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JP1 Version 12 JP1/SNMP System Observer


11.3.3 SSOクラスタシステム環境のメンテナンス(Linuxの場合)

LinuxのSSOクラスタシステム環境を使用している場合に,実行系および待機系をメンテナンスする方法について説明します。

〈この項の構成〉

(1) 実行系でのメンテナンス

実行系でのメンテナンスは,次の順序で実施します。

  1. メンテナンス前の設定

  2. SSOメンテナンス

  3. 動作定義ファイルの設定

  4. メンテナンス後の設定

次に,それぞれの内容について説明します。

(a) メンテナンス前の設定

クラスタ環境設定コマンド(ssoclustersetup)を実行して,実行系のSSOクラスタ環境のメンテナンス前の設定を実施します。クラスタ環境設定コマンド(ssoclustersetup)については,「6. コマンド ssoclustersetup(Linux限定)」を参照してください。

クラスタ環境設定コマンドの引数には,次の内容を指定してください。

引数

指定する値

第一引数

-beforemaint(メンテナンス前設定指定)

第二引数

-primary(実行系指定)

第三引数

共有ディスク上の共有データディレクトリ

例:/shared/sso

メンテナンス前の設定コマンドの指定例を次に示します。

ssoclustersetup -beforemaint -primary /shared/sso

エラーが発生した場合は,画面に出力されたメッセージを参照して問題を解決してください。問題が解決したら,コマンドを再実行してください。

(b) SSOメンテナンス

SSOの上書きインストール,バージョンアップインストール,または修正パッチの適用を実施します。

(c) 動作定義ファイルの設定

必要に応じて,動作定義ファイルの設定を実施します。

新規にIPv6ネットワークを監視する場合

クラスタ環境設定コマンド(ssoclustersetup)を使用して,IPv6の論理IPアドレスの設定を実施します。

クラスタ環境設定コマンドの引数には,次の内容を指定してください。

引数

指定する値

第一引数

-defset(動作定義ファイル設定指定)

第二引数

論理IPアドレス(IPv6アドレス)

IPv6の論理IPアドレスを設定するコマンドの指定例を次に示します。

ssoclustersetup -defset 2001:db8::7c

エラーが発生した場合は,画面に出力されたメッセージを参照して問題を解決してください。問題が解決したら,コマンドを再実行してください。

(d) メンテナンス後の設定

クラスタ環境設定コマンド(ssoclustersetup)を実行して,実行系のSSOクラスタ環境のメンテナンス後の設定を実施します。クラスタ環境設定コマンド(ssoclustersetup)については,「6. コマンド ssoclustersetup(Linux限定)」を参照してください。

クラスタ環境設定コマンドの引数には,次の内容を指定してください。

引数

指定する値

第一引数

-aftermaint(メンテナンス後設定指定)

第二引数

-primary(実行系指定)

第三引数

共有ディスク上の共有データディレクトリ

例:/shared/sso

メンテナンス後の設定コマンドの指定例を次に示します。

ssoclustersetup -aftermaint -primary /shared/sso

エラーが発生した場合は,画面に出力されたメッセージを参照して問題を解決してください。問題が解決したら,コマンドを再実行してください。

(2) 待機系でのメンテナンス

待機系でのメンテナンスは,次の順序で実施します。

  1. メンテナンス前の設定

  2. SSOメンテナンス

  3. メンテナンス後の設定

次に,それぞれの内容について説明します。

(a) メンテナンス前の設定

クラスタ環境設定コマンド(ssoclustersetup)を実行して,待機系のSSOクラスタ環境のメンテナンス前の設定を実施します。クラスタ環境設定コマンド(ssoclustersetup)については,「6. コマンド ssoclustersetup(Linux限定)」を参照してください。

クラスタ環境設定コマンドの引数には,次の内容を指定してください。

引数

指定する値

第一引数

-beforemaint(メンテナンス前設定指定)

第二引数

-secondary(待機系指定)

第三引数

共有ディスク上の共有データディレクトリ

例:/shared/sso

メンテナンス前の設定コマンドの指定例を次に示します。

ssoclustersetup -beforemaint -secondary /shared/sso

エラーが発生した場合は,画面に出力されたメッセージを参照して問題を解決してください。問題が解決したら,コマンドを再実行してください。

(b) SSOメンテナンス

SSOの上書きインストール,バージョンアップインストール,または修正パッチの適用を実施します。

(c) メンテナンス後の設定

クラスタ環境設定コマンド(ssoclustersetup)を実行して,待機系のSSOクラスタ環境のメンテナンス後の設定を実施します。クラスタ環境設定コマンド(ssoclustersetup)については,「6. コマンド ssoclustersetup(Linux限定)」を参照してください。

クラスタ環境設定コマンドの引数には,次の内容を指定してください。

引数

指定する値

第一引数

-aftermaint(メンテナンス後設定指定)

第二引数

-secondary(待機系指定)

第三引数

共有ディスク上の共有データディレクトリ

例:/shared/sso

メンテナンス後の設定コマンドの指定例を次に示します。

ssoclustersetup -aftermaint -secondary /shared/sso

エラーが発生した場合は,画面に出力されたメッセージを参照して問題を解決してください。問題が解決したら,コマンドを再実行してください。