1.1.3 パッケージング時に設定できるインストール条件
ソフトウェアをリモートインストールするには、パッケージング時に、インストールに必要な情報を細かく設定しておく必要があります。例えば、インストールの日時やタイミング、インストールの前提となるプログラムの指定などです。これらをインストール条件と呼びます。
インストール条件は、パッケージング時に[JP1/ITDM2 パッケージング]ダイアログボックスで設定します。また、リモートインストール実行時(ジョブ作成時)に、[インストール条件の変更]ダイアログボックスで変更できます。
ここでは、インストール条件としてどのようなものがあるかを、[JP1/ITDM2 パッケージング]ダイアログボックスのパネル単位に説明します。設定内容の詳細については、「7.2 パッケージの詳細設定」を参照してください。
- 〈この項の構成〉
(1) システム条件
インストール時に最低限必要なハードディスクの空き容量や、実装メモリなど、ハードウェア上の条件を設定できます。必要に応じて、インストール処理後に10〜20メガバイト以上の空き容量が必要であるなどの条件を設定してください。また、実装メモリの条件を設定すれば、インストールしても動作させられないといった失敗を防ぐことができます。
(2) ソフトウェア条件
インストールするソフトウェアが、特定のソフトウェアの、特定のバージョンを前提として動作するような場合に、そのソフトウェアがインストールされているかどうかを、バージョンを指定してチェックできます。また、特定のソフトウェアがコンピュータにない場合だけリモートインストールする、といった条件も設定できます。
(3) パッケージ条件
インストールするパッケージが、特定のパッケージの、特定のバージョンを前提として動作するような場合に、そのパッケージがインストールされているかどうかを、バージョンを指定してチェックできます。また、特定のパッケージがコンピュータにない場合だけリモートインストールする、といった条件も設定できます。
(7) オプション
リモートインストールに対して次のオプションを設定できます。
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パッケージデータを圧縮する
ソフトウェアを圧縮してパッケージングできます。パッケージを圧縮するとファイル転送は速くなり、キャビネット上でパッケージを保管するための容量を節約できます。ただし、パッケージング時やリモートインストール時に、圧縮・伸長処理の時間が掛かります。
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バージョンアップ時リストア対象とする
リモートインストールの失敗による旧バージョンの破壊を防ぐための、「バックアップ・リストア機能」を使用できます。この機能を使用すると、リモートインストールでプログラムのバージョンアップをする場合に、JP1/IT Desktop Management 2 - Agentが旧バージョンのバックアップを取得します。そして、リモートインストールに失敗した場合に、このバックアップから旧バージョンを回復します。
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インストール後コンピュータを再起動する
パッケージのインストール後に、コンピュータが自動的に再起動するように設定できます。
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処理中ダイアログの表示
パッケージのインストール時に、コンピュータで処理中ダイアログを表示させるかを指定します。対象となるのは、ダウンロード中ダイアログとインストール中ダイアログです。