7.6.7 リモートインストールの失敗による旧バージョンの破壊を防ぐ
リモートインストールでソフトウェアをバージョンアップする場合、リモートインストールに失敗すると、旧バージョンのソフトウェアを破壊することがあります。旧バージョンが破壊されると、再度リモートインストールするまで一時的にそのソフトウェアが利用できなくなります。
これを防ぐために、JP1/IT Desktop Management 2では、パッケージのバックアップ・リストア機能を提供しています。バックアップ・リストア機能を使用すると、リモートインストール実行時に、管理対象のコンピュータが旧バージョンのバックアップを取得します。そして、リモートインストールに失敗した場合に、このバックアップから旧バージョンを回復します。この機能は、パッケージ種別が「ユーザプログラム、データ」のときだけ使用できます。
バックアップ・リストア機能は、パッケージャの[JP1/ITDM2 パッケージング]ダイアログボックスの[バージョンアップ時リストア対象とする]、またはリモートインストールマネージャの[インストール条件の変更]ダイアログボックス−[オプション]パネルの[インストール時障害が発生した場合、バックアップからリストアを行う]で指定します。
リモートインストールの失敗による旧バージョンの破壊を防ぐ例を次の図に示します。