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JP1 Version 12 JP1/Network Node Manager i セットアップガイド


26.3.3 デバイスプロファイルをカスタマイズする

NNMは,デバイスへのSNMP通信によって,幾つかの設定情報を直接収集します。また,デバイスのシステムオブジェクトIDsysObjectID)から導出される情報もあります。

sysObjectIDからNNMiの属性へのマッピングは,デバイスプロファイルを使って行われます。デバイスプロファイルは,モニタリング用にノードをグループにまとめたり,表示用にノードをフィルタしたり,検出のメンテナンス用にノードをカテゴリにまとめたりするときに使用されます。

次の設定エリアは移行できません。

[図データ]

  1. 使用されているNNMのバージョンについて,OIDファイルのカスタマイズを特定する。

    • NNM 07-10以前はファイルoid_to_symoid_to_typeHPoid2typeを使って,システムのsysObjectIDをデータベース属性と表示するシンボルにマッピングしています。

    • NNM 08-00以降は,oid_to_symファイルがoid_to_sym_regディレクトリ構造に置き換えられています。

    [図データ]

    NNMiは,既知のシステムオブジェクトIDについて,事前に設定した多数のデバイスプロファイルを提供しているので,必要なデバイスプロファイルをすぐに利用できます。最もシンプルな方法では,検出プロセスを開始し,結果を確認し,必要な場合だけ変更を行います。

  2. NNMiコンソールでは,[設定]ワークスペースから[デバイスのプロファイル]を選択する。

    カスタマイズした値ごとにsysObjectIDでエントリを見つけます。

  3. 必要に応じてデバイスプロファイル設定を更新する。

    • NNMiが提供しているエントリについては,設定されている値がNNMでの属性と一致することを確認します。

    • NNMiが提供していないエントリについては,sysObjectID用に新しいデバイスプロファイルを作成します。

  4. 最初の検出のあと,ノードインベントリで,[デバイスのプロファイル]列をソートして,[<No Device Profile>]であるノードを見つける。

    [<No Device Profile>]というプロファイルタイプは,sysObjectIDがNNMiでまだ設定されていないことを示しています。NNMiは,[<No Device Profile>]のノードにデフォルトのモニタリング設定を適用します。また,これらのノードはフィルタが困難です。

    NNMiデータベース内のすべてのsysObjectIDに対してデバイスプロファイルが定義されるように,新しいデバイスプロファイルを構築できます。