4.3.3 ファイル転送時のセキュリティ

ファイル転送でのセキュリティには,次の2種類があります。

<この項の構成>
(1) 転送データの暗号化
(2) ファイルアクセス権の設定

(1) 転送データの暗号化

ネットワーク上に転送されるデータは,そのままでは内容が漏洩するおそれがあります。そこで,データを暗号化することで,コントローラとエージェント間でファイルの内容を第三者から守ることができます。

ファイル転送でのデータを暗号化するには,コントローラのプロパティまたはファイル転送オプションで設定します。ファイル転送で暗号化を設定すると,コントローラとエージェントのアイコンに錠前が表示されます。

図4-26 ファイル転送で暗号化を設定した場合のアイコン表示

[図データ]

設定の詳細については,「3.3.6 [ファイル転送]パネル」または「4.3.9(2) [転送]パネル」を参照してください。

(2) ファイルアクセス権の設定

ファイル転送を許可すると,コントローラからもエージェントユーザと同じアクセスができるため,コントローラから不正にアクセスされる場合があります。そこで,エージェントでファイルアクセス権を設定できます。

ファイルアクセス権には「読み取り」と「書き込み」があります。これらファイルアクセス権の設定によって,実行できるファイル操作が異なります。例えば,ファイルアクセス権の設定が「読み取り」だけの場合,エージェントにファイルを送信しようとするとエラーメッセージが表示されます。

ファイルアクセス権は,エージェントのセットアップまたは[リモートコントロールエージェント-プロパティ]ダイアログボックスで設定します。設定方法の詳細については,「3.4.6 ファイル転送の設定」を参照してください。