Hitachi

JP1 Version 12 JP1/IT Desktop Management 2 運用ガイド


18.3 認証エラー発生時の対処方法

機器の探索を実行した際に、エージェントレスのコンピュータで認証エラーが発生した場合の対処方法について説明します。

管理用サーバでの対処方法

次に示す内容を確認し、誤りなどがある場合は対処してください。

探索範囲の設定

探索範囲が正しく設定されているかどうかを確認してください。探索範囲の設定方法については、「15.2 機器の探索の設定」を参照してください。

認証情報の登録

認証情報の登録(Windows 認証またはSNMP 認証)が正しく設定されているかどうかを確認してください。なお、ユーザーアカウント制御(UAC)がサポートされているWindowsを探索する場合は、そのコンピュータのビルトインユーザーの認証情報を設定する必要があります。認証情報の登録方法については、「15.2 機器の探索の設定」を参照してください。

認証情報の割り当て

認証情報の割り当てが正しく設定されているかどうかを確認してください。認証情報の割り当て方法については、「15.2 機器の探索の設定」を参照してください。

利用者のコンピュータでの対処方法

次に示す内容を確認し、誤りなどがある場合は対処してください。

SNMP認証
  • コミュニティ名が正しく設定されているかどうかを確認してください。

  • SNMPエージェントのサービスが正しく動作しているかどうかを確認してください。

Windows認証について
  • ファイル共有の追加設定をしてください。

  • 管理共有が無効になっている場合は、有効にしてください。管理共有は、Windowsのnet shareコマンドで確認できます。このコマンドを実行した結果、「admin$」が表示されれば管理共有が有効になっています。

  • 認証情報には、Administrator権限を持ち、アカウントが有効なユーザーを設定してください。

  • Windows Server 2019、Windows Server 2016、Windows 10、Windows 8.1、Windows 8、Windows Server 2012、Windows 7、Windows Server 2008 R2、またはWindows Vistaの場合で、ユーザーアカウント制御(UAC)が有効なときは、Administrator権限を持つビルトインユーザーを利用するか、Administrator権限を持つユーザーでかつUACを無効にしてください。

  • Windows Server 2008、Windows Vista、またはWindows XPの場合で、ファイアウォールが有効なときは、外部のサーバからのファイル共有を許可してください。

  • Windows XPの場合、簡易ファイル共有を無効にしてください。