Hitachi

JP1 Version 12 JP1/IT Desktop Management 2 導入・設計ガイド


2.8.18 ネットワーク接続可否情報のインポート

CSVファイルを利用してネットワーク接続可否情報をインポートすると、一括でネットワーク制御リストに設定を追加できます。また、エクスポートしたネットワーク接続可否情報を編集してインポートすると、一括でネットワーク制御リストの設定を更新できます。ネットワーク接続可否情報のインポートは、[ネットワーク接続可否情報をインポートしましょう]ウィザードで実行します。

ヒント

複数サーバ構成の場合、システム全体で共通のネットワーク接続可否情報を用意し、それを各管理用サーバでインポートすることで、各管理用サーバでネットワーク制御リストを設定する負担を軽減できます。また、出張などの理由でコンピュータの管理元を一時的に変更する必要があるときにも、ネットワーク接続可否情報を管理用サーバ間で共有することで、管理元を変更するたびにネットワーク接続可否情報を見直す必要がなくなるため便利です。

ヒント

設定画面の[ネットワーク制御リストの設定]画面でインフォメーションエリアに「-」が表示されている項目は、ネットワーク接続可否情報をエクスポートすると、「-」の部分が空文字で出力されます。これは、エクスポートしたネットワーク接続可否情報をそのままインポートする際に、正常にインポートできるようにするためです。

インポートするCSVファイルのデータは、規定された記述形式に従っている必要があります。インポートできるネットワーク接続可否情報の項目と記述形式を次の表に示します。

項目

データの記述形式

省略可否

MACアドレス

16進数の文字列を次の形式で記述します。xは、0〜Fです。

  • xxxxxxxxxx

  • xx-xx-xx-xx-xx-xx

  • xx:xx:xx:xx:xx:xx

なお、区切り文字「-」および「:」は混在していても記述できます。

また、CSVファイル内でMACアドレスが重複しているデータは、インポート時にエラーとなります。

 △ ※1

IPアドレス

次の形式で記述します。

nnn.nnn.nnn.nnn

0.0.0.0〜255.255.255.255の範囲で記述してください。また、記述できるのはIPv4のIPアドレスだけです。CSVファイル内にIPアドレスが重複している、かつMACアドレスが記述されていないデータは、インポート時にエラーとなります。

 △ ※1

ネットワークへの接続

「0」「2」のどちらかを記述します。

0:接続を許可する

2:接続を許可しない

 × 

判定形式

「0」「1」「2」のどれかを記述します。

0:MACアドレス

1:IPアドレス

2:MACアドレス+IPアドレス

 × 

利用期間の指定

「0」「1」のどちらかを記述します。

0:利用期間を指定しない

1:利用期間を指定する

 × 

利用開始日時

Webブラウザのタイムゾーンのローカルタイムを次の形式で記述します。

YYYY-MM-DD hh:mm:ss

YYYY:年、MM:月、DD:日、hh:時、mm:分、ss:秒

秒の指定は「00」に切り捨ててインポートします。

 △ ※2

利用終了日時

Webブラウザのタイムゾーンのローカルタイムを次の形式で記述します。

YYYY-MM-DD hh:mm:ss

YYYY:年、MM:月、DD:日、hh:時、mm:分、ss:秒

秒の指定は「00」に切り捨ててインポートします。

 △ ※2

説明

128文字以内の任意の文字列を記述します。

 ○ 

(凡例)○:記述を省略できる。 △:ほかの項目の値に応じて省略可否が変わる。 ×:記述を省略できない。

注※1 [判定形式]の値によって、省略可否が次のように変わります。

注※2 [利用期間の指定]の値が「1」の場合は、[利用開始日時]および[利用終了日時]を記述してください。どちらか一方だけを指定することもできます。

[判定形式]が[MACアドレス]または[MACアドレス+IPアドレス]であるデータがインポートされる場合の動作

インポート先のネットワーク制御リストに、インポートするデータと同じMACアドレスが指定されたネットワーク接続可否情報があるかどうかで動作が変わります。

同じMACアドレスが指定されたネットワーク接続可否情報がある

該当するネットワーク接続可否情報が更新されます。インポート先のネットワーク制御リストの[自動更新(追加のみ有効)の影響]には[影響なし]が設定されます。

同じMACアドレスが指定されたネットワーク接続可否情報がない

ネットワーク接続可否情報が新規追加されます。

[判定形式]が「IPアドレス」であるデータがインポートされる場合の動作

インポート先のネットワーク制御リストに、インポートするデータと同じIPアドレスが指定されたネットワーク接続可否情報があるかどうかで動作が変わります。

同じIPアドレスが指定されたネットワーク接続可否情報がある

インポートするデータのMACアドレスと該当するネットワーク接続可否情報のMACアドレスが異なるときは、ネットワーク接続可否情報が新規追加されます。それ以外のときは、該当するネットワーク接続可否情報が更新されます。インポート先のネットワーク制御リストの[自動更新(追加のみ有効)の影響]には[影響なし]が設定されます。

同じIPアドレスが指定されたネットワーク接続可否情報がない

ネットワーク接続可否情報が新規追加されます。

関連リンク