近年の急速なPCの普及に伴い,アプリケーションのセットアップやトラブル発生時の対処などに不慣れなユーザが増えてきています。企業の場合,PCの問題に対しては,専門知識を持つシステム管理者などが対応する場合がほとんどです。しかし,職場が分散していたり,システム管理者が多忙であったりすると速やかな対応は難しくなります。
このような場合に,コンピュータネットワークを利用して,システム管理者の手もとのPCから問題の発生したPCを遠隔操作できれば問題に速やかに対応できます。JP1/NETM/Remote Controlは,電話回線やLANを経由して,遠隔地にあるPCの画面を手もとのPCの画面上に呼び出して遠隔操作(リモートコントロール)する,リモートコントロール機能を提供しています。
リモートコントロール機能を利用すると,呼び出したPCの画面に対し,自分のPCに対するのと同じように,キーボードやマウスでの操作ができます。また,呼び出したPCにシャットダウンやリブートを指示できます。さらに,パワーオフ機能が付いたPCに対しては,シャットダウンしたあとに電源を切るようにも指示できます。
リモートコントロール機能の概要を次の図に示します。
図1-1 リモートコントロール機能の概要
この機能を利用すると,例えば,次のような運用ができます。