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JP1 Version 12 JP1/IT Desktop Management 2 - Agent(UNIX(R)用)


付録B.1 基本機能のステータスコード

基本機能は、処理が終了すると処理結果をステータスコードで配布管理システムに通知します。ステータスコードの体系を次に示します。

[図データ]

es(エンドステータス)

基本機能がどこまで処理したかを設定します。

us(ユーザステータス)

配布支援機能がどこまでパッケージ配布を処理したかを設定します。なお、UAPを標準ゼネレータで組み込んだ場合は、基本機能でもエンドステータスで配布結果を設定します。

e2(エンドステータス2)

基本機能の保守情報です。

rc(ユーザ組み込み処理およびユーザ収集処理の終了コード)

ユーザ組み込み処理またはユーザ収集処理でエラーになったときに、ユーザ組み込み処理またはユーザ収集処理の終了コードを設定します。

rs(リカバリステータス)

リカバリ機能の実行結果を設定します。

エンドステータスを表B-1、エンドステータス2を表B-2、リカバリステータスを表B-3に示します。ユーザステータスについては、配布管理システムまたは配布支援機能のプログラムのマニュアルを参照してください。

エンドステータスまたはユーザステータスでパッケージ配布のエラーになった場合は、エラーの詳細をメッセージとして通知します。メッセージについては、「10.2 基本機能のメッセージ」を参照してください。

表B‒1 エンドステータス

コード

意味

処理内容

10

正常終了

収集庫の初期化、収集庫のファイルの一括送信

12

通信障害発生

13

収集庫の初期化に失敗

1F

その他のエラー

20

正常終了

配布先システムでのファイルの収集

21

収集されたファイルの属性を配布管理システムに通知するファイルの作成でエラーが発生

22

ユーザ収集前処理の起動または実行でのエラー

23

ユーザ収集後処理の起動または実行でのエラー

24

ファイルまたは収集パスファイルが存在しない

25

資源ファイルのアーカイブエラー

26

ファイルの属性不正

27

ファイルの移動失敗

28

ソフトウェアの暗号化失敗

2F

その他のエラー

30

正常終了

配布管理システムの収集格納庫または中継システムの収集庫へのファイルの格納

33

通信障害発生

40

グループid操作の正常終了

配布管理システムからのグループid操作

41

グループidの登録に失敗

42

グループidの削除に失敗

43

グループidエントリの削除に失敗

44

システムエラー

45

グループidのパスワード変更の失敗

4F

その他のエラー

50

正常終了

中継システムでの指令ファイルの受信

53

指令の不正

55

収集パスファイルまたはスクリプトファイルの受信エラー

6B

中継システムのグループid管理ファイルが破壊されている

グループidを指定したパッケージ配布

70

正常終了

エンドWSまたはクライアントWSでの

指令ファイルの受信

73

指令の不正

74

システムエラー

75

クライアント起動失敗

78

該当する指令なし

7A

前提バージョンが不一致

7F

その他のエラー

80

正常終了

ゼネレータの起動

82

UNIXマシン側の容量不足

83

指令の不正

84

システムエラー

85

通信エラー

87

資源ファイルが配布管理システムまたは中継システムに存在しない

8F

その他のエラー

90

正常終了

組み込み処理、配布管理システムからのリカバリ指令

92

UNIXマシン側の容量不足

組み込み処理

93

指令の不正

94

システムエラー

95

エンドWSでの資源ファイルの受信または中継システム、クライアントWS間で通信エラーが発生

97

組み込みができないパッケージである

98

PP組み込み前処理またはユーザ組み込み前処理でエラーが発生

99

PP・UAP組み込み処理でエラーが発生

9A

PP・UAP組み込み後処理またはユーザ組み込み後処理でエラーが発生

9B

ソフトウェアの復号化エラー

9C

配布プログラムが動作中である

9D

ユーザ組み込み処理またはPPインストール後処理が、監視時間を超えた

9E

ファイルシステムが不正なため、インストールが実行されない

システム停止時の増設ハードディスクへの組み込み

9F

その他のエラー

組み込み処理

A0

正常終了

PPのセットアップ処理

AD

PPインストール後処理でエラーが発生

AE

常駐プロセスが未起動

AF

PPセットアッププログラムでエラーが発生

B0

正常終了

システム停止時、起動時に組み込むパッケージの保管処理

B4

システムエラー

C3

バックアップのないパッケージを指定

配布管理システムからのリカバリ指令

C4

リカバリ処理中にシステムエラー発生

CB

リカバリ後処理でエラーが発生

D3

バックアップのないパッケージを指定

配布管理システムからのバックアップ削除指令

D4

バックアップ削除時にシステムエラーが発生

E0

正常終了

資源状態収集

EF

資源状態収集処理中にシステムエラーが発生

注※

監視時間を超えた処理は、エンドステータス2で区別できます。

  • エンドステータス2が、(00)の場合

    ユーザ組み込み後処理またはPPインストール後処理が、監視時間を超えました。

  • エンドステータス2が、(01)の場合

    ユーザ組み込み前処理が監視時間を超えました。

表B‒2 エンドステータス2

エンドステータス2

意味

20

詳細通知が未サポート

30

サービスが起動されていない

60

マシン電源断

ff

その他

表B‒3 リカバリステータス

コード

意味

内容

資源状態

バックアップ

00

新バージョンの組み込みが正常終了したため、リカバリを実行していません。

新環境

な し

01

PPのセットアップ処理で障害が発生またはユーザ組み込み処理でタイムアウトとなったためリカバリを実行していません。

環境破壊

あ り

80

リカバリが異常終了しました(BackupDataKeep0が指定されているため、バックアップは保管されていません)。

環境破壊

な し

81

リカバリが異常終了しました。

環境破壊

あ り

90

リカバリが正常終了しました。

旧環境

な し

(凡例)

新環境:配布したパッケージ(新バージョン)が使えます。

環境破壊:配布したパッケージと旧バージョンの両方とも使えません。

旧環境:配布したパッケージの旧バージョンが使えます。