4.5.3 記録の再生
(1) リモートコントロールプレーヤーの画面構成
リモートコントロールプレーヤーは,コントローラから起動します。リモートコントロールプレーヤーを起動すると,自動的に記録ファイルの再生が始まります。リモートコントロールプレーヤーの画面構成を次の図に示します。
図4-64 リモートコントロールプレーヤーの画面構成
![[図データ]](figure/rm045300.gif)
- ビュー
- 再生画面を表示する,リモートコントロールプレーヤーの表示枠です。再生画面がビューより小さい場合,再生画面はビューの中央にセンタリングされて表示されます。
- 再生画面
- 再生したエージェントの画面です。
- ステータスバー
- 左側に現在の再生状況を示すメッセージを表示します。右側には現在の再生時間/記録時間を「mm:ss/mm:ss」の形式で表示します。
- シークバー
- 再生の進捗状況を示します。再生の進捗に合わせてスライダが左から右に移動します。
なお,リモートコントロールプレーヤーのメニューについては,「付録A.4 [リモートコントロールプレーヤー]ウィンドウのメニュー一覧」を参照してください。
(2) 再生の開始と終了
記録ファイルの再生の開始と終了方法について説明します。記録中にエージェントの解像度が変更された場合は,正しく再生されませんのでご注意ください。
(a) 再生の開始
記録ファイルの再生方法を次に示します。
- [Remote Control]ウィンドウのメニューで,[ファイル]-[画面再生]-[再生]を選択する。
再生する記録ファイルを選択する[記録ファイルの選択]ダイアログボックスが表示されます。
- 再生する記録ファイルを選択し,[開く]ボタンをクリックする。
リモートコントロールプレーヤーが起動し,自動的に記録ファイルの再生が始まります。
再生の進行状況は,リモートコントロールプレーヤーの下部に表示されるシークバーで確認できます。再生が始まるとシークバーのスライダが左端から右へ移動していきます。
図4-65 シークバー
![[図データ]](figure/rm045400.gif)
シークバーが表示されていない場合は,リモートコントロールプレーヤーのメニューで[表示]-[シークバー]を選択してください。
(b) 再生の終了とリモートコントロールプレーヤーの終了
記録ファイルの再生が終了すると,シークバーが右端まで移動し,ステータスバーに「停止」と表示されます。このとき,リモートコントロールプレーヤーは起動したままです。
リモートコントロールプレーヤーを終了する場合は,リモートコントロールプレーヤーのメニューで[ファイル]-[終了]を選択してください。
(3) 再生のコントロール
記録ファイルの再生中に,例えば,詳しい説明をするため一時的に再生を中断したり,重点的に説明する部分だけを再生したりする場合があります。リモートコントロールプレーヤーでは,目的に応じて再生を一時停止したり,再生の一部をスキップしたりして,再生をコントロールできます。
(a) 再生の中断と再開始
- 再生の停止
- 再生を停止する場合は,メニューで[再生]-[停止]を選択します。記録の再生が停止します。
- 再生の一時停止
- 再生を一時的に停止する場合は,メニューで[再生]-[一時停止]を選択します。記録の再生が一時的に停止します。
- 再生の再開始
- 一時停止または停止してから再度,記録を再生するには,メニューで[再生]-[再生]を選択します。一時停止中からこのメニューを選択した場合は,前回再生を中断した位置から再生が始まります。停止中からこのメニューを選択した場合は,停止した位置からではなく,記録ファイルの先頭から再生が始まります。
(b) 再生のスキップ
再生をスキップするにはシークバーを使用します。シークバーのスライダを選択し,そのまま任意の位置まで動かします。停止した位置からスライダを動かした位置までの再生時間をスキップできます。スライダを進行方向の逆方向の端まで動かすと,自動的に再生の開始位置まで戻ります。
この機能は,再生中または一時停止中の場合に利用できます。停止中の場合は,スライダを動かせません(スキップできません)。
再生中にスキップした場合は,スキップした位置から再生が進行します。一時停止中にスキップした場合は,スキップした位置で一時停止の状態となります。
(c) 再生速度の変更
記録を再生するときに,早送りにしたり,スロー再生にしたりして,再生速度を変更できます。
- 早送り
- メニューで[再生]-[早送り]を選択すると,通常の再生の3倍速で再生されます。
- スロー再生
- メニューで[再生]-[スロー]を選択すると,通常の再生の1/3の速度で再生されます。
(d) ツールボタンの利用
ツールバーのボタンを利用すると,再生のコントロールが簡単にできます。ツールボタンの意味を次の図に示します。
図4-66 再生のコントロールに使用するツールボタン
![[図データ]](figure/rm045450.gif)
(4) 再生画面の効果的な表示方法
リモートコントロールプレーヤーでは,[Remote Control]ウィンドウでのエージェント画面の表示と同様に,再生画面を効果的に表示することができます。
- 再生画面を拡大・縮小する
- メニューの[表示]-[拡大/縮小]から[自動]を選択すると,再生画面がリモートコントロールプレーヤーのウィンドウサイズに合わせて自動的に拡大・縮小します。また,再生画面を50%,100%,または200%で表示することもできます。この場合は,メニューの[表示]-[拡大/縮小]から[50%],[100%],または[200%]を選択してください。デフォルトでは100%で表示(等倍表示)されます。
- ビューをフルスクリーン表示する
- メニューで[表示]-[フルスクリーン表示]を選択すると,ビューがコントローラの画面上にフルスクリーンで表示されます。フルスクリーン表示を解除する場合は,ポップアップメニューで[フルスクリーン表示]を選択するか,または[Alt]+[Enter]キーを押してください。
- 再生画面サイズにリモートコントロールプレーヤーウィンドウを合わせる
- メニューで[表示]-[表示幅に合わせる]を選択すると,再生画面サイズに合わせてリモートコントロールプレーヤーのウィンドウサイズが拡大・縮小します。
- 複数のリモートコントロールプレーヤーを整列して表示させる
- 複数のリモートコントロールプレーヤーを起動している場合,メニューで[ウィンドウ]-[上下に並べて表示],[左右に並べて表示],または[並べて表示]を選択すると,リモートコントロールプレーヤーがコントローラの画面上で整列して表示されます。
(5) 記録ファイルの情報の確認
表示中の記録ファイルの情報を確認するには,リモートコントロールプレーヤーのメニューで[ファイル]-[プロパティ]を選択してください。表示された[プロパティ]ダイアログボックスで,次の情報が確認できます。
- 場所(記録ファイルの保存先)
- サイズ
- 接続先(記録したエージェントのIPアドレス,ホスト名,またはパス)
- バージョン(記録したエージェントのバージョン)
- 解像度(記録したエージェントの解像度)
- カラーパレット(記録したエージェントのカラーパレット(色数))
- 記録開始日時(「YYYY/MM/DD hh:mm:ss」の形式で表示)
- 記録時間(「mm分ss秒」の形式で表示)
記録時間が1時間以上の場合も,分表示で表示されますのでご注意ください。