4.4.9 [エージェントマネージャ]ウィンドウの操作のカスタマイズ

[エージェントマネージャ]ウィンドウでの操作を抑止したり,実行ファイルを登録して[エージェントマネージャ]ウィンドウから実行できるようにしたりできます。

<この項の構成>
(1) 操作の抑止
(2) 外部コマンドの登録

(1) 操作の抑止

[エージェントマネージャ]ウィンドウでは,アイテムをダブルクリックすることで下位階層を展開できます。しかし,エージェントをダブルクリックすると接続処理が,ネットワークをダブルクリックすると検索が実行されます。このような場合は,[オプション]ダイアログボックスの[全般]パネルでダブルクリックによる操作を抑止しておくと誤操作を防ぐことができます。また,[全般]パネルでは,検索終了時の[エージェントの検索]ダイアログボックスの動作や,エージェントのパスでの接続に関する設定もできます。これらの設定方法を次に示します。

  1. エージェント,ネットワーク,またはリクエストサーバを選択し,メニューで[ツール]-[オプション]を選択する。
    [オプション]ダイアログボックスが表示されます。

    図4-56 [オプション]ダイアログボックス

    [図データ]

    ダブルクリックで接続する
    ダブルクリックでエージェントと接続するかどうかを設定します。デフォルトではオンになっています。
    接続オプション未指定時は接続履歴アドレスで管理する
    接続オプションを設定していないエージェントと接続したとき,接続履歴にエージェントのアドレスを記録するかどうかを設定します。デフォルトでは,オンになっています。
    エージェントと接続すると接続履歴リストにエージェントのパスが設定されるようにするには,チェックボックスをオフにします。
    ダブルクリックで検索する
    ダブルクリックでネットワークを検索するかどうかを設定します。デフォルトではオンになっています。
    検索完了時に検索ダイアログを閉じる
    エージェントマネージャからネットワークを検索した場合,検索を完了すると自動的に[エージェントの検索]ダイアログボックスを閉じるかどうかを設定します。デフォルトではオフになっています。
    ダブルクリックで開始/停止する
    ダブルクリックでリクエストサーバを開始/停止するかどうかを設定します。デフォルトではオンになっています。
  2. [全般]パネルで必要な項目を設定し,[OK]ボタンをクリックする。
    [オプション]ダイアログボックスが閉じ,エージェント,ネットワーク,またはリクエストサーバの操作が設定した内容でカスタマイズされます。
    なお,[エージェントの検索]ダイアログボックスに関する設定値を変更した場合は,[エージェントの検索]ダイアログボックスでの設定内容も変更されます。

(2) 外部コマンドの登録

実行ファイル(.exe)やシェル(.bat)など,実行形式のファイルをコマンドとして登録すると,[エージェントマネージャ]ウィンドウから実行することができます。例えば,リモートコントロールマネージャの実行ファイルを登録すると,リモートエージェントマネージャのメニューからリモートコントロールマネージャを起動できるようになります。

(a) 登録方法

実行形式のファイルをコマンドとして登録する方法を次に示します。

  1. メニューで[ツール]-[オプション]を選択する。
    [オプション]ダイアログボックスが表示されます。
  2. [ツール]パネルで,[追加]ボタンをクリックする。
    [ツールの追加]ダイアログボックスが表示されます。

    図4-57 [ツールの追加]ダイアログボックス

    [図データ]

  3. 登録する実行ファイル名を設定し,[OK]ボタンをクリックする。
    [ツールの追加]ダイアログボックスが閉じます。[ツール]パネルには,ここで設定した実行ファイルのパスとファイル名が表示されます。

    図4-58 [ツール]パネル

    [図データ]

    登録一覧
    登録したコマンドを一覧表示します。「メニュー」で設定した名称が表示されます。
    コマンドを追加するには[追加]ボタンを,削除するには[削除]ボタンをクリックしてください。また,コマンドの順序を変更するには,コマンドを選択して[上に移動]ボタンまたは[下に移動]ボタンをクリックしてください。
    メニュー(必ず指定)
    [エージェントマネージャ]ウィンドウのメニューに表示されるメニュー名を260文字以内で指定します。デフォルトでは,[ツールの追加]ダイアログボックスで指定した実行ファイル名から拡張子を除いたファイル名が表示されます。
    文字の前に「&」を付けると,その文字がアクセラレータとして設定されます。例えば,[リモートコントロール]というメニューにアクセラレータとして「R」を割り当てる場合は,次のようにメニュー名のあとに(&R)と入力します。

    図4-59 メニュー名の指定例(アクセラレータを設定する場合)

    [図データ]
    ファイル(必ず指定)
    実行するファイル名を260文字以内で指定します。存在しないファイル名またはアクセスできないファイル名を指定した場合,ツールの起動時にエラーとなります。デフォルトでは,[ツールの追加]ダイアログボックスで指定した実行ファイルがフルパスで表示されます。
    引数
    コマンドに渡す引数を260文字以内で指定します。
    引数には,エージェントやネットワークなどの各アイテムに設定している情報を指定することもできます。各アイテムの情報の引数はJP1/NETM/Remote Controlの予約語として定義されており,$(String)形式で指定できます。これらはコマンド実行時に展開されます。このため,これら予約語として定義されている引数は,コマンドの引数に指定できません。JP1/NETM/Remote Controlの予約語として定義されている引数を次の表に示します。

    表4-6 JP1/NETM/Remote Controlの予約語として定義されている引数

    引数意味
    $(Name)アイテムの名前
    $(Address)アイテムのアドレス
    $(Description)アイテムの説明(全体)
    $(Description-1)アイテムの説明の1行目
    $(Description-2)アイテムの説明の2行目
    $(Description-3)アイテムの説明の3行目
    $(Description-4)アイテムの説明の4行目
    $(Description-5)アイテムの説明の5行目
    $(Description-6)アイテムの説明の6行目
    $(Description-7)アイテムの説明の7行目
    $(Description-8)アイテムの説明の8行目
    $(Description-9)アイテムの説明の9行目
    なお,これら各アイテムの情報の引数は,「引数」のプルダウンリストから選択して指定することもできます。
    ディレクトリ
    コマンドの作業ディレクトリを260文字以内で指定します。省略すると,実行ファイルのディレクトリが仮定されます。
    エージェント
    エージェント,検索エージェントまたは履歴エージェントを選択した時に登録したコマンドを有効にする場合,チェックボックスをオンにします。デフォルトではオンになっています。
    ネットワーク
    ネットワークを選択した時に登録したコマンドを有効にする場合,チェックボックスをオンにします。デフォルトではオンになっています。
    その他
    フォルダまたは区切り線を選択した時に登録したコマンドを有効にする場合,チェックボックスをオンにします。デフォルトではオンになっています。
  4. メニュー名や引数,コマンドが有効となるアイテムなど,必要な項目を設定し,[OK]ボタンをクリックする。
    設定した実行形式のファイルがコマンドとして登録されます。[ツール]メニューには登録したメニュー名が表示されるようになります。
(b) コマンドの確認

登録したコマンドが正常に実行できるかどうかを確認します。

  1. コマンドの実行対象を選択し,[ツール]メニューから登録したコマンドを選択する。
    コマンドが実行されます。ただし,次のような場合はエラーメッセージが表示されて実行中止となりますので,コマンドを正しい設定で再登録してください。
    • 引数が正しく展開できなかった場合
    • 存在しないか,またはアクセスできない実行形式のファイルを設定している場合