4.1.5 エージェントとの接続時にチューニングが必要な動作環境

エージェントとの接続時,ネットワーク環境によって,転送するデータのサイズやポーリングの間隔をチューニングする必要があります。次に示す[高度な設定]ダイアログボックスで,必要な項目を設定してください。

図4-12 [高度な設定]ダイアログボックス

[図データ]

[高度な設定]ダイアログボックスは,[プロパティ]ダイアログボックスの[高速化]パネルで,[高度な設定]ボタンをクリックすると表示されます。

<この項の構成>
(1) 転送データの圧縮サイズを指定する
(2) ポーリング間隔を指定する

(1) 転送データの圧縮サイズを指定する

エージェントとのデータ転送時に圧縮するデータのサイズを指定できます。一定以上のサイズのデータを圧縮することで,転送量を減らしてネットワークの負荷を軽減できます。ただし,あまりに多くのデータを圧縮しようとすると,圧縮および解凍のためのCPUの負荷が増加し,処理が遅れる場合があります。マシンの性能とネットワークの環境を考慮した値を設定してください。

デフォルトでは,LAN環境での推奨値が仮定されています。WAN環境では,WAN環境での推奨値(512バイト以上のデータを圧縮する)を指定してください。

(2) ポーリング間隔を指定する

コントローラがエージェントの画面データを取得するためのポーリングの間隔(エージェントが描画命令を取得する間隔)を指定できます。

エージェントは指定された間隔で描画命令を取得して,取得したすべての描画命令を一括してコントローラに転送します。また,圧縮指定されている場合は一括して圧縮します。間隔が長くなると,コントローラでのエージェント画面の描画にタイムラグが発生しますが,より多くの描画命令を一括して処理するため,転送データ数を削減することができます。

デフォルトでは,LAN環境での推奨値が仮定されます。WAN環境では,WAN環境での推奨値(1000ミリ秒間隔でポーリングする)を指定してください。