4.3.6 エージェントのファイルの操作

エージェントのファイルを操作する場合,エージェントの画面を呼び出して操作するほかに,[ファイル転送]ウィンドウを利用することもできます。

[ファイル転送]ウィンドウからエージェントのファイルを開くと,そのファイルはエージェントからコントローラに転送されます。つまり,[ファイル転送]ウィンドウからエージェントのファイルを開くということは,コントローラが受信したコピーファイルを開くということです。このため,ファイルの編集時にエージェントの利用者に影響を与えることはありません。ファイルの受信先は,[ファイル転送]ウィンドウのオプションで設定したフォルダとなります。ファイルの受信先フォルダの設定については,「4.3.9(3) [ファイル]パネル」を参照してください。

複数のエージェントから同じ名称のファイルを開いた場合は,開いた順序でコントローラがファイルを受信します。このとき,前回受信したファイルを上書きして受信するので,最後に受信したファイルを開くことになります。

<この項の構成>
(1) エージェントのファイルの編集
(2) 手動でのファイルの転送および削除

(1) エージェントのファイルの編集

[ファイル転送]ウィンドウからエージェントのファイルを編集する方法を次に示します。

  1. [ファイル転送]ウィンドウでエージェントのファイルを選択し,メニューで[ファイル]-[開く]を選択する。
    選択したファイルをコントローラが受信します。受信が完了すると,受信したファイルを示す[ファイル一覧リスト]ウィンドウが表示され,その後,リストに表示されたファイルが開きます。なお,[ファイル一覧リスト]ウィンドウについては,「(2) 手動でのファイルの転送および削除」で詳細を説明します。
  2. ファイルを編集する。
  3. 編集終了後,ファイルを閉じる。
    コントローラのファイルが自動的にエージェントの元の場所に転送され,元のファイルを上書きします。転送が完了したあと,コントローラのファイルは削除されます。

これは,[ファイル転送オプション]ダイアログボックスのデフォルトの設定です。ファイルの転送と削除を自動的に処理するのではなく,状況に応じて転送したりコントローラのファイルを削除しないようにしたい場合は,[ファイル転送オプション]ダイアログボックスの[ファイル]パネルの設定を変更してください。詳細については,「4.3.9(3) [ファイル]パネル」を参照してください。

なお,ファイルの転送と削除の自動処理を設定していない場合は,ファイルを閉じるとコントローラのファイルは転送されずに残ります。コントローラに残ったファイルを手動で転送したり削除したりする方法については,「(2) 手動でのファイルの転送および削除」を参照してください。

(2) 手動でのファイルの転送および削除

[ファイル転送]ウィンドウからエージェントのファイルを開いた場合,コントローラにそのファイルが保存されます。また,ファイルの転送と削除の自動処理を設定していない場合は,ファイルを閉じてもコントローラのファイルは転送されないで残ります。

これらコントローラに残っているファイルは,[ファイル一覧リスト]ウィンドウで確認できます。このウィンドウから,コントローラに残っているファイルをエージェントに転送したり,コントローラから削除したりできます。

[ファイル一覧リスト]ウィンドウを表示して,手動でファイルの転送および削除をする方法を次に示します。

  1. [ファイル転送]ウィンドウで,確認対象とするエージェントのアイテム(ホストやフォルダ)を選択し,メニューで[表示]-[ファイル一覧リスト]を選択する。
    [ファイル一覧リスト]ウィンドウが表示され,コントローラ側に残っているファイルを確認できます。選択したエージェントから一度もファイルを開いていない場合は,[ファイル一覧リスト]ウィンドウには何も表示されません。
    [ファイル一覧リスト]ウィンドウを次に示します。

    図4-29 [ファイル一覧リスト]ウィンドウ

    [図データ]

    名前
    エージェントで開いたファイル名を表示します。
    フォルダ
    エージェントで開いたファイルを保存している,コントローラのパスを表示します。
    状態
    ファイルの状態を表示します。
    サイズ
    開いたファイルのサイズを表示します。
    更新日時
    ファイルの最後に更新した日時を表示します。
    元の場所
    エージェントでのファイルのパスを表示します。
    [ファイル一覧リスト]ウィンドウのメニューについては,「付録A.2 [ファイル転送]ウィンドウのメニュー一覧」を参照してください。
  2. [ファイル一覧リスト]ウィンドウの[編集]メニューから[転送]または[転送後削除]を選択する。
    編集終了したファイルが,エージェントの元の場所に転送されます。
    [転送]を選択した場合はコピーと同様の処理となり,コントローラにファイルが残ります。[転送後削除]を選択した場合は移動と同様の処理となり,コントローラにファイルは残りません。

なお,ファイルをコントローラから削除する場合は,[ファイル一覧リスト]ウィンドウで[ファイル]-[削除]メニューを選択してください。削除状況を示すダイアログボックスが表示され,コントローラに保存したファイルが削除されます。

図4-30 [ファイル削除状況]ダイアログボックス

[図データ]