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JP1 Version 12 JP1/Network Node Manager i セットアップガイド


21.24 特定ノードに対して検出プロトコルを使用しないように設定する

NNMiでは複数のプロトコルを使用し,ネットワークデバイス間のレイヤー2接続を検出しています。定義されている検出プロトコルは多数あります。例えばLink Layer Discovery Protocol(LLDP)は標準プロトコルですが,Ciscoデバイス用のCisco Discovery Protocol(CDP)のように,ベンダー固有のプロトコルも多数あります。

指定したデバイスの検出プロトコルを使用しないようにNNMiを設定できます。検出プロトコルを使用しないようにすることで解決できる例を次に示します。

Enterasysデバイス:

SNMPを使用してEnterasys Discovery Protocol(EnDP)およびLLDPのテーブルから一部のEnterasysデバイスに関する情報を収集すると,NNMiでメモリが不足するという問題が発生することがあります。この場合,EnterasysデバイスでEnDPおよびLLDPの処理をスキップするようにNNMiを設定すると,この問題を防止できます。これを実行するには,デバイスの管理アドレスをdisco.SkipXdpProcessingファイルに追加します。詳細については,「21.24.1 検出プロトコルを使用しないように設定する」を参照してください。

一部のEnterasysデバイスの新バージョンのオペレーティングシステムでは,set snmp timefilter breakコマンドがサポートされています。このようなEnterasysデバイスでは,set snmp timefilter breakコマンドを実行します。このコマンドを使用してデバイスを設定した場合,このデバイスをdisco.SkipXdpProcessingファイルに追加する必要はありません。

Nortelデバイス:

多くのNortelデバイスではSynOptics Network Management Protocol(SONMP)を使用し,レイヤー2レイアウトおよび接続を検出します。一部のデバイスでは複数のインタフェースで同一MACアドレスを使用するため,このプロトコルで適切に動作しません。相互接続した2つのNortelデバイスがインタフェースの誤ったセット間でレイヤー2接続を示し,接続が接続ソースSONMPを示す場合,この問題が発生することがあります。

この例では,SONMPプロトコルを使用しないようにNNMiを設定し,デバイスのレイヤー2接続を引き出して,誤った接続に関与しているとして表示しないことを推奨します。これを実行するには,2つのデバイスの管理アドレスをdisco.SkipXdpProcessingファイルに追加します。詳細については,「21.24.1 検出プロトコルを使用しないように設定する」を参照してください。

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