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JP1 Version 12 JP1/Network Node Manager i セットアップガイド


付録F.3 nnmprops

NNMiプロパティの値の問い合わせ

SYNOPSIS

nnmprops [-l] [-q prop] [-m match] [-e expand]

DESCRIPTION

nnmpropsはNNMiプロセスを実行するために使用されるプロパティ値を問い合わせるために使用されます。nnmpropsコマンドは,ファイルシステム内の複数の場所に格納された,これらのプロパティを統合して表示します。このコマンドは,NNMiシステムプロパティの値を問い合わせて,操作する必要のあるほかのスクリプトで使用できます。

Parameters

nnmpropsコマンドは,次のオプションをサポートします。

-l
すべてのプロパティを一覧表示します。
-q PROP
指定したプロパティを問い合わせます。複数のプロパティを問い合わせるときは,オプションを何度も指定できます。
-m STRING
プレフィックスがSTRINGであるすべてのプロパティを問い合わせます。
-e STRING
STRINGにあるプロパティを該当する値で展開します。

RETURN VALUE

エラーが発生しなかった場合は常にステータス0(ゼロ),それ以外の場合は1で終了します。

EXAMPLES

nnmprops -l

すべてのプロパティとその値を一覧表示します。

nnmprops -q com.hp.ov.nms.trapd.blocking -q com.hp.ov.nms.trapd.udpPort

"com.hp.ov.nms.trapd.blocking"と"com.hp.ov.nms.trapd.udpPort"プロパティの値を問い合わせます。

nnmprops -m com.hp.nms.trapd

"com.hp.nms.trapd"で始まるすべてのプロパティを問い合わせます。例えば,".notifySourcesPeriod",".updateSourcesPeriod",".overallUnblockTrapRate",".unblockTrapRate"の値が返されます。

nnmprops -e "The values for com.hp.ov.nms.trapd.blocking are ${com.hp.ov.nms.trapd.blocking}."

${com.hp.ov.nms.trapd.blocking}の値が展開されて,指定した文字列が表示されます。プロパティ名を識別するために,"${"と"}"が必要となることに注意してください。

AUTHOR

nnmprops was developed by Micro Focus.

FILES

nnmpropsプログラムは,いくつかのプロパティファイルを使用します。これらのファイルは二つのカテゴリに分類されます。インストール時に設定されるデフォルト値,またユーザーが修正した優先される値です。インストール時に設定されるデフォルト値は,将来のバージョンで変更する場合があります。しかしながら,ユーザーが変更した値は,デフォルト値より常に優先されます。

%NnmInstallDir%misc\nnm\props(Windows)および$NnmInstallDir/misc/nnm/props(Linux)ディレクトリ階層の配下にあるファイルは,インストール時のデフォルト値を定義しています。

Note

NNMiの将来のバージョンで変更が上書きされる可能性があるため,この場所のファイルを編集しないでください。

%NnmDataDir%shared\nnm\conf\props(Windows),%NnmDataDir%Conf\nnm\props(Windows),$NnmDataDir/shared/nnm/conf/props(Linux),および$NnmDataDir/conf/nnm/props(Linux)ディレクトリ配下にあるファイルは,ユーザーが変更した値や,インストール時や実行時にプログラムで変更した値を定義しています。これらの値は,最初はインストール時に提供される値のコピーをコメントアウトしたものです。これらのファイルを編集するには,コメントを削除して,値を変更します。この新しい値は,インストール時に提供されるデフォルト値より優先されます。

二つのディレクトリの違いは次のとおりです。