4.3.2 [ファイル転送]ウィンドウの起動と終了

ここでは,[ファイル転送]ウィンドウの起動・終了,およびエージェントとの接続・切断の方法について説明します。

なお,ファイル転送機能を使用するには,エージェント側でファイルの転送を許可する設定をしておく必要があります。ファイル転送を許可した場合はファイルアクセス権も設定できます。また,ファイル転送用のポート番号もエージェント側で設定します。エージェントでの設定については,「3.4.6 ファイル転送の設定」を参照してください。

<この項の構成>
(1) [ファイル転送]ウィンドウの起動
(2) エージェントとの接続
(3) エージェントからの切断
(4) [ファイル転送]ウィンドウの終了

(1) [ファイル転送]ウィンドウの起動

[ファイル転送]ウィンドウを起動するには,次の2とおりの方法があります。[ファイル転送]ウィンドウは,[Remote Control]ウィンドウでエージェントと接続した状態から起動します。

(a) ボタンまたはメニューで起動する

[Remote Control]ウィンドウにエージェントの画面を呼び出した状態で,メニューの[ツール]-[ファイル転送]を選択します。エージェントと接続していない場合は,メニューは非活性になります。

(b) ファイルのドラッグ&ドロップで起動する

システムのエクスプローラから,[Remote Control]ウィンドウに呼び出されているエージェント画面の任意の個所にファイルをドラッグ&ドロップすることで,[ファイル転送]ウィンドウを起動できます。この場合,[ファイル転送]ウィンドウが起動したあとすぐにファイルの転送が開始されます。

図4-25 エクスプローラから[Remote Control]ウィンドウへのドラッグ&ドロップ

[図データ]

ファイルを[Remote Control]ウィンドウにドラッグ&ドロップして転送するには,リモートコントロールマネージャのプロパティで,エージェントデフォルトフォルダ(デフォルトの転送先フォルダ名)を指定しておく必要があります。エージェントデフォルトフォルダが設定されていない場合,[Remote Control]ウィンドウにファイルをドロップしてもファイルは転送されません。

また,同じくリモートコントロールマネージャのプロパティで,[ファイル転送]ウィンドウを表示するよう設定していない場合は,ファイルのドロップと同時にファイル転送が開始され,[ファイル転送]ウィンドウは表示されません。

ファイル転送に関するプロパティの設定については,「3.3.6 [ファイル転送]パネル」を参照してください。

(2) エージェントとの接続

[ファイル転送]ウィンドウを使用してファイルを転送するには,リモートコントロールとは別のポートでエージェントと接続している必要があります。「(1) [ファイル転送]ウィンドウの起動」での方法に従って[ファイル転送]ウィンドウを起動すると,起動時に[Remote Control]ウィンドウで接続していたエージェントが,[ファイル転送]ウィンドウのツリービューに表示されます。これが,ファイル転送用に接続された状態です。

ツリービューに表示されていないエージェントと接続する場合は,次のどちらかの方法で追加接続してください。このとき,次のことに注意してください。

(a) アドレスボックスで指定する

[ファイル転送]ウィンドウのツールバーのアドレスボックスで指定する方法です。

アドレスボックスには,現在[Remote Control]ウィンドウで接続しているエージェントがプルダウン形式で一覧表示されています。一覧から目的のエージェントを選択してください。

表示されるエージェントが多くて選択しづらい場合などは,アドレスボックスに直接入力することもできます。この場合は,入力したあとに[Enter]キーを押してください。入力できる文字数は半角260文字までです。入力できる文字の種類に制限はありません。ただし,[Remote Control]ウィンドウで接続していないエージェントとは接続できません。

(b) [Remote Control]ウィンドウから指定する

[ファイル転送]ウィンドウを起動したときの[Remote Control]ウィンドウとは別のエージェントと接続している[Remote Control]ウィンドウから,再度[ファイル転送]ウィンドウを表示する方法です。起動方法は,「(1) [ファイル転送]ウィンドウの起動」のどの方法でもかまいません。2度目以降の起動操作では,既存のウィンドウにエージェントが追加されていきます([ファイル転送]ウィンドウは複数起動しません)。

(3) エージェントからの切断

エージェントとのファイル転送用の接続を切断するには,メニューで[ファイル]-[切断]を選択します。切断時にファイルが転送中または削除中の場合,処理は中断されます。また,エージェントがログオフした場合も,ファイル転送用の接続が切断されます。

ファイル転送用の接続を切断しても,リモートコントロールの接続は切断されません。しかし,リモートコントロールの接続が切断されると,ファイル転送用の接続は自動的に切断されます。また,リモートコントロールのモードが監視に変更された場合も,該当するエージェントとのファイル転送用の接続は切断されます。このときファイルが転送中または削除中だった場合は,処理を中断するかどうかを問い合わせるダイアログボックスが表示されます。

(4) [ファイル転送]ウィンドウの終了

[ファイル転送]ウィンドウを終了するには,メニューで[ファイル]-[アプリケーションの終了]を選択します。[ファイル転送]ウィンドウを終了すると,ファイル転送用の接続はすべて自動的に切断されます。終了時にファイルが転送中または削除中の場合,処理は中断されます。