3.3.4 [ウィンドウ]パネル

[ウィンドウ]パネルでは,コントローラの[Remote Control]ウィンドウにエージェント画面を表示したときの動作環境を設定します。[ウィンドウ]パネルを次に示します。

図3-12 [ウィンドウ]パネル

[図データ]

<この項の構成>
(1) スクロール
(2) ウィンドウサイズ
(3) キーボード/マウス
(4) 拡大/縮小

(1) スクロール

[Remote Control]ウィンドウでのスクロールに関するオプションを設定します。

スクロール量
[Remote Control]ウィンドウについて,次のスクロール量をピクセル単位で指定します。デフォルトは10ピクセルです。
  • スクロールバーの矢印ボタンをクリックしたときのスクロール量
  • マウススクロールホイールを使用したスクロールでのスクロール量
  • 「マウスカーソルに合わせて自動的にスクロールする」のチェックボックスをオンにしてスクロールしたときのスクロール量
ホイールスクロールしない
[Remote Control]ウィンドウで,マウススクロールホイールを使用したスクロールをさせたくない場合に,チェックボックスをオンにします。このオプションを設定しても,[Remote Control]ウィンドウに呼び出したエージェント画面中のスクロールバーに対しては,マウススクロールホイールを使用したスクロール操作ができます。
[Remote Control]ウィンドウと呼び出し中のエージェントのウィンドウが,両方一度にスクロールされてしまって,操作性が低下するような場合に,このオプションを設定してください。
マウスカーソルに合わせて自動的にスクロールする
スクロールバーが表示されているエージェントの画面で,マウスカーソルをウィンドウの端に近づけると自動的に画面をスクロールさせる場合に,チェックボックスをオンにします。デフォルトではオフになっています。
このチェックボックスをオンにした場合,スクロール方法を次のどちらかから選択してください。
  • 常にスクロールする
    マウスカーソルをウィンドウの端に近づけると,常に自動的に画面をスクロールします。
  • ドラッグ中のときだけ
    ドラッグしているときだけ,マウスカーソルをウィンドウの端に近づけると自動的に画面をスクロールします。通常のマウスカーソルの移動では画面はスクロールしません。
アクティブウィンドウに合わせて自動的にスクロールする
エージェントのアクティブなウィンドウが,常にコントローラの表示領域内に表示されるように自動的にスクロールする場合,チェックボックスをオンにします。デフォルトではオフになっています(自動的にスクロールしません)。
なお,この機能を利用できるのは,バージョンが06-00以降のエージェントと接続している場合だけです。

(2) ウィンドウサイズ

[Remote Control]ウィンドウのサイズに関するオプションを設定します。

ウィンドウサイズを固定しない
コントローラのウィンドウのサイズを固定させない場合に,チェックボックスをオンにします。
ウィンドウサイズを固定化すると,コントローラのウィンドウサイズはエージェントの解像度と一致する大きさに固定されるため,解像度の小さいエージェントの画面を表示させたとき,コントローラのツールバーや,ステータスバーの一部が欠けて表示されます。

(3) キーボード/マウス

[Remote Control]ウィンドウでのキーボード操作およびマウス操作に関するオプションを設定します。

ドラッグ中はマウス移動範囲をウィンドウ内に制限する
ドラッグ中のマウス移動範囲を[Remote Control]ウィンドウ内に制限する場合,チェックボックスをオンにします。デフォルトでは,チェックボックスはオフとなっています。この設定は,リモートコントロールモードが共有または制御の場合に有効となります。
コントローラのマウスボタン設定を優先する
コントローラのマウスボタンの設定(右手用,左手用の設定)を優先する場合に,チェックボックスをオンにします。
コントローラとエージェントでマウスボタンの設定が異なる場合,コントローラでのマウスボタン操作がエージェントでは異なる操作として実行されます。チェックボックスをオンにすることで,エージェント側でのマウスボタンの設定に関係なく,コントローラのマウスボタン操作がエージェントでも実行されます。
チェックボックスをオフにした場合は,エージェントでのマウスボタンの設定が優先されます。
ただし,この機能を利用できるのは,バージョンが06-00以降のエージェントと接続している場合だけです。
システムキー入力を送信する
コントローラで入力したシステムキーをエージェントで実行する場合,チェックボックスをオンにします。デフォルトでは,チェックボックスはオフになっています。
この設定で,次の4種類のキーを直接エージェントで実行できるようになります。

表3-4 [ウィンドウ]パネルの設定によって実行できるコントローラでのエージェントの入力キー

入力キー機能
[Windows]スタートメニューの表示
[Ctrl]+[Esc]
[Alt]+[Esc]アプリケーションの切り替え
[Alt]+[Tab]アプリケーションの切り替えダイアログの表示
ただし,この機能を利用できるのは,コントローラがWindows 8,Windows Server 2012,Windows 7,Windows Server 2008,Windows Vista,Windows Server 2003,Windows XP,Windows 2000,またはWindows NT 4.0 ServicePack 3以降の場合だけです。
コントローラのダブルクリック速度設定に合わせる
コントローラのダブルクリック速度の設定値を基準にして,エージェント側でダブルクリックを認識する場合に,チェックボックスをオンにします。ダブルクリック速度の設定値は,[コントロールパネル]-[マウス]-[マウスのプロパティ]で確認します。デフォルトでは,チェックボックスはオフになっています。
一部のアプリケーションでダブルクリックがエージェントに認識されない場合,このチェックボックスをオフにしてください。オフにすると,エージェントのダブルクリック速度の設定値を基準にして,ダブルクリックを認識します。

(4) 拡大/縮小

[Remote Control]ウィンドウでのキーボード操作およびマウス操作に関するオプションを設定します。

ウィンドウサイズに合わせて自動的に拡大/縮小する
[Remote Control]ウィンドウのサイズに合わせて,表示されたエージェント画面を自動的に拡大または縮小する場合に,チェックボックスをオンにします。デフォルトでは,チェックボックスはオフになっています。
このチェックボックスをオンにしたときの動作は,[Remote Control]ウィンドウのメニューで[表示]-[拡大/縮小]-[画面に合わせて自動的に拡大/縮小]を選択したときと同様です。チェックボックスの選択状態は,[画面に合わせて自動的に拡大/縮小]メニューの選択状態と連動しています。
拡大/縮小表示は,次のどちらかの操作をすると等倍表示に戻ります。
  • このチェックボックスをオフにする。
  • [画面に合わせて自動的に拡大/縮小]メニューをオフにしてから,[拡大/縮小表示を元に戻す]を選択する。
なお,「ウィンドウサイズに合わせて自動的に拡大/縮小する」チェックボックスをオンにした場合は,次の「拡大/縮小表示の画質」で画質を設定してください。
拡大/縮小表示の画質
エージェント画面をウィンドウサイズに合わせて拡大または縮小したときの画質を,「速度重視」と「画質重視」から選択します。デフォルトでは,「速度重視」が選択されています。
この設定は,「ウィンドウサイズに合わせて自動的に拡大/縮小する」チェックボックスを選択したときだけでなく,[Remote Control]ウィンドウのメニューで[表示]-[拡大/縮小]-[画面の範囲合わせて縮小]を選択した場合にも適用されます。
速度重視
高速で拡大または縮小表示します。ただし,画質が悪く,文字やアイコンが見にくくなります。
画質重視
画質が高い状態で拡大または縮小表示します。「速度重視」選択時に比べ表示が低速になりますが,文字やアイコンが見やすくなります。
なお,「画質重視」が利用できるのは,コントローラがWindows 8,Windows Server 2012,Windows 7,Windows Server 2008,Windows Vista,Windows Server 2003,Windows XP,Windows 2000,またはWindows NT 4.0の場合だけです。