Hitachi

プリンタマネージャ 


5.5.1 印刷ジョブの状態を確認する

背景

マネージャが管理している管理対象プリンタに対する印刷ジョブの情報は、マネージャコンソールの[ジョブ一覧]ウィンドウで確認できます。マネージャ Clientが管理している管理対象プリンタに対する印刷ジョブの情報は、マネージャクライアントの[ジョブ一覧]ウィンドウで確認できます。

[ジョブ一覧]ウィンドウの印刷ジョブの情報は、次のタイミングで更新されます。

前提条件

操作手順

  1. [ウィンドウ]メニューまたは[ウィンドウの選択]画面で、操作対象の[ジョブ一覧]ウィンドウを選択します。

  2. [ジョブ一覧]ウィンドウで、印刷ジョブの状態を確認します。

    ここで示す[ジョブ一覧]ウィンドウは、マネージャコンソールの表示例です。

    [図データ]

    [ジョブ一覧]ウィンドウの表示項目を次に示します。

    項目

    内容

    [管理番号]

    マネージャが印刷ジョブを管理するために割り当てた番号が表示されます。

    [モニタIPアドレス]

    印刷アプリケーションから印刷ジョブを受け付けたモニタが稼働するマシンのIPアドレスがIPv4形式で表示されます。

    [ジョブID]

    印刷アプリケーションから印刷ジョブを受け付けたWindowsスプーラが割り当てるIDが表示されます。

    [ドキュメント名]

    印刷ジョブに設定されているドキュメント名から取得した名称が表示されます。

    [状態]

    モニタから通知される印刷ジョブの状態が表示されます。表示項目を次に示します。

    • ジョブ登録中

    • 保留中

    • 印刷要求開始待ち

    • 印刷要求中

    • 印刷データ作成中

    • 印刷データ送信待ち

    • 用紙交換待ち

    • 印刷データ送信開始

    • 印刷待ち

    • {印刷中|印刷中 <印刷の進捗率>%}

    • 印刷処理済み

    • 障害通知

    • 印刷中止中

    • テスト印刷中

    • 削除処理中

    [処理結果]

    [状態]が「印刷処理済み」の場合に、印刷処理を完了した要因が表示されます。表示される要因とその意味を次に示します。

    • 受付エラー

      モニタが印刷データファイルを受け付けたあとに実施するデータ解析、属性情報付与、およびフォルダ出力の処理でエラーが発生しています。

    • 印刷中止(未印刷)

      モニタから実プリンタへ印刷データを送信する前に、印刷を中止しました。

      または、モニタから実プリンタへ印刷データを送信する前に、マネージャサービス、もしくはモニタサービスを停止して再起動しました。

    • 印刷中止(印刷)

      モニタから実プリンタへ印刷データを送信したあとに、印刷を中止しました。

      または、モニタから実プリンタへ印刷データを送信したあとに、マネージャサービス、もしくはモニタサービスを停止して再起動しました。

      なお、印刷データの送信直後に印刷を中止した場合など、実際に実プリンタで印刷が開始されていなくても、印刷中止(印刷)が表示されます。

    • 印刷完了

      実プリンタへの印刷処理が正常に完了しました。

    • 異常終了(通信断)

      実プリンタへの印刷処理中にモニタと実プリンタ間で通信が切断されました。

    • 異常終了(内部処理エラー)

      実プリンタへの印刷処理中に内部処理でメモリ不足、ディスク容量不足、ファイルアクセスエラーなどによってエラーが発生しました。

    [受付プリンタ名]

    印刷アプリケーションから印刷ジョブを受け付けた際に設定されたWindowsプリンタのプリンタ名が表示されます。

    [出力プリンタ名]

    マネージャから印刷ジョブを出力する出力先プリンタ名が表示されます。なお、マネージャの環境設定で印刷ジョブを保留状態にする設定を無効としている場合は、受付プリンタ名に指定されたプリンタで印刷データの出力が開始されたときに、受付プリンタ名が表示されます。

    [全ページ印刷]の場合は印刷ジョブを受け付けたプリンタ、[条件指定印刷]の場合は[条件指定印刷]画面または[条件指定印刷(複数ジョブ選択)]画面で指定した出力先プリンタが表示されます。

    [PDL]

    印刷ジョブの印刷データ形式が表示されます。次のどれかが表示されます。

    • ESC/P

      ESC/P形式の印刷データの場合に表示されます。

    • XPS

      XPS形式の印刷データの場合に表示されます。

    • OXPS

      OXPS形式の印刷データの場合に表示されます。

    • EMF

      EMF形式の印刷データの場合に表示されます。

    • 上記以外の印刷データの場合に表示されます。

    [印刷受付日時]

    Windowsプリンタのスプールフォルダから取り出した印刷ジョブをマネージャ(モニタ)に登録した日時が、「YYYY/MM/DD hh:mm:ss」の形式で表示されます。

    [印刷指示日時]

    マネージャがマネージャコンソールまたはマネージャクライアントから印刷ジョブの出力指示を受け付けた日時が、「YYYY/MM/DD hh:mm:ss」の形式で表示されます。

    [印刷開始日時]※1

    実プリンタで印刷ジョブの印刷を開始した日時が、「YYYY/MM/DD hh:mm:ss」の形式で表示されます。

    [印刷終了日時]※1

    実プリンタで印刷ジョブの印刷を終了した日時が、「YYYY/MM/DD hh:mm:ss」の形式で表示されます。

    印刷しないで異常終了した場合も、印刷終了日時が表示されます。

    [印刷回数]

    印刷指示した回数が表示されます。印刷ジョブを登録時には「0」が表示され、印刷ジョブが印刷完了となった時点で1ずつ加算された値が表示されます。印刷を中止したり、保留にしたりした場合、印刷回数は加算されません。また、テスト印刷の回数も印刷回数に加算されません。

    01-70より前に登録された印刷ジョブの場合、01-70以降にマネージャコンソールまたはマネージャクライアントで印刷指示した回数だけが表示されます。

    [ページ数]

    印刷ジョブのページ数が表示されます。ページ数が特定できる場合は解析したページ数、ページ数が特定できない場合はWindowsスプールから取得したページ数、Windowsスプールから取得できない場合は「-」が表示されます。

    [ファイルサイズ]

    印刷ジョブの印刷データファイルのサイズが、3桁のコンマ(,)区切りで表示されます。単位はバイトです。

    [部数]

    印刷する部数が表示されます。部数の指定がない場合は「1」が表示されます。

    01-70より前に印刷指示された印刷ジョブの場合、空白が表示されます。

    [コンピュータ名]

    印刷ジョブを作成したユーザのマシン名が表示されます。

    01-70より前に印刷指示された印刷ジョブの場合、空白が表示されます。

    [ユーザ名]

    印刷ジョブを登録したユーザ名が表示されます。

    01-70より前に登録された印刷ジョブの場合、空白が表示されます。

    [用紙交換メッセージ]

    印刷ジョブに設定されている用紙交換メッセージが表示されます。

    [用紙サイズ]

    印刷ジョブに設定されている用紙サイズが表示されます。

    [<項目名>]※2

    [ジョブ一覧ウィンドウ共通設定]画面の[項目追加]タブで追加した項目の項目情報(印刷ジョブの印刷ドキュメント名から抽出した情報)が表示されます。

    (凡例)

    YYYY/MM/DD hh:mm:ss:西暦年/月/日 時:分:秒

    注※1

    印刷開始日時と印刷終了日時には、実プリンタから通知された情報が表示されます。印刷データと出力するプリンタのドライバが異なる(例えば、ESC/P 形式の帳票データをページプリンタに出力する)場合は、実プリンタから情報が通知されないことがあります。この場合、印刷開始日時と印刷終了日時には空白が表示されます。

    注※2

    [ジョブ一覧]ウィンドウに追加できる項目数は、5個(印刷ドキュメント名を区切り文字(_)で前から区切ったときの5番目まで)です。

    メモ

    [ジョブ一覧]ウィンドウでは、表示項目の列を非表示にしたり、表示項目の並びを変更したりできます。また、操作対象の印刷ジョブは、フィルタリング条件を指定して画面に表示される印刷ジョブを絞り込んだり、表示項目の列ごとに昇順、降順を切り替えたりすると、特定しやすくなります。

  3. マネージャに登録されている印刷ジョブの数を確認する場合は、[ジョブ一覧]ウィンドウのステータスバーで確認します。

    ステータスバーには、「一覧に<数字>個のジョブ」の形式で印刷ジョブの数が表示されます。