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JP1 Version 12 JP1/IT Desktop Management 2 構築ガイド


1.6.9 エージェントを提供媒体からインストールする手順

エージェントのインストールを実行するには、Administrator権限を持つユーザーでOSにログオンしている必要があります。

重要

ユーザーアカウント制御(UAC)がサポートされているWindowsのコンピュータにインストールする場合は、権限の昇格を求めるダイアログが表示されることがあります。このダイアログが表示されたときは、権限を昇格してください。

重要

インストール中にOSをシャットダウンしないでください。途中でOSをシャットダウンした場合、あとで再インストールしても正常に実行されないおそれがあります。

重要

コンピュータがWindows Server 2019、Windows Server 2016、Windows 10、Windows 8.1、Windows 8およびWindows Server 2012の場合、フォルダの設定時に次のフォルダは指定しないでください。

  • システムドライブ:¥program files¥WindowsApps配下のフォルダ

  • 仮想プロビジョニングによって作成した記憶域のフォルダ

重要

エージェント環境を作成する場合、ユーザ環境変数およびシステム環境変数のTEMPおよびTMPで定義するディレクトリが存在することを確認してください。

OSが64ビット版のWindowsの場合、ユーザ環境変数およびシステム環境変数のTEMPおよびTMPで定義するディレクトリに、環境変数%windir%¥system32以下のディレクトリを定義しないでください。

エージェントをインストールするには:

  1. 提供媒体をCD/DVDドライブにセットします。

  2. 表示される[日立総合インストーラ]ダイアログで、[JP1/IT Desktop Management 2 - Agent]を選択して、[インストール実行]ボタンをクリックします。

  3. インストール開始のダイアログで[次へ]ボタンをクリックします。

  4. [インストールタイプ]ダイアログで、インストールタイプを選択して[次へ]ボタンをクリックします。

    インストール先フォルダを指定したい場合はカスタムインストールを選択してください。簡単インストールの場合、インストール先フォルダにはデフォルト値が設定されます。

    簡単インストールを選択した場合は、手順9.へ進んでください。

    ヒント

    エージェントのインストール先フォルダのデフォルト値は、「C:¥Program Files¥HITACHI¥jp1itdma」です。ただし、OSが64ビット版のWindowsの場合は、環境変数%ProgramFiles(x86)%で定義されたフォルダ配下(OSがCドライブにインストールされているときは、「C:¥Program Files (x86)¥Hitachi¥jp1itdma¥」)になります。

    重要

    OSが64ビット版のWindowsの場合、環境変数%windir%¥system32以下のフォルダにインストールしないでください。

    重要

    インストール先フォルダには、SYSTEMおよびAdministratorsグループのフルコントロール権限が必要です。また、適用先として「このフォルダ、サブフォルダおよびファイル」が設定されている必要があります。

  5. [インストール先のフォルダ]ダイアログで、インストール先のフォルダを指定して[次へ]ボタンをクリックします。

  6. [インストールするコンポーネントの種別]ダイアログで、[エージェント]を選択して[次へ]ボタンをクリックします。

  7. [インストールするコンポーネント]ダイアログで、インストールするほかのコンポーネント、サブコンポーネント、およびそのインストール方法を指定して[次へ]ボタンをクリックします。

    ヒント

    リモコンエージェントは、エージェントのサブコンポーネントとしてインストールされます。

    インストール方法は、文字列の左にあるアイコンをクリックして、プルダウンメニューから選択します。

  8. インストールの開始準備の完了を示すダイアログで、[インストール]ボタンをクリックします。

    インストールが実行されます。

  9. インストールが完了したら、[完了]ボタンをクリックします。

エージェントのインストールが完了し、セットアップのダイアログが表示されます。再起動を要求するメッセージが表示された場合は、コンピュータを再起動してください。

ヒント

JP1/IT Desktop Management 2 - Agentをインストールすると、同時にリモコンエージェントもインストールされます。リモコンエージェントとは、リモートコントロール時に、接続される側のコンピュータに必要なプログラムです。

重要

JP1/IT Desktop Management 2 - Agentをインストールした後、イベントログ(システム)に次のメッセージが出力される場合がありますが、動作上、問題はありません。

  • JP1_ITDM2_Agent Remote Controlサービスは、対話型サービスとしてマークされています。

    しかし、システムは対話型サービスを許可しないように構成されています。

    このサービスは正常に機能しない可能性があります。

  • JP1_ITDM2_Agent Serviceサービスは、対話型サービスとしてマークされています。

    しかし、システムは対話型サービスを許可しないように構成されています。

    このサービスは正常に機能しない可能性があります。

  • JP1_ITDM2_Agent Monitor Controlサービスは、対話型サービスとしてマークされています。

    しかし、システムは対話型サービスを許可しないように構成されています。

    このサービスは正常に機能しない可能性があります。

重要

インストールの多重実行はできません。エージェントまたはネットワークモニタエージェントの自動アップデートと、ユーザー操作によるバージョンアップインストールが重なった場合も同様です。この場合、次のメッセージのダイアログが表示されることがあります。

「JP1/IT Desktop Management 2 - Agentのインストールでエラーが発生しました。システム管理者に連絡してください。」