2.5.5 配布先システムで必要な設定および組み込み時に必要な確認
OSパッチの組み込み前、配布時に配布先システムで必要な設定、および組み込み時に配布先システムで必要となる確認事項について説明します。
- 〈この項の構成〉
(1) OSパッチを組み込む前に配布先システムで必要な設定
-
JP1/IT Desktop Management 2 - Agent起動時のPATH環境変数に、表2-7に示すOSパッチのインストールコマンド、およびインストールコマンドで使用するオプションが格納されたフォルダを指定してください。
表2‒7 OSパッチのインストールコマンドおよび使用するオプション OS
OSパッチの
インストール
コマンド
使用するオプション
HP-UX
swinstall
-s、-x autoreboot=false、
-x patch_match_target=true
Solaris
patchadd
使用しない
AIX
installp
-a、-c、-d、-g、-q、-v、-N、-X
Linux
rpm
-h、-i、-v
-
OSパッチのインストールコマンドの最大監視時間を指定してください。OSパッチのインストールコマンドの最大監視時間は、設定ファイルの「ユーザ組み込み処理またはPPインストール後処理監視時間(APWatchTimer)」で指定した値です。インストールコマンドの処理がこの値を超えた場合、配布指令はエラーとなります。
- 注意事項
-
組み込み済みのOSパッチの組み込み状態によって、配布されたOSパッチが組み込まれない場合があります。同じOSパッチがすでに組み込まれている場合の組み込みの可否を表2-8に示します。
表2‒8 同じOSパッチがすでに組み込まれている場合の組み込みの可否 組み込み状態
配布指示の種類
通常配布
強制配布
手動で組み込まれている
○
−
JP1/IT Desktop Management 2から組み込まれている
−
−
組み込まれていない
◎
◎
(2) OSパッチの配布時に配布先システムで必要な設定
自システムでの組み込み待ち、または組み込み済みのOSパッチのパッケージを表示する場合、rdsrsclstコマンドのuオプションを指定して、コマンドを実行してください。
(3) OSパッチの組み込み時に配布先システムで必要となる確認事項
OSパッチのインストールコマンドが正常終了した場合、終了コードは「0」となります。終了コードから、インストールコマンドが正常終了したかどうかを確認してください。