3.2　収集時に実行させるUAPの作成

ファイル収集の前後に起動される処理をユーザ収集処理といいます。ユーザ収集処理はさらに、収集前に実行されるユーザ収集前処理と、収集後に実行されるユーザ収集後処理とに分けられます。

ユーザ収集処理の設定手順、ユーザ収集処理の作成時の注意事項および作成例を次に示します。

●ユーザ収集処理の設定手順

ユーザ収集処理は次の手順で設定します。

1. ユーザ収集処理のプログラムを作成する

   ユーザ収集処理のプログラムは、処理終了後に次のリターンコードを返すよう作成してください。

   正常終了：0

   異常終了：0以外

2. 配布管理システムでユーザ収集処理を設定する

   配布管理システムで収集指令を作成する際、「エージェントでの外部プログラム起動」の次の項目にユーザ収集処理を設定してください。

   収集直前：ユーザ収集前処理のパス名

   収集直後：ユーザ収集後処理のパス名

   ユーザ収集処理は、絶対パス名で指定します。

●ユーザ収集処理の作成時の注意事項

• ユーザ収集処理を作成するディレクトリはユーザ任意です。絶対パス名で指定したとき、63文字以内で指定できるようにしてください。

• ユーザ収集処理で標準出力、または標準エラー出力に出力した内容は、次の場所に格納されます。コンソールなどに出力したい場合は、ユーザ収集処理で制御してください。

  • HP-UX以外の場合：/NETMRDS/rdsprm/CF.LOGF

  • HP-UXの場合：/var/opt/NETMDMW/rdsprm/CF.LOGF

• ユーザ収集処理には実行権限を与えておいてください。

• ユーザ収集処理の実行時、標準入力は/dev/nullに割り当てます。そのため、標準入力からのデータ入力をする処理をユーザ収集処理に入れないでください。

• ユーザ収集処理の起動時に入力要求などはありません。

●ユーザ収集処理の作成例

次の場合を例に、ユーザ収集処理の作成例を示します。

• ユーザ収集前処理（/local/usr/etc/cat_files）

  複数のファイルを連結して一つの収集資源ファイル（/tmp/DataFile）を作成する

• ユーザ収集後処理（/local/usr/etc/logprint）

  ユーザ収集前処理で作成した収集資源ファイル（/tmp/DataFile）を削除し、ファイル収集完了の履歴をログファイルに取得する

ユーザ収集前処理の内容

DATADIR=/local/usr/data
/bin/cat $DATADIR/DataFile_1 \
         $DATADIR/DataFile_2 \
         $DATADIR/DataFile_3 > /tmp/DataFile
exit $?

ユーザ収集後処理の内容

/bin/rm /tmp/DataFile
DATE= '/bin/date'
/bin/echo "収集完了($DATE)" >> /local/usr/data/CF_LOG
exit 0

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