Hitachi

プリンタマネージャ 


1.2.1 モニタとは

モニタとは、プリンタで印刷する際に、用紙交換や障害が発生した場合に画面を表示して、システム運用者に用紙交換やリカバリ操作を促す機能を提供する製品です。

モニタでは、Windowsプリンタを監視し、印刷データをモニタ内のサービス(モニタサービス)が取り出し、LAN接続されたプリンタへ転送します。

モニタサービスは、プリンタの応答を受け、障害発生時にはモニタの画面(モニタコンソール)を起動して障害を通知します。システム運用者は、モニタコンソールから再印刷などの印刷指示をモニタサービス経由で行います。

重要

監視サーバ(サーバ環境に配置したモニタ Client)を複数のログインユーザで利用する場合、用紙交換やプリンタ障害はすべてモニタクライアントに通知されます。

モニタの構成要素を次の図に示します。

図1‒5 モニタの構成要素

[図データ]

  1. モニタ環境設定

    モニタを使用する際に必要なプリンタ情報を定義し、環境設定ファイルへプリンタ情報を出力します。環境設定ファイルに従って、Windowsプリンタを作成します。

  2. モニタサービス

    Windowsプリンタから印刷データを取り出してプリンタへ出力し、そのプリンタを監視します。用紙交換や障害が発生した場合は、モニタコンソールへ通知します。

  3. モニタコンソール

    モニタサービスから通知された内容を画面に表示します。ユーザの画面操作に従って、再印刷やテスト印刷などの要求をモニタサービスへ通知します。

また、モニタを利用した操作と処理の流れを次の図に示します。

図1‒6 モニタを利用した操作と処理の流れ

[図データ]

この図の操作手順を次に示します。

  1. モニタの環境設定で、監視するプリンタを定義します。

  2. モニタサービスをWindowsサービスから起動します。

  3. 印刷アプリケーションプログラムから印刷ジョブをWindowsプリンタに出力指示(印刷)します。

  4. [障害通知]画面から、エラーとなったページを確認するためにプレビュー表示を指定します。

  5. 用紙切れのため、用紙を補充します。

  6. [障害通知]画面で再印刷するページを指定して、印刷を再開します。