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JP1 Version 12 JP1/SNMP System Observer


7.3.13 イベント送信先定義ファイル(ssodest.conf)

イベント送信先定義ファイルには,SSOが発行するイベントを,ほかのホストに通知する場合の送信先を定義します。

このファイルでリソース収集に関するイベントの送信先を定義または変更を行った場合は,次のどちらかの処理を実行してください。

また,このファイルでプロセス監視に関するイベントの送信先の変更を行った場合は,次のどちらかの処理を実行してください。

〈この項の構成〉

(1) 書式

イベント送信先定義ファイルの書式を,次に示します。

[図データ]

各項目は「;(セミコロン)」で区切ってください。項目を省略する場合も,「;」は必ず記述してください。

(2) 定義内容

定義内容を次の表に示します。

項目

説明

ssocolmngまたはssoapmon

イベントを発行する機能を指定します。

「ssocolmng」を指定した場合は,リソース収集に関するイベントの送信先を定義します。「ssoapmon」を指定した場合は,プロセス監視に関するイベントの送信先を定義します。

イベント

発行するイベントの種類を指定します。

収集または監視状態変更イベント※1:1

しきい値イベント※2:2

ステータス変更イベント:16

収集データベースの警告/上限サイズ超過イベント:32

複数のイベントを発行したい場合は,値を足してください。例えば,収集または監視状態変更イベントとしきい値イベントを発行したい場合は3を指定してください。

ステータス変更および収集データベースの警告/上限サイズ超過イベントは,イベント種別として1(イベント送信先がNNMiの場合)を選択した場合だけ有効です。

また,収集データベースの警告/上限サイズ超過イベントは,「ssocolmng」を指定した場合だけ有効となります。

送信先IPアドレス

イベントを送信するホストのIPアドレスを指定します。

言語※3

《送信先の言語》

イベント送信先の言語を指定します。イベントの送信元と送信先の言語が異なる場合に指定してください。

この設定は,イベント種別として2(イベント送信先がNNMi以外の場合)を選択した場合だけ有効になります。

ホスト名表示

《off》

インシデントフォームのカスタムインシデント属性に表示されるエージェントホスト(ソース)をホスト名で表示するように指定します。ホスト名で表示したい場合は「on」を指定してください。「off」を指定すると,IPアドレスが表示されます。

対象エージェントIPアドレス

《リソース収集,プロセス監視しているすべてのエージェント》

指定したエージェントに関するイベントだけを,定義した送信先ホストに送信できます。複数のエージェントを指定する場合は,IPアドレスごとに「:(コロン)」で区切ってください。

「ssocolmng」を指定した場合は,IPv4アドレスおよびIPv6アドレスが指定できます。「ssoapmon」を指定した場合は,IPv4アドレスだけ指定できます。IPv6アドレスを指定する場合は,IPv6アドレスを「[ ](角括弧)」で囲んで指定します。

イベント種別

《1》((1または2))

送信するイベントの種別を設定します。設定値は,イベント送信先のSNMPマネージャに合わせて,次を指定してください。

イベント送信先がNNMiの場合:1

イベント送信先がNNMi以外の場合:2

イベント種別として1を選択した場合,「収集または監視状態変更イベント」および「しきい値イベント」はインシデントとして,「ステータス変更イベント」はステータスとして通知されます。

イベント種別として1を選択した場合,ssonnmsetupコマンドでイベント送信先NNMiへの接続情報を追加してください。

また,イベント種別として2を選択した場合,「収集または監視状態変更イベント」および「しきい値イベント」はSNMPトラップとして通知されます。

イベント種別として2を選択した場合,イベントにステータス変更イベントを設定しないでください。

ポート番号

《162》((1〜65535))

イベント送信先のポート番号を指定します。この設定は,イベント種別として2(イベント送信先がNNMi以外の場合)を選択した場合だけ有効となります。

注※1 「収集状態変更イベント」,「監視状態変更イベント」,および「プロセス/サービス監視障害通知イベント」を指します。

注※2 「リソース状態変更イベント」,「プロセス状態変更イベント」,「サービス状態変更イベント」,および「アプリケーション状態変更イベント」を指します。

注※3 送信先言語に指定する値は,OSおよび送信先の文字コード種別によって異なります。送信先言語に指定する値を,次の表に示します。

OS

文字コード種別

指定する値

HP-UX

ASCIIコード

C

シフトJISコード

SJIS

EUCコード

EUC

Solaris

ASCIIコード

C

EUCコード

EUC

シフトJISコード

SJIS

Linux

ASCIIコード

C

UTF-8コード

UTF-8

Windows

ASCIIコード

C

シフトJISコード

SJIS

(3) 定義例

イベント送信先定義ファイルの定義例を次に示します。

[図データ]