2.10.1 MIBオブジェクトの定義
MIBモジュールには,1つ以上のMIBオブジェクトを定義でき,それらを1つ以上のサブツリーとしてまとめて定義できます。1つのサブツリーには最大200ノードが定義できます。MIBオブジェクトを定義する手順を次に示します。
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SNMPエージェントに追加したいMIBオブジェクトをリストアップする。
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MIBオブジェクトの論理構成を決定する。
MIBオブジェクトをグループとして論理的に構成します。例えば,sysDescr,sysObjectID,sysUpTime,sysContact,sysName,sysLocation,およびsysServicesのMIB-IIオブジェクトは,すべてSystemグループに属します。/var/opt/OV/share/snmp_mibsディレクトリのMIBモジュールに多くの例があるので参照してください。
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各サブツリーへのノードを定義する。
各サブツリーにすべてのノードを定義します。ノードによっては,ほかのノードの子になることもあります。
ノードを定義するとき,ASN.1に定義されている次の規則に従ってください。
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任意数個の文字・数字・ハイフンを使用できる。
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英小文字で始める。
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ハイフンで終わらせない。
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ハイフンを連続して使用しない。
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アンダースコアは使用しない。
なお,次に示す規則もあります。
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カウンタは文字「s」で終わる。
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各ノード名はユニークにする。
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サブツリーの葉ノードを定義する。
実在のオブジェクト(サブツリーの葉ノード)を定義します。
実在のオブジェクトを定義するときは,ユニークな名称にしてください。オブジェクト名を決定するときの一般的な規則を次に示します。
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1つのグループに属するオブジェクト名は,すべてそのグループ名の接頭辞で始める。例えば,Systemグループのオブジェクトはすべて接頭辞'sys'で始まる。
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接頭辞のあとの語を大文字で記述する。例えば,オブジェクト名sysContactではContactのCが大文字になる。
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MIBツリー内のオブジェクトの位置を決定する。
MIBツリーのどこにオブジェクトを置くかを決定します。
enterprisesサブツリーにある自分の会社名の下に作成したMIBを追加すればオブジェクト識別子は確実にユニークになります。
独自のenterprise IDを指定する場合は,次の機関に自分のenterprise IDを登録してください。
Internet Assigned Numbers Authority URL:http://www.iana.org/ Email:iana-mib@iana.org
Internet Assigned Numbers Authority(IANA)に自分のenterprise IDを登録しておけば,自分自身のMIBを制御できるので,ほかのMIBとの衝突を避けられます。