Hitachi

プリンタマネージャ 


9.1.2 印刷ログの取得

印刷ログの出力先と出力方法

項目

内容

出力フォルダ

製品の環境設定で指定するログフォルダ

ファイル形式

CSV形式

文字コード

Shift-JIS

改行形式

CR+LF

ファイル名

  • モニタの場合

    PrintJobLog_<世代番号>.csv

  • マネージャの場合

    PrintJobMgrLog_<世代番号>.csv

<世代番号>:3桁の数値。初期値は「001」とし、1ずつインクリメントします。インクリメントした値が世代管理数を超える場合は「001」に戻ります。

(例)PrintJobLog_010.csv

設定項目

製品の環境設定で、次の項目が設定できます。

  • ログ出力レベル:ログを出力するレベルを「情報」、「警告」または「エラー」で指定します。

  • 最大サイズ:1ファイルの最大サイズを1〜100 MBで指定します。初期値は1MBです。

  • 世代管理数:ログファイルを世代管理する数を3〜10で指定します。初期値は3です。

ログ設定ファイルは、モニタサービス、またはマネージャサービスの起動時にそれぞれ読み込まれ、サービスの稼働中にログ設定ファイルが編集された場合でも、次回起動時に設定を動作に反映します。

世代管理方式

ログファイルの世代管理方式を次に示します。

  • モニタ、またはマネージャの稼働中にファイルサイズが「最大サイズ」を超えた場合、世代番号をインクリメントしたファイルに続きを出力します。インクリメントした値が世代管理数を超える場合は「001」に戻ります。

  • インクリメント後のファイル名と同名のファイルが存在する場合は上書きします。

印刷ログの出力項目

製品ごとに印刷ログの出力項目を次の表に示します。

項目

内容

出力形式

出力有無

モニタ

マネージャ

ログ出力年月日

事象が発生した日付

yyyy/MM/dd

(例)2010/04/22

ログ出力時刻

事象が発生した時刻

HH:mm:ss

(例)03:10:45

ログ出力ミリ秒

事象が発生した時刻のミリ秒

SSS

(例)045

ログレベル

重要度を表す文字列

出力される文字列と、文字列の意味は次のとおりです。

  • ERROR

    異常結果(プリンタエラー)を表します。

  • WARN

    正常処理結果(印刷の中止、およびジョブの削除)を表します。

  • INFO

    正常処理結果(上記以外)を表します。

モニタIPアドレス

対象モニタのIPアドレス

IPv4形式

×

管理番号

マネージャサービスで採番する番号

10桁の数値

なお、不足している桁は前から0で埋められます。

×

状態

現在の状態

出力される文字列と、文字列が出力される条件は次のとおりです。

  • ジョブ登録中

    管理フォルダへ投入されたジョブをマネージャが受け付けたときに出力されます。

  • 保留中

    プリンタへの印刷を保留したときに出力されます。

  • 印刷要求開始待ち

    出力指示の操作をして、印刷要求処理の開始を待機している時に出力されます。

  • 印刷要求中

    モニタへ印刷要求を送信しているときに出力されます。

  • 印刷データ受付

    ジョブ管理が印刷データを受け付けたときに出力されます。

  • 印刷データ作成中※1

    印刷データの作成を開始したときに出力されます。

  • 印刷データ送信待ち※1

    印刷データの作成が終了したときに出力されます。

  • 用紙交換待ち

    用紙交換条件を満たしたときに出力されます。

  • 印刷データ送信開始※1※2

    印刷データをプリンタへ送信し始めたときに出力されます。

  • 印刷待ち※1※2

    印刷データの送信が終了して、印刷の開始を待機しているときに出力されます。

  • 印刷中※1※2※3

    ジョブの状態が印刷中になったときに一度だけ出力されます。

  • 印刷処理済み※1

    印刷処理が完了したときに出力されます。

  • 印刷完了※1

    印刷が完了したときに出力されます。

  • 障害通知※3

    障害が発生したときに出力されます。

  • 印刷エラー※1※3

    印刷中にエラーが発生したときに出力されます。

  • 印刷中止中※3※4

    印刷中止の操作が完了したときに出力されます。

  • 削除処理中

    マネージャのジョブ保存先フォルダからのジョブの削除を開始したときに出力されます。

  • 削除済

    ジョブの削除が完了したときに出力されます。

印刷種別

印刷データタイプ

「テスト印刷」または「通常印刷」

処理結果

印刷処理結果

出力される文字列と、文字列が出力される条件、出力された場合の対処は次のとおりです。

  • 受付エラー

    出力条件:次の場合に出力されます。

    ・印刷データを受け付けたあとの処理でエラーが発生した

    対処:再度、印刷ジョブに対して出力指示をしてください。

  • 印刷中止(未印刷)

    出力条件:次の場合に出力されます。

    ・プリンタで印刷をする前に印刷中止の操作をした

    ・プリンタ印刷前の出力処理中にエラーが発生した

    ・モニタサービスまたはマネージャサービスを終了した

    ・モニタサービスでエラーが発生した

    対処:モニタサービスまたはマネージャサービスが起動しているか確認してください。

  • 印刷中止(印刷)

    出力条件:次の場合に出力されます。

    ・プリンタで印刷しているときに印刷中止の操作をした

    ・ジョブの状態が印刷中、回復待ち、または転写完了状態のときにモニタサービスまたはマネージャサービスを終了した

    対処:モニタサービスまたはマネージャサービスが起動しているか確認してください。

  • 異常終了(通信断)

    出力条件:モニタとプリンタの間のネットワークが切断されて、通信をリトライしたあともネットワークが回復していなかった場合に出力されます。

    対処:ネットワークが正しく接続されているか確認してください。

  • 異常終了(内部処理エラー)

    出力条件:内部処理でのエラー(ディスク容量不足、ファイルアクセスエラーなど)が発生した場合に出力されます。

    対処:ディスク容量に十分な空き容量があるかどうか確認してください。また、ほかのアプリケーションが起動している場合は、起動しているアプリケーションを終了してください。

  • 印刷完了

    出力条件:プリンタへの印刷処理が正常に完了した場合に出力されます。

    対処:なし。

ジョブID

モニタの場合

マネージャ機能を使用するときはマネージャサービスで採番する番号、マネージャ機能を使用しないときはWindowsスプーラが割り当てるジョブID

マネージャの場合

Windowsスプーラが割り当てるジョブID

文字列

ドキュメント名

ジョブに付けられたドキュメント名

文字列

受付プリンタ

印刷データを受け付けたプリンタ

文字列※5

出力先プリンタ

印刷データを印刷する実プリンタのIPアドレス、またはIPアドレスと出力先プリンタ名

  • モニタの場合※5

    実プリンタ1台に対して出力先プリンタを1つ設定しているとき:<xxx.xxx.xxx.xxx>※5

    実プリンタ1台に対して出力先プリンタを複数設定しているとき:<xxx.xxx.xxx.xxx>(<出力先プリンタ名>)

  • マネージャの場合※5

    <xxx.xxx.xxx.xxx>(<出力先プリンタ名>)

PDL

PDL種別

  • ESC/P形式の印刷データの場合:ESC/P

  • XPS形式の印刷データの場合:XPS

  • OXPS形式の印刷データの場合:OXPS

  • EMF形式の印刷データの場合:EMF

  • 上記以外の印刷データの場合:-

受付日時

ジョブがモニタに登録された日時

yyyy/MM/dd HH:mm:ss.SSS

(例)2015/03/03 18:05:20.033

印刷開始日時

印刷を開始した日時(プリンタが印刷開始したことをモニタが認識した日時)

yyyy/MM/dd HH:mm:ss.SSS

(例)2015/03/03 08:25:20.033

印刷終了日時

印刷が終了した日時(プリンタが印刷終了したことをモニタが認識した日時)

なお、印刷しないで異常終了した場合も、印刷終了時間が出力されます。

yyyy/MM/dd HH:mm:ss.SSS

(例)2015/03/03 18:25:20.333

総ページ数

総ページ数

  • ページ数が特定できる場合は解析したページ数

  • ページ数が特定できない場合はWindowsスプールから取得したページ数

数値

印刷開始ページ数

印刷を開始したページ数

ジョブの印刷開始ページ数の数値

ページ数が特定できない場合は-

印刷要求ページ数

印刷を要求したページ数

  • ページ同期の場合は1

  • ジョブ同期の場合

    ページが特定できるときは印刷要求ページ数

    ページが特定できないときはWindowsスプールから取得したページ数

数値

ファイルサイズ

印刷データのファイルサイズ

数値

印刷部数

印刷した部数

数値

印刷ページ数

印刷したページ数

数値※6

コンピュータ名

印刷ジョブ作成時に、OSによって設定されたマシン名

01-70より前に作成された印刷ジョブの場合は、モニタサービスが起動しているマシンのホスト名

文字列

ユーザ名

印刷ジョブ作成時に、OSによって設定されたユーザ名

01-70より前に作成された印刷ジョブの場合は、モニタサービスが起動しているマシンのユーザ名

文字列

用紙交換メッセージ

用紙交換メッセージ

文字列

用紙サイズ

用紙サイズ

文字列

解析で取得できない場合は-が出力されます。

*追加項目1

印刷ドキュメント名を区切り文字(_)で区切ったときの前から1番目の項目情報

文字列

×

※7

*追加項目2

印刷ドキュメント名を区切り文字(_)で区切ったときの前から2番目の項目情報

文字列

×

※7

*追加項目3

印刷ドキュメント名を区切り文字(_)で区切ったときの前から3番目の項目情報

文字列

×

※7

*追加項目4

印刷ドキュメント名を区切り文字(_)で区切ったときの前から4番目の項目情報

文字列

×

※7

*追加項目5

印刷ドキュメント名を区切り文字(_)で区切ったときの前から5番目の項目情報

文字列

×

※7

(凡例)

○:出力します。

×:出力しません。

注※1

ページ単位でプリンタ監視をしている場合はページ単位に出力されます。

注※2

プリンタ監視のタイミングで出力されます。次の状態へ遷移中など、タイミングによっては出力されない場合もあります。

注※3

プリンタ監視をしていない場合は出力されません。

注※4

印刷処理開始後に印刷を中止した場合は、処理結果が「-」の印刷ログと、印刷中止処理の結果を示す印刷ログが出力されることがあります。

注※5

マネージャ機能を使用して、かつ出力先プリンタを複数設定している場合、障害回復時のタイミングによって、「-」が出力されることがあります。

注※6

監視方式が「インパクトプリンタ(モデル1)」の場合、状態が「障害通知」でページ数が特定できるときは印刷済みのページ数が出力され、特定できないときは「0」が出力されます。

注※7

マネージャの環境設定の[ジョブ一覧ウィンドウ共通設定]画面の[項目追加]タブで、[ジョブ一覧]ウィンドウに追加する項目を登録している場合に出力されます。[項目追加]タブで項目名を登録していない場合、印刷ログの出力項目の列名には「*指定なし」、項目情報には「-」が出力されます。

(例)[項目追加]タブで1番目(ホストID)と3番目(ジョブ通し番号)の項目を追加している場合

ログ出力年月日,…,用紙サイズ,*追加項目1,*指定なし,*追加項目3,*指定なし,*指定なし

2021/04/03,…,-,"LTLWM3151",-,"JOB0001",-,-