ssorestore
形式
- SSOが提供するファイルやデータベースをリストアする
ssorestore {-all | -conf | -db} [-clear] [-d リストア元ディレクトリ]- コマンドの使用方法を出力する
ssorestore -h
機能
ssobackupコマンドでバックアップしたSSOのファイルやデータベースをリストアします。リストア機能については，「2.7.2 リストア機能」を参照してください。
ssorestoreコマンドは，デーモンプロセスが稼働しているとエラー終了となります。そのため，コマンドを実行する前に必ず全デーモンプロセスを停止する必要があります。
ssorestoreコマンドは初めにファイルをリストアし，その後データベースをリストアします。どちらか一方だけをリストアすることもできます。リストア対象については，「2.7.3 バックアップ対象とリストア対象」を参照してください。
ssorestoreコマンドは，-clearオプションを指定しないかぎり，リストアはファイルの上書きコピーになります。そのため，SSOのファイルやデータベース以外のファイルが，SSOのインストールディレクトリのリストア対象ディレクトリ下にある場合，ファイルはそのまま残ります。
次に示すコマンドや処理を実行中に，ssorestoreコマンドを実行した場合，エラー終了となります。
ssostart，ssostop，ssobackup，ssorestore，ssoauth，ssonnmsetup，SSOのサービス開始
また，ssorestoreコマンド実行中に，次に示すコマンドや処理を実行した場合，エラー終了となります。
ssostart，ssobackup，ssorestore，ssoauth，ssonnmsetup，SSOのサービス開始
オプション
-all
ファイルとデータベースの両方をリストアする場合に指定します。このオプションを指定する場合，ファイルとデータベースのバックアップデータが必要です。バックアップデータがない場合，コマンドはエラー終了となります。
-conf
ファイルだけをリストアする場合に指定します。このオプションを指定する場合，ファイルのバックアップデータが必要です。バックアップデータがない場合，コマンドはエラー終了となります。
-db
データベースだけをリストアする場合に指定します。このオプションを指定する場合，データベースのバックアップデータが必要です。バックアップデータがない場合，コマンドはエラー終了となります。
-clear
SSOのインストール先のリストア対象ディレクトリを削除する際に指定します。
このオプションを指定するとリストア先は完全にバックアップデータに置き換わります。このオプションを指定しない場合，リストアはファイルを上書きします。
リストア対象ディレクトリ下にSSO以外のファイルがある場合や，最新のデータベースを削除しない場合などは，このオプションを指定しないでください。
-d リストア元ディレクトリ
リストア元となるバックアップデータが格納されているディレクトリを指定します。ディレクトリ名は絶対パスおよび相対パスのどちらも指定できます。指定するディレクトリがない場合や，指定するディレクトリ下にリストア対象となるバックアップディレクトリがない場合，コマンドはエラー終了となります。
このオプションの指定を省略した場合，リストア元のバックアップデータは$SSO_BACKUPとなります。
-h
コマンドの使用方法を出力します。このオプションは，ほかのオプションと同時に指定できません。
使用例
/tmp/ssov9/backup配下に両フェーズのバックアップを実行したバックアップデータから，リストア先のデータベースを完全にバックアップデータに置き換える場合
ssorestore -db -clear -d /tmp/ssov9/backup
戻り値
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0 |
正常終了 |
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-1 |
引数誤りなどの実行エラー |
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-2 |
起動処理中，SSO認証ユーザ編集処理中，NNM情報定義ファイルの編集処理中またはバックアップ・リストア処理中による実行エラー |
注意事項
- ディスク容量について
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ssorestoreコマンドは，リストアに先立ちリストア対象の容量とSSOをインストールしているディスクの空き容量をチェックします。ディスクの空き容量がリストア対象の容量に満たない場合，リストアはエラー終了となります。また，チェック後のリストア中にディスクの空き容量が不足した場合もリストアはエラー終了となります。
そのため，リストアする際は，SSOがインストールされているディスクの空き容量が，各リストア対象ディレクトリの容量（ディスク上のサイズ）の合計以上あることを確認してください。
ディスクの容量不足によってエラー終了した場合，SSOがインストールされているディスクの空き容量を空けることで，エラー終了を回避できます。
- デーモンプロセスおよび操作について
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リストアする際のSSOのデーモンプロセスおよび操作について，次の注意事項があります。
- リストア前
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リストア前にGUIをクローズした上で，SSOを停止する必要があります。停止しないまま，リストアを実行するとリストアはエラー終了となります。
- リストア中
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リストア実行中はSSOを起動できません。
- 破損しているバックアップデータのリストアについて
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バックアップデータが破損していた場合，リストアはエラー終了となります。この場合，リストア前の状態に戻すことはできません。
- ユーザ認証機能
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リストア実行中にSSO認証用のユーザの追加および削除はできません。