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JP1 Version 12 JP1/IT Desktop Management 2 導入・設計ガイド


2.7.17 リモートコントロールの接続先の管理

接続先のコンピュータを、JP1/IT Desktop Management 2の操作画面とは別に独自に管理できます。

コンピュータを登録しておくことで、コントローラから直接接続先を選択できるため、操作画面上で接続先のコンピュータを検索する手間を省けます。グループを作成して階層構成で接続先を管理することもできます。

接続先は、接続リストで管理します。

[図データ]

接続リストからは、ネットワーク上のリモートコントロールできるコンピュータを検索して、一覧に追加することもできます。

〈この項の構成〉

(1) リモートコントロールの接続環境の設定

リモートコントロールを利用する環境は、LANだけであったり、WANとLANが混在していたりするなど、多様なネットワーク上にコンピュータが存在する場合があります。このような場合、適切な接続環境(接続に関する環境の設定)がコンピュータごとに異なります。しかし、コンピュータとの接続環境はコントローラに設定されているため、このような環境ではコンピュータと接続するたびに環境を設定し直すことになります。

この手間を省くため、コンピュータごとに適切な接続環境を設定できます。これによって、毎回環境を変更することなく、適切な設定でコンピュータと接続できるようになります。なお、接続環境は、コンピュータなどのアイテムの新規作成時にも設定できます。

ヒント

個々のコンピュータに設定できる接続環境は、コントローラの[環境の設定]ダイアログの[接続環境]タブおよび[高度な設定]タブで設定できるものと同じです。コンピュータごとの接続環境を設定しない場合は、コントローラで設定したオプションが適用されます。

接続環境の引き継ぎ

コンピュータごとに設定した接続環境は、次のように引き継がれます。

  • コンピュータを移動またはコピーした場合、接続環境は移動先またはコピー先に引き継がれます。

  • グループ下にグループ、コンピュータ、またはネットワークを作成した場合、上位のグループで設定した接続環境が引き継がれます。

(2) リモートコントロールの接続履歴

接続方法のオプションを指定してコンピュータに接続した場合や、接続リストからコンピュータに接続した場合は、[リモートコントロール]ウィンドウの[対象のコンピュータの指定]に表示される接続履歴にコンピュータのパスが表示されます。表示されるパスには、次の3種類があります。

hrc://コンピュータ名 

接続時にオプションで標準接続を指定したコンピュータです。

rfb://コンピュータ名 

接続時にオプションでRFBでの接続を指定したコンピュータです。

list://グループ名/コンピュータ名 

接続リストから接続したコンピュータです。

コンピュータ名には、コンピュータのIPアドレスまたはホスト名が入ります。グループ名には、接続リストのグループ構成が入ります。接続リストで多階層のグループが構成されている場合、階層構成に沿って複数のグループ名が表示されます。

(例)接続リストの「/開発部/第3課」グループに登録されている「PC0001」に接続した場合のパス

list:///開発部/第3課/PC0001