上記以外の印刷データの場合:‐

受付日時=<受付日時の内容>

ジョブがモニタに登録された日時(yyyy/MM/dd HH:mm:ss mmm.fff)を出力します。

(yyyy:西暦、MM:月、dd:日、HH:時、mm:分、ss:秒、fff:ミリ秒)

印刷開始日時=<印刷開始日時の内容>

印刷を開始した日時(yyyy/MM/dd HH:mm:ss mmm.fff)を出力します。

(yyyy:西暦、MM:月、dd:日、HH:時、mm:分、ss:秒、fff:ミリ秒)

印刷終了日時=<印刷終了日時の内容>

印刷を終了した日時(yyyy/MM/dd HH:mm:ss mmm.fff)を出力します。

(yyyy:西暦、MM:月、dd:日、HH:時、mm:分、ss:秒、fff:ミリ秒)

総ページ数=<総ページ数の内容>

次のどちらかを出力します。

  • ページ数が特定できる場合:解析ページ数

  • ページ数が特定できない場合:Windowsスプールからの取得ページ数

ファイルサイズ=<ファイルサイズの内容>

印刷データのファイルサイズを出力します。

(単位:バイト)

用紙交換メッセージ=<用紙交換メッセージの内容>

「ドキュメント名△△△FNAM-用紙交換メッセージ」のメッセージ部分を出力します。

用紙サイズ=<用紙サイズの内容>

印刷データの用紙サイズを出力します。解析で取得できない場合は「-」が出力されます。

製品ごとに出力されるイベントログと、その対処方法を次の表に示します。

表9‒2 イベントログの出力内容と対処方法

イベントID

レベル

ログ

説明と対処

出力有無

モニタ

モニタ Client

マネージャ

マネージャ Client

1

情報

<サービス名※1>を開始しました。

説明:サービスの起動を確認しました。

対処:なし。

×

×

2

情報

<サービス名※1>を停止しました。

説明:サービスの終了を確認しました。

対処:なし。

×

×

5

エラー

サービス起動に失敗しました。(サービス制御マネージャに接続できませんでした。)

説明:サービス起動に失敗しました。

対処:システム管理者、またはサポートサービスへ問い合わせてください。

×

×

×

5

エラー

サービス制御マネージャに接続できませんでした。

説明:サービス制御マネージャに接続できませんでした。

対処:システム管理者、またはサポートサービスへ問い合わせてください。

×

×

×

5

エラー

サービス起動に失敗しました。(メモリが確保できませんでした。)

説明:サービス起動時、製品が動作するためのメモリが確保できませんでした。

対処:ほかのアプリケーションが起動している場合は、起動しているアプリケーションを終了して、メモリを確保してください。

×

×

5

エラー

サービス起動に失敗しました。(出力先プリンタが登録されていません。)

説明:出力先プリンタが定義されていません。

対処:モニタの環境設定で出力先プリンタを定義してからサービスを起動してください。

×

×

×

5

エラー

サービス起動に失敗しました。(PrintSpoolerが起動していません。)

説明:Print Spoolerサービスが起動していないため、サービスが起動できません。

対処:Print Spoolerサービスを起動後、モニタのサービスを起動してください。

×

×

×

5

エラー

サービス起動に失敗しました。(<起動したモジュールのフルパス><サービスのプロセスID>)

説明:サービス起動時に予期しないエラーが発生しました。

対処:サービスを停止・終了してから、再起動してください。

解決しない場合、システム管理者、またはサポートサービスへ問い合わせてください。

×

×

5

エラー

内部エラーが発生しました。(<エラーコード※2>)

説明:処理中に予期しないエラーが発生しました。

対処:

エラーコードが5または32の場合

使用するログのフォルダやファイル(例えば、ログ出力フォルダやログファイル)が書き込みできなくなっていないか、編集中になっていないか確認してください。確認後、サービスを再起動して、操作し直してください。

エラーコードが5および32以外、または解決しない場合

システム管理者、またはサポートサービスへ問い合わせてください。

2

5

警告

印刷ログの出力先を予備フォルダ(<予備フォルダ名>)へ切り替えました。

説明:印刷ログを予備フォルダのログファイルへ出力します。

対処:このメッセージが出力されたあとにログを参照する場合は、予備フォルダを参照してください。

×

×

5

警告

システム稼働ログの出力先を予備フォルダ(<予備フォルダ名>)へ切り替えました。

説明:システム稼働ログを予備フォルダのログファイルへ出力します。

対処:このメッセージが出力されたあとにシステム稼働ログを参照する場合は、予備フォルダを参照してください。

2

5

警告

トレースログ(<ファイルベース名称※3>)の出力先を予備フォルダ(<予備フォルダ名>)へ切り替えました

説明:<ファイルベース名称※3>で示すトレースログを予備フォルダのログファイルへ出力します。

対処:このメッセージが出力されたあとに該当するトレースログを参照する場合は、予備フォルダを参照してください。

2

7

エラー

詳細コード:<詳細コード>エラー内容:<内部処理エラー>(<行番号>)

説明:エラーの詳細内容を提示します。

対処:操作を中止し、該当製品とサービスを停止・終了したあと、再度サービスを起動してください。

解決しない場合は、システム管理者、またはサポートサービスへ問い合わせてください。

4

8

エラー

<サービス名※1>がエラーにより停止しました。

説明:エラーが発生したため、サービスを停止しました。

対処:システム管理者、またはサポートサービスへ問い合わせてください。

×

×

1007

情報

ジョブID=<ジョブID>,ドキュメント名=<ドキュメント名>,状態=印刷完了,…※4

説明:該当印刷ジョブが印刷完了となりました。

対処:なし。

×

×

×

1009

エラー

ジョブID=<ジョブID>,ドキュメント名=<ドキュメント名>,状態=印刷エラー,…※4

説明:該当印刷ジョブが印刷エラーとなりました。

対処:障害通知画面に応答してください。

×

×

×

1011

情報

ジョブID=<ジョブID>,ドキュメント名=<ドキュメント名>,状態=印刷中止中,…※4

説明:該当印刷ジョブが印刷中止中となりました。

対処:該当ジョブの印刷を中止しています。印刷物を出力する場合は、印刷し直してください。

×

×

×

1020

エラー

<プリンタ名>が存在しません。

説明:プリンタが存在しないため、サービスを起動できません。

対処:モニタの環境設定で該当するプリンタを削除してから、サービスを再起動してください。

×

×

×

1020

エラー

マネージャ機能設定がOFFのため,PrinterManagerサービスが起動できません。

説明:モニタの環境設定で[マネージャ機能を使用する]がチェックされていないため、PrinterManagerサービスを起動できません。

対処:モニタの環境設定でマネージャ設定が正しいか確認してから、サービスを再起動してください。

解決しない場合は、システム管理者、またはサポートサービスへ問い合わせてください。

×

×

×

1021

情報

ジョブID=<ジョブID>,ドキュメント名=<ドキュメント名>,状態=障害回復,…※4

説明:プリンタの障害が回復しました。

対処:対象のジョブIDの状態が「印刷完了」となったあと、出力した印刷物を確認して、再度印刷する必要があるか確認をしてください。

×

×

×

(凡例)

○:出力します。

×:出力しません。

−:該当しません。

注※1

モニタの場合は「PrinterMonitor サービス」、マネージャの場合は「PrinterManager サービス」が出力されます。

注※2

Win32APIを実行することで発生するGetLastError()で取得できるエラーコードです。

注※3

世代番号(_nnnの部分)を除いたトレースログファイル名称です。

注※4

各項目の内容については、「表9‒1 メッセージ領域の出力内容」を参照してください。