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JP1 Version 12 JP1/Network Node Manager i セットアップガイド


21.8.1 SNMPv1またはSNMPv2cを使用して管理されているノードまたは監視対象外のノードのSNMPv3トラップを認証するためのNNMiの設定

NNMiが次のどちらかの条件を満たしているノードからSNMPv3トラップを受信している場合,このセクションの手順を実行します。

これらのデバイスのSNMPv3エンジンIDをSNMPv3キャッシュに追加するようにNNMiを設定できます。

このようにNNMiを設定することで,NNMiはこれらのSNMPv3トラップを認証して保存できます。

SNMPv1またはSNMPv2cを使用して管理されているノードまたは検出されていないノードのSNMPv3トラップを受信して保存するようにNNMiを設定するには,次の手順を実行します。

  1. NNMiコンソールで,[設定]>[通信の設定]に移動する。

    各受信トラップにトラップの認証に使用するための対応する設定が適用されるように,[領域]または[特定ノードの設定]レベルのデフォルトのエントリを設定します。詳細については,NNMiヘルプの「デフォルトSNMPv3を設定する」を参照してください。

    メモ

    SNMPv3ノードの含まれるアドレス範囲の領域を使用するか,それぞれに対して[特定ノードの設定]を設定することをお勧めします。

  2. NNMiコンソールで,[設定]>[インシデント]>[インシデントの設定]に移動する。

  3. [未解決のSNMPトラップおよびSyslogメッセージを破棄する]を選択解除する。

    [未解決のSNMPトラップおよびSyslogメッセージを破棄する]の選択解除後,NNMiは管理していないノードから送信されたトラップを保持します。

  4. NNMi管理サーバーでovstopコマンドを実行する。

  5. 次のファイルを編集する。

    • Windows:%NNM_PROPS%\nms-communication.properties

    • Linux:$NNM_PROPS/nms-communication.properties

  6. ファイルの最下部に次の行を追加する。

    com.hp.nnm.snmp.engineid.file=<ファイルへのパス>file.txt

    <ファイルへのパス>file.txtエントリは,デバイスを含むファイルの完全なパスとファイル名です。

    これらの設定の変更によって,NNMiはNNMiプロセスが再起動されるたびにこのファイルからのエントリをSNMPv3キャッシュに読み込みます。

    重要

    Linux NNMi管理サーバーでは,ファイルパスは/var/opt/OV/etcなどの通常の形式です。

    Windows NNMi 管理サーバーでは,区切り文字としてスラッシュを使用します。例えば,C:/temp/file.txtなどの形式になります。

  7. 変更を保存する。

  8. <ファイルへのパス>file.txtファイルを編集する。

    a デバイスのIPアドレス,ポート,およびエンジンIDの各項目をカンマで区切って追加します。

    b 個別の行にデバイスごとに1つのエントリを追加します。

    エンジンIDは一連の16進数バイトです。NNMiは大文字と小文字を区別しないで,スペースを認識します。

    次の例を使用してエントリを作成します。

    16.1.2.3,161,80 00 00 09 30 00 00 1f e9 a3 33 01
    16.1.2.4,161,80 00 00 11 03 00 00 2d 51 99 30 00
    1050:0000:0000:0000:0005:0600:300c:326b, 161, 800000090300001f9ea33000
    ff06::c3,161,80 00 00 09 03 00 00 1f 9A A3 30 00

    a NNMi管理サーバーでovstartコマンドを実行し,NNMiを起動して<ファイルへのパス>file.txtファイルを読み込みます。

    b Boot.logファイルで,NNMiがファイルを読み込んでいることを確認します。

    このファイルに,ファイルが読み込まれたことを示す次のようなログメッセージが含まれていることを確認します。

    2012-10-17 14:44:44.876 INFO [NnmTrapService]Start: Populate engineIDs from file
    2012-10-17 14:45:08.017 INFO [SnmpV3EngineIdCachePopulator]Successfully loaded 3 V3
    Engine IDs from file /temp/patch2/v3hosts.txt

    ノードの有効な設定へのマッピングエラーが発生した場合は,次のようなメッセージが含まれています。

    2012-10-17 14:45:03.485 WARNING [SnmpV3EngineIdCachePopulator]V3
    Engine IDs: Could not resolve SNMPv3 configuration for 16.1.2.6

    上記のようなメッセージが含まれている場合は,このノードの[設定]>[通信の設定]設定を調整します。

    メモ

    <ファイルへのパス>file.txtファイルだけでなくキャッシュからもエントリを削除する必要がある場合,<ファイルへのパス>file.txtからエントリを削除してから,次のコマンドを実行して,NNMiを再起動することが最良の方法です。

    ovstop

    ovstart