3.1.3 複数接続時のリモートコントロールモード

複数のコントローラが一つのエージェントに接続している場合,制御モードを取得できるコントローラは一つだけです。そのほかのコントローラは,監視モードになります。その後,制御モードのコントローラが制御モードを解放したり,接続を解除したりした場合,ほかのコントローラに,制御モードが解放されたことを通知するメッセージダイアログボックスが表示されます。

複数接続時のリモートコントロールモードの変化について,(1)~(3)に例を示します。初期状態では,次のようなモードで,1台のエージェントに3台のコントローラが接続していると仮定します。

図3-4 リモートコントロールモードの変化の流れ(初期状態)

[図データ]

<この項の構成>
(1) コントローラが制御モードを取得した場合
(2) コントローラが制御モードを取得したあと,制御モードを解放(または接続を解除)した場合
(3) コントローラが制御モードを取得したあと,エージェントが[Ctrl]+[Alt]+[Delete]キーを押した場合

(1) コントローラが制御モードを取得した場合

初期状態から,コントローラ1が制御モードを設定した場合,その他のマシンのモードは次のように変化します。

図3-5 リモートコントロールモードの変化の流れ(コントローラ1が制御モードを設定した場合)

[図データ]

  1. コントローラ1が制御モードを設定します。
  2. エージェント上に,コントローラから制御モードの取得を要求するメッセージダイアログボックスが表示されます。[OK]ボタンをクリックすると,エージェントが監視モードになります。
  3. コントローラ2上に,ほかのコントローラが制御モードを取得したことを通知するメッセージダイアログボックスが表示されます。

    [図データ]

    [OK]ボタンをクリックすると,コントローラ2が監視モードになります。

(2) コントローラが制御モードを取得したあと,制御モードを解放(または接続を解除)した場合

(1)で,コントローラ1が制御モード,その他のマシンが監視モードとなりました。この状態から,コントローラ1が制御モードを解放した場合,その他のマシンのモードは次のように変化します。コントローラ1がエージェントとの接続を切断した場合も,これと同じ結果となります。

図3-6 リモートコントロールモードの変化の流れ(コントローラ1がエージェントとの接続を切断した場合)

[図データ]

  1. コントローラ1が,モードの設定を共有モードに戻します。
  2. 元は共有モードであったコントローラ2上に,ほかのコントローラで制御モードが解放されたことを通知するメッセージダイアログボックスが表示されます。ただし,モードは監視のままです。

    [図データ]

(3) コントローラが制御モードを取得したあと,エージェントが[Ctrl]+[Alt]+[Delete]キーを押した場合

(1)で,コントローラ1が制御モード,その他のマシンが監視モードとなったあと,エージェントが[Ctrl]+[Alt]+[Delete]キーを押した場合,その他のマシンのモードは次のように変化します。

図3-7 リモートコントロールモードの変化の流れ(エージェントが[Ctrl]+[Alt]+[Delete]キーを押した場合)

[図データ]

  1. エージェントが[Ctrl]+[Alt]+[Delete]キーを押します。
  2. コントローラ1上に,共有モードに変更してよいかどうか問い合わせるメッセージダイアログボックスが表示されます。

    [図データ]

    [はい]ボタンをクリックすると,コントローラ1およびエージェントが共有モードになります(ここで[いいえ]ボタンをクリックするとモードは変わりません)。
  3. 元は共有モードだったコントローラ2上に,ほかのコントローラで制御モードが解放されたことを通知するメッセージダイアログボックスが表示されます。ただし,モードは監視のままです。

    [図データ]