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JP1 Version 12 JP1/Extensible SNMP Agent


2.10.10 複数の拡張MIB定義ファイルの設定

複数の拡張MIB定義ファイルをSNMPエージェントに追加する場合,新規に拡張MIB定義ファイルを作成します。

プログラム単位で拡張MIB定義ファイルを作成し,複数の拡張MIB定義ファイルをSNMPエージェントに設定する流れを次の図に示します。

図2‒5 プログラム単位に拡張MIB定義ファイルを作成する流れ

[図データ]

〈この項の構成〉

(1) 拡張MIB定義ファイルの追加方法

作成した拡張MIB定義ファイルをSNMPエージェントに追加する方法について説明します。

(2) 拡張MIB定義ファイルの起動の確認

定義した拡張MIB定義ファイルに指定されたextsubagtプロセスが起動されたかどうかは,snmpcheckコマンドを実行して確認します。

/etc/SnmpAgent.d/snmpd.extendファイル,および/opt/CM2/ESA/extディレクトリ配下に拡張MIB定義ファイル(ProgA.def,ProgB.def,ProgC.def)を設定した場合を例に,すべて正常に起動しているかどうかを確認する方法を次の図に示します。

図2‒6 拡張MIB定義ファイルの起動の確認方法

[図データ]

(3) 拡張MIBオブジェクトの起動オプション定義ファイルの設定方法

拡張MIBオブジェクトに起動オプションを指定する場合の手順を次に示します。このオプションはOSの起動時またはSNMPエージェントの起動時に有効となります。

操作手順

  1. /opt/CM2/ESA/extディレクトリ配下に起動オプション定義ファイルの拡張子をoptとして作成する。

    作成するファイルの属性は,extsubagtプロセス(所有者:bin,グループ:bin)で読み込めるように設定してください。

    作成する拡張MIB定義ファイル名および起動オプション定義ファイル名を次に示します。

    • 拡張MIB定義ファイル名:/opt/CM2/ESA/ext/ProgA.def

    • 起動オプション定義ファイル名:/opt/CM2/ESA/ext/ProgA.opt

  2. 拡張MIBオブジェクトの実行時に有効にしたいオプションを設定する。

    次に示す設定内容でオプションを指定する場合を例にして,オプションの設定例を次に示します。

    • FILE_COMMANDで指定したコマンドの応答時間:20秒

    • PIPE_IN_NAMEおよびPIPE_OUT_NAMEで指定したパイプの応答監視時間:25秒

    • パイプによるデータの送受信データの一致判定に識別番号の使用有無:使用する

      図2‒7 拡張MIBオブジェクトの実行時に有効にしたいオプションの設定例

      [図データ]

SNMPエージェントを停止しないで,起動中の拡張MIBオブジェクトのオプションを変更する場合は,次の手順を実行します。

操作手順

  1. snmpcheckコマンドを実行する。

  2. オプションを変更したい拡張MIBオブジェクトのプロセス番号を確認する。

  3. スーパーユーザーで「kill -9 手順2で確認したプロセス番号」を実行する。

    拡張MIBオブジェクトが停止されます。

  4. 起動オプション定義ファイルを変更する。

  5. /opt/CM2/ESA/bin/snmpstart -eをスーパーユーザーで実行する。

    SNMPエージェントが起動されます。

(4) 注意事項