4.7.1 Windows MeまたはWindows 98以外のエージェントと接続する場合の注意事項
(1) Windows 8,Windows Server 2012,Windows 7,Windows Server 2008,Windows Vista,Windows Server 2003,Windows XP,Windows 2000,およびWindows NT 4.0のエージェントの注意事項
- エージェントに対して,コントローラのキーボードから[Ctrl]+[Esc]キー,[Alt]+[Tab]キーおよび[Windows]キーを入力することはできません。特殊キーの送信機能を使用してください。コントローラがWindows 8,Windows Server 2012,Windows 7,Windows Server 2008,Windows Vista,Windows Server 2003,Windows XP,Windows 2000,またはWindows NT 4.0 ServicePack3以降の場合は,[プロパティ]ダイアログボックスの[ウィンドウ]パネルで「システムキー入力を送信する」を設定すると,エージェントに対して,これらのキーをキーボードから入力できます。
- エージェントでMS-DOSプロンプトをフルスクリーンで表示すると,コントローラではエージェントの画面を参照できません。リモートコントロール機能を使用する場合,エージェントではMS-DOSプロンプトをウィンドウで表示させてください。
- エージェントでカラー表示されているカーソルは,コントローラではモノクロで表示されます。
- エージェントでDirect X(Direct Draw),OpenGLを使用して作成された画像は,コントローラでは参照できない場合もあります。
- アニメーションは,データ量が多く送信に負荷が掛かるため,リモートコントロール機能を使用している間はエージェントで表示させないでください。
- コントローラからの切断をエージェントが認識していないとき,コントローラが再接続しようとすると[二重接続]ダイアログボックスが表示されます。このダイアログボックスでエージェントとの接続を切断すると,再接続できるようになります。
- [プロパティ]ダイアログボックスの[高速化]パネルで「ローカルフォントを使用する」をチェックしている場合,エージェントに表示される回転した文字は,コントローラで正しく描画できません。
- エージェントのセットアップでエージェントの自動起動を設定している場合,Microsoft Internet ExplorerをインストールしたあとのOSを再起動したあと,エージェントで暗号化機能を使用できなくなることがあります。このようなときには,OSを再起動するか,またはエージェントを再起動してください。
- リモートコントロールエージェントをインストールまたはアンインストールしたあと,およびリモートコントロールエージェントのセットアップでデバイスの変更をしたときは,必ずエージェントのシステムを再起動してください。
- 画面の色(カラーパレット)は,256色以上をご使用ください。
- マルチディスプレイ(マルチモニタ)機能には対応していません。
- リモートコントロールエージェントのサービス(Remote Control Agent)には,許可デスクトップとの対話をサービスに許可する設定がされています。コントロールパネルからのこの設定をオフにしないでください。
(2) Windows 8,Windows Server 2012,Windows 7,Windows Server 2008,Windows Vista,Windows Server 2003,Windows XP,およびWindows 2000のエージェントの注意事項
- エージェントで[コントロールパネル]-[マウス]-[ポインタ]の[ポインタの影を有効にする]のチェックボックスをオンにしている場合,コントローラ上でマウスカーソルが二重表示され,エージェントとコントローラとでマウスカーソルの形状が不一致になる場合があります。このような場合は,次のどちらかの方法で対処してください。
- エージェントで[コントロールパネル]-[マウス]-[ポインタ]の[ポインタの影を有効にする]のチェックボックスをオフにする。
- コントローラの[プロパティ]ダイアログボックスの[高速化]パネルで,「ウィンドウアニメーションなどを抑止する」のチェックボックスをオンにする。
- エージェントが監視モードの場合,次の操作または事象が発生したときはエージェントのモードが共有モードに変わります。
- エージェントで[Ctrl]+[Alt]+[Delete]キーを押したとき
- ハードウェアエラーまたはシステムエラーのメッセージが表示されたとき,およびそのメッセージを閉じたとき
- WindowsのMessengerサービスからメッセージが表示されたとき,およびそのメッセージを閉じたとき
- エージェントが監視モードの場合,キーボードメッセージを生成して実行するアプリケーションや,キーの割り当てを変換するアプリケーションは正常に動作しません。
- コントローラが制御モードで接続しているときに,エージェントの画面を非表示にする場合は,テスト環境で動作を十分に確認してから実行してください。エージェントの画面を非表示に設定していると,リモートコントロール時に,エージェントのコンピュータでCPU使用率が100%になったり,数秒間隔で画面に残像が残ったりすることがあります。
(3) Windows 7,Windows Server 2008,およびWindows Vistaのエージェントの注意事項
- リモートコントロール中は,ウィンドウの半透明表示,タスクバーのサムネイル表示,Windows フリップ3DなどのWindows Aeroの機能は無効になります。
- Windows Aeroのマウスポインタを使用する場合,リモートコントロール時のマウス操作のパフォーマンスが低下します。マウス操作のパフォーマンスを低下させないためには,マウスポインタのデザインを「なし」に変更してください。マウスポインタのデザインを変更する手順を次に示します。
- [コントロールパネル]の[ハードウェアとサウンド]-[マウス]をクリックする。
- [マウスのプロパティ]ダイアログボックスの「ポインタ」タブを表示する。
- 「デザイン」リストボックスで「(なし)」を選択する。
- [OK]ボタンをクリックする。
- エージェントPCで起動したWindowsの拡大鏡の表示内容をコントローラでは参照できません。
(4) Windows 8,Windows 7およびWindows Vistaのエージェントの注意事項
- コントローラとの接続中に次の操作が実行されると,接続が切断されます。
- ユーザのログオフ
- ユーザの切り替え
- リモートデスクトップ機能によるリモート接続
(5) Windows Server 2012およびWindows Server 2008のエージェントの注意事項
- コントローラとの接続中に次の操作が実行されると,接続が切断されます。
- ユーザのログオフ
- ユーザの切り替え
- リモートデスクトップ機能によるコンソール接続
(6) Windows Server 2003のエージェントの注意事項
- JP1/NETM/Remote Controlは,Windows Server 2003のリモートデスクトップ機能によるコンソール接続には対応していません。リモートデスクトップ機能によるコンソール接続が実行されると,以降,コントローラからの接続は拒否されます。コントローラと接続中であれば,コントローラからの接続は切断されます。
再度接続するには,リモート接続先のWindows Server 2003のロックを解除してください。
(7) Windows XPのエージェントの注意事項
- JP1/NETM/Remote Controlは,Windows XPのユーザの切り替え機能とリモートデスクトップ機能には対応していません。
Windows XPによるユーザの切り替えやリモートデスクトップ機能によるリモート接続が実行されると,以降,コントローラからの接続は拒否されます。コントローラと接続中であれば,コントローラからの接続は切断されます。
再度接続するには,次の操作が必要です。
- ユーザの切り替え操作によって接続が拒否された場合
Windows XPですべてのユーザをログオフし,最初のユーザでログオンし直してください。
- リモートデスクトップ機能によって接続が拒否された場合
リモート接続先のWindowsのロックを解除してください。
(8) Windows NT 4.0のエージェントの注意事項
- 一部のディスプレイドライバでは,コントローラの画面でマウスカーソルが二重に表示される場合があります。
- エージェントでDirectDrawを使用するアプリケーション(Java2アプリケーションなど)が起動している場合,そのアプリケーションの画面はコントローラから参照できません。この場合には,アプリケーションをいったん終了してから,エージェントを再度起動してください。
(9) Windows 8およびWindows Server 2012のエージェントの注意事項
- [コントロールパネル],[ハードウェアとサウンド],[デバイスとプリンター]の[マウス]の順にクリックし,[ポインター オプション]タブの[表示]-[ポインターの軌跡を表示する]チェックをオンにしていても,コントローラにマウスポインタの軌跡は表示されません。
- [タスク マネージャ]の[スタートアップ]で次の名前のアプリを無効化しないでください。無効化すると一部の機能が正常に動作しなくなります。
- リモートコントロール エージェント
- リモートコントロール チャット
- コントローラのプロパティで[高速化]-[マウス移動をクリック時に送信する]チェックがオンの場合,コントローラからのマウス移動操作でWindows 8のチャームを表示することはできません。
- エージェントPCが次の状態の場合,コントローラに表示されるマウスポインタの形状は常に矢印ポインタのままとなります。
- ポインティングデバイス(マウス等)が接続されていない。
- Matrox社のディスプレイドライバがインストールされている。
- コントローラが制御モードで接続しているときに,エージェントの画面を非表示にする場合,エージェントPCがログオン中にコントローラからエージェントに[Ctrl]+[Alt]+[Del]キーを送信しても,キー入力が有効になりません。
- エージェントPCでログオン前にWindowsの拡大鏡を起動すると,コントローラからのマウス操作ができなくなります。ログオン前にWindowsの拡大鏡を起動しないでください。
(10) Windows 8.1およびWindows Server 2012 R2のエージェントの注意事項
- ファイル転送機能でOneDriveファイルにアクセスすることはできません。