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JP1 Version 12 JP1/Extensible SNMP Agent


7.4.3 マスターエージェントの詳細トレースの取得

マスターエージェントの詳細トレースには,次に示す内容が出力されます。

マスターエージェントの詳細トレースに出力された内容を利用すると,何が原因で,マスターエージェントとマネージャーの間の通信,またはマスターエージェントとサブエージェントの間の通信が失敗したのかを調査できます。マスターエージェントの詳細トレースを取得する方法を次に示します。

操作手順

  1. snmpdmを停止する。

    snmpdmプロセスに対して終了シグナルを通知するために次のコマンドを実行します。

    Kill -15 snmpdmのプロセス番号

    snmpdmのプロセス番号は次の方法で求めます。

    次のコマンドを実行します。

    /opt/CM2/ESA/bin/snmpcheck

    コマンドを実行すると次のようにSNMPエージェントのプロセス一覧が表示されます。その表示中のsnmpdm行のpid=の値がプロセス番号です。

    snmpdm          running pid=11293
    mib2agt         running pid=11330
    hp_unixagt      running pid=11331
    ipv6agt         running pid=11334
    trapdestagt     running pid=11348
    extsubagt       running pid=11384
    htc_unixagt1    running pid=11366
    htc_unixagt2    running pid=11367
    htc_unixagt4    running pid=11368
  2. マスターエージェントを起動する。

    ログを出力するファイルは任意です。ここでは/tmp/esa.packet.logとします。

    SR_SNMP_TEST_PORT=SNMPエージェントのポート番号(通常は161です)
    export SR_SNMP_TEST_PORT
    /usr/sbin/snmpdm -tcplocal -hexdump -vbdump -apall -n >> /tmp/esa.packet.log 2>&1 &
  3. mib2agtおよびhp_unixagtを起動する(HP-UX (IPF)の場合)。

    /sbin/init.d/SnmpMib2 start
    /sbin/init.d/SnmpIpv6 start
    /sbin/init.d/SnmpHpunix start
  4. snmpdmが起動していることを確認する。

    /opt/CM2/ESA/bin/snmpcheck
    重要

    /tmp/esa.packet.logは単調増加ファイルです。ファイルサイズを監視してファイルサイズが大きくなっている場合は,次の方法で削除してください(Solarisの場合は,kshで実行してください)。

    cat /dev/null > /tmp/esa.packet.log

SolarisおよびAIXの場合,詳細トレースを取得中にコマンドを実行した端末からログアウトすると,このコマンドで生成したプロセスにHUPシグナルが送信され,詳細トレースが取得できないときがあります。端末からログアウトしなければ,この現象は発生しません。ログアウトしなければいけない場合は次の方法で実施してください。

詳細トレースコマンド実行後にそのコマンドのプロセスIDを検索してから,次のコマンドを実行してください。

 /usr/bin/nohup -p -a "プロセスのPID"

nohupコマンドの詳細については,manページなどを参照してください。