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JP1 Version 12 JP1/SNMP System Observer


2.1.1 SSOコンソール

SSOコンソールは,レポートやステータスを参照するために使用する画面です。また,プロセスモニタウィンドウなどのウィンドウを起動でき,リモート操作する場合に起点となる画面です。Webブラウザで次のURIにアクセスしログインすると,SSOコンソールが表示されます。

SSOコンソールにHTTP接続する場合
http://ホスト名:ポート番号/SSOConsole/
SSOコンソールにHTTPS接続する場合
https://ホスト名:ポート番号/SSOConsole/

SSOコンソール画面を次の図に示します。

図2‒1 SSOコンソール画面

[図データ]

表示項目を説明します。

〈この項の構成〉

(1) ヘッダフレーム

[ヘルプ]

ヘルプを表示します。

[ログアウト]

ユーザ認証が有効な場合にだけ表示されます。

SSOコンソールからログアウトします。ログアウト後はSSOコンソールのログイン画面へ遷移します。

なお,SSOコンソールをタイムアウト時間まで操作しなかった場合は,SSOコンソールから起動したウィンドウを操作していても自動的にログアウトされ,ウィンドウも終了します。タイムアウト時間は,ssoconsoled動作定義ファイルで変更できます。ssoconsoled動作定義ファイルについては,「7.3.23 ssoconsoled動作定義ファイル(ssoconsoled.def)」を参照してください。

(2) メニューフレーム

SSOコンソールで提供する機能のメニューがあるエリアです。メニューの部分はリンクになっていて,メニューをクリックすると,各ウィンドウが起動されたり,ビューフレームにレポートファイルの一覧やステータスの状態が表示されたりします。メニューフレームに表示されるメニューは,ユーザ権限に応じて異なります。なお,ユーザ権限はSSOコンソールだけで適用され,アクション連携には適用されません。ユーザ権限ごとのメニューの表示有無を次の表に示します。

表2‒1 ユーザ権限ごとのメニューの表示有無

メニュー

ユーザ権限

管理者

オペレータ

リソースブラウザ

リソース収集データ参照

リソース収集条件設定

×

リソース収集条件参照

リソース収集条件出力

リソース状態表示

ユーザリソース定義作成

×

プロセスモニタ

プロセス監視条件設定

×

プロセス監視条件参照

プロセス監視条件出力

レポート設定

×

レポート参照

ステータス表示

(凡例)

○:表示される

×:表示されない

メニューフレームに表示されるメニューを次に説明します。

[リソースブラウザ]

リソースブラウザウィンドウを起動します。「5.2 リソースブラウザウィンドウ」を参照してください。

[リソース収集データ参照]

リソース収集データ参照ウィンドウを起動します。「5.5 リソース収集データ参照ウィンドウ」を参照してください。

[リソース収集条件設定]

リソース収集条件設定ウィンドウを起動します。「5.3 リソース収集条件設定ウィンドウ」を参照してください。

[リソース収集条件参照]

リソース収集条件参照ウィンドウを起動します。「5.4 リソース収集条件参照ウィンドウ」を参照してください。

[リソース収集条件出力]

リソース収集条件を選択する画面をビューフレームに表示します。リソース収集条件出力画面を次に示します。

図2‒2 リソース収集条件出力画面

[図データ]

表2‒2 リソース収集条件出力画面の項目

項目

説明

[収集条件設定情報]

収集条件設定情報をssocolset.txtのファイル名で出力します。

[出力]

選択した設定情報をテキスト形式で出力します。

[リソース状態表示]

リソース状態の表示条件を設定するための画面(表示条件設定画面)をビューフレームに表示します。表示条件設定画面および表示条件設定画面の項目を次に示します。

図2‒3 表示条件設定画面

[図データ]

表2‒3 表示条件設定画面の項目

項目

説明

[サーバ]

リソース監視をしているサーバを一覧で表示するリストボックスです。ここから,リソース状態を表示したいサーバを選択します。

[リソース(ID)]

リソース監視をしているリソースを一覧で表示するリストボックスです。ここから,リソース状態を表示したいリソースを選択します。

[全選択]

リストボックス内に表示されているすべての項目を選択します。

[全解除]

リストボックス内で選択したすべての項目の選択状態を解除します。

[一覧の再取得]

リソース監視をしているサーバおよびリソースを最新状態に更新します。

[表示]

指定した表示条件に一致するリソース状態表示画面を表示します。

表示条件設定画面で条件を指定し,[表示]ボタンをクリックすると,リソース状態表示画面が表示されます。リソース状態表示画面およびリソース状態表示画面上でリソース状態を表すアイコンを次に示します。

図2‒4 リソース状態表示画面

[図データ]

注1

リソース値が算出されない場合,サブリソース,インスタンスおよび状態は,−(ハイフン)で表示されます。次に,リソース値が算出されない場合を示します。

  • しきい値による監視を行っていない場合

  • 収集開始直後,リソース値を一度も取得できていない場合

注2

インスタンスは,同一リソース内のインスタンスの名称がすべて数値の場合,自然順で表示されます。これ以外の場合(文字列を含む名称のインスタンスが存在する場合),辞書順で表示されます。

表2‒4 リソース状態表示画面でリソース状態を表すアイコン

アイコン

リソース状態

[図データ](緑)

正常

[図データ](黄)

警戒

[図データ](赤)

危険

[図データ](青)

認識不能

リソース状態の意味については,「2.2.3(2) しきい値とリソース状態」を参照してください。カテゴリ,リソースグループなどのリソースの階層については,「2.2 リソース監視機能」を参照してください。

[ユーザリソース定義作成]

ユーザリソース定義を作成するための画面(ユーザリソース定義作成画面)をビューフレームに表示します。ユーザリソース定義作成画面の項目を次に示します。

ユーザリソース定義作成画面で設定する項目の詳細は,「7.3.14 ユーザリソース定義ファイル」を参照してください。

図2‒5 ユーザリソース定義作成画面

[図データ]

表2‒5 ユーザリソース定義作成画面の項目

項目

説明

[リソースカテゴリ]

リソースカテゴリ名を入力します。英数字および「-(ハイフン)」が使用できます。名称は「USER」で始める必要があります。省略した場合,ユーザリソース定義の作成およびダウンロード時に「USER」が仮定されます。

[リソース]

リソースIDの一覧が表示されるリストボックスです。

リソースIDを選択すると、そのリソースの内容が表示されます。新規リソースを追加した直後は「Undefined」が表示されます。

[追加]

新規リソースを追加します。

リソースが10,000件存在する場合,リソースを追加できません。

[削除]

[リソース]で選択しているリソースを削除します。

[全削除]

[リソース]に表示されているすべてのリソースを削除します。

[リソースID]

リソースIDを入力します。必須入力項目です。

10,000〜19,999の数値で指定します。システム内で重複しない値を指定する必要があります。入力したリソースIDは[リソース]のリストボックスに反映されます。

[リソースグループラベル(英語)]

リソースグループの英語ラベル名称を入力します。必須入力項目です。

[リソースラベル(英語)]

リソースの英語ラベル名称を入力します。必須入力項目です。

使用できる文字は,タブ,スペース,「,(コンマ)」,「:(コロン)」,「;(セミコロン)」,「/(スラント)」,「\(エスケープ文字)」を除くASCII文字です。

[リソースグループラベル(日本語)]

日本語リソース名を指定する場合,リソースグループの日本語ラベル名称を入力します。

マルチバイト文字のほか,半角の英数字,記号が使用できます。半角カタカナは使用できません。また,途中にタブ,スペース,「,(コンマ)」,「:(コロン)」,「;(セミコロン)」は指定できません。

指定する場合は,[リソースグループラベル(日本語)]と[リソースラベル(日本語)]の両方を入力してください。

32バイト以内で指定してください。

[リソースラベル(日本語)]

日本語リソース名を指定する場合,リソースの日本語ラベル名称を入力します。

マルチバイト文字のほか,半角の英数字,記号が使用できます。半角カタカナは使用できません。また,途中にタブ,スペース,「,(コンマ)」,「:(コロン)」,「;(セミコロン)」は指定できません。

指定する場合は,[リソースグループラベル(日本語)]と[リソースラベル(日本語)]の両方を入力してください。

32バイト以内で指定してください。

[リソース単位]

リソースの単位を入力します。

使用できる文字は,32バイト以内の英数字,「%(パーセント)」,「/(スラント)」,「_(アンダーバー)」,「-(ハイフン)」です。

[しきい値モード]

しきい値のモードを次のどちらかで選択します。必須入力項目です。

  • 正常<警戒<危険

  • 危険<警戒<正常

注 リソースは10,000個まで定義できます。

図2‒6 ユーザリソース定義作成画面(サブリソースMIBオブジェクト)

[図データ]

表2‒6 ユーザリソース定義作成画面(サブリソースMIBオブジェクト)の項目

項目

説明

[キーワード]

サブリソースMIBオブジェクトのキーワードです。

[オブジェクトID]

サブリソースMIBオブジェクトのオブジェクトIDを入力します。「.(ピリオド)」で始めてください。必須入力項目です。

[オブジェクトタイプ]

サブリソースMIBオブジェクトのオブジェクトタイプを次のどれかで選択します。必須入力項目です。

  • Counter

  • Gauge

  • Integer

  • String

注 サブリソースMIBオブジェクトは26個まで定義できます。

重要

サブリソースMIBオブジェクトの未入力行は詰められるため,キーワードとの対応が変化します。サブリソースMIBオブジェクトを2つ以上定義する場合は,上から順番に定義してください。

図2‒7 ユーザリソース定義作成画面(サブリソース)

[図データ]

表2‒7 ユーザリソース定義作成画面(サブリソース)の項目

項目

説明

[サブリソース名(英語)]

英語サブリソース名を入力します。必須入力項目です。

英語サブリソース名に使用できる文字は,タブ,スペース,「,(コンマ)」,「:(コロン)」,「;(セミコロン)」,「/(スラント)」,「\(エスケープ文字)」を除くASCII文字です。

[サブリソース名(日本語)]

日本語サブリソース名を入力します。

マルチバイト文字のほか,半角の英数字,記号が使用できます。半角カタカナは使用できません。また,途中にタブ,スペース,「,(コンマ)」,「:(コロン)」,「;(セミコロン)」は使用できません。

32バイト以内で指定してください。

[MIB式]

MIB式を入力します。必須入力項目です。

演算子記号(「+」,「-」,「*」および「/」),整数値,および括弧(「(」および「)」)が使用できます。

サブリソースMIBオブジェクトで指定したどのMIB値をデータとするかを,キーワードa〜zと演算子記号で指定します。ただし、オブジェクトタイプがStringであるMIBを含む場合,キーワードは単体で指定する必要があります。

MIB式の表記記法は中置記法で指定します。後置記法では指定できません。

収集間隔をMIB式に含める場合,"SamplingTime"変数を指定してください。

MIB式は8,191バイト以内で指定してください。

注 サブリソースは32個まで定義できます。

インスタンスMIBオブジェクトは,サブリソースMIBオブジェクトのインスタンス名をほかのMIBオブジェクトの値に置き換える場合に指定します。

図2‒8 ユーザリソース定義作成画面(インスタンスMIBオブジェクト)

[図データ]

表2‒8 ユーザリソース定義作成画面(インスタンスMIBオブジェクト)の項目

項目

説明

[オブジェクトID]

「サブリソースMIBオブジェクト」の[オブジェクトID]に入力したMIBオブジェクトの接尾辞を置き換える,MIB値を取得するMIBオブジェクトIDを入力します。

数字,「.(ピリオド)」が使用できます。必ず「.(ピリオド)」で始めてください。

[番号1]

[オブジェクトID]に入力したMIBオブジェクトの接尾辞を構成するオブジェクトの何番目を,「サブリソースMIBオブジェクト」の[オブジェクトID]に入力したMIBオブジェクトの接尾辞と比較するかを入力します。番号1には1から32までの数値を入力できます。複数指定することもできます。その場合は昇順に「,(コンマ)」で区切って入力するか,先頭と末尾を「,(コンマ)」で区切って入力します。

[番号2]

「サブリソースMIBオブジェクト」の[オブジェクトID]に入力したMIBオブジェクトの接尾辞を構成するオブジェクトの何番目を,[オブジェクトID]に入力したMIBオブジェクトの接尾辞と比較するかを記述します。番号2には1から32までの数値を入力できます。複数指定することもできます。その場合は昇順に「,(コンマ)」で区切って入力するか,先頭と末尾を「,(コンマ)」で区切って入力します。

[番号3]

[オブジェクトID]に入力したMIBオブジェクトのMIB値を,「サブリソースMIBオブジェクト」の[オブジェクトID]に入力したMIBオブジェクトの接尾辞を構成するオブジェクトの何番目と置き換えるかを入力します。番号3には1から32までの数値を入力できます。複数指定することもできます。その場合は昇順に「,(コンマ)」で区切って入力するか,先頭と末尾を「,(コンマ)」で区切って入力します。

[オブジェクトタイプ]

インスタンスMIBオブジェクトのオブジェクトタイプを次のどれかで選択します。

  • Counter

  • Gauge

  • Integer

  • String

注 インスタンスMIBオブジェクトは32個まで定義できます。

図2‒9 ユーザリソース定義作成画面(画面下部)

[図データ]

表2‒9 ユーザリソース定義作成画面(画面下部)の項目

項目

説明

[一時保存]

入力した内容を一時保存します。一時保存をせずにほかのメニュー画面を表示して再びユーザリソース定義作成画面に戻ると,入力前の内容に戻ります。

[作成]

入力した内容からユーザリソース設定ファイルを作成します。

[ダウンロード]

入力した内容からユーザリソース定義ファイルをダウンロードします。

ユーザリソース定義ファイルはSJISの文字コードで出力されます。

[クリア]

入力した内容をクリアします。

[リソース]のリストボックスで選択されているリソースの定義内容だけがクリアされます。

注※

次の操作をしたときは自動的に一時保存されます。

・リソースを追加した場合

・リソースを削除した場合,または全削除した場合

・[リソース]のリストボックスで別のリソースIDを選択して表示を切り替えた場合

・リソースの入力内容をクリアした場合

[プロセスモニタ]

プロセスモニタウィンドウを起動します。「5.8 プロセスモニタウィンドウ」を参照してください。

[プロセス監視条件設定]

プロセス監視条件設定ウィンドウを起動します。「5.6 プロセス監視条件設定ウィンドウ」を参照してください。

[プロセス監視条件参照]

プロセス監視条件参照ウィンドウを起動します。「5.7 プロセス監視条件参照ウィンドウ」を参照してください。

[プロセス監視条件出力]

プロセス監視条件を選択する画面をビューフレームに表示します。プロセス監視条件出力画面を次に示します。

図2‒10 プロセス監視条件出力画面

[図データ]

表2‒10 プロセス監視条件出力画面の項目

項目

説明

[監視アプリケーション設定情報]

監視アプリケーション設定情報をssopsset_ap.txtのファイル名で出力します。

[監視サーバ設定情報]

監視サーバ設定情報をssopsset_sp.txtのファイル名で出力します。

[監視条件設定情報]

監視条件設定情報をssopsset_mp.txtのファイル名で出力します。

[出力]

選択した設定情報をテキスト形式で出力します。

[レポート設定]

レポート設定ウィンドウを起動します。「5.9 レポート設定ウィンドウ」を参照してください。

[レポート参照]

作成したレポートファイルの一覧をビューフレームに表示します。

[ステータス表示]

各デーモンプロセスのステータスの状態をビューフレームに表示します。表示したときの画面を次の図に示します。

図2‒11 ステータス表示の画面

[図データ]

(3) ビューフレーム

レポートファイルの一覧やステータスの状態,リソース収集条件出力画面,およびプロセス監視条件出力画面が表示されるエリアです。

(4) 注意事項

(a) 中国語環境で使用する場合の注意事項

監視マネージャがWindowsまたはLinuxで,SSOの動作言語種別が中国語の場合,次に示す部分が中国語で表示され,それ以外の部分は英語で表示されます。サポートする中国語言語環境については,「付録L 言語環境」を参照してください。

  • ヘッダフレーム

  • メニューフレーム

  • ビューフレーム(「リソース状態表示」,「レポート参照」,「リソース収集条件出力」および「プロセス監視条件出力」のボタンおよびラベル)

(b) リソース収集条件またはプロセス監視条件を出力する場合の注意事項

リソース収集条件またはプロセス監視条件を出力する場合,出力ファイルの文字コードおよび改行コードは監視マネージャに依存します。

(c) ユーザリソース定義作成画面でユーザリソース設定ファイルを作成する場合の注意事項

ユーザリソース定義作成画面でのユーザリソース設定ファイルの作成と,ssocolconfコマンドでのユーザリソース設定ファイルの作成を同時に行わないでください。