20.3 NNMiデータをリストアする
NNMiリストアスクリプト(nnmrestore.ovpl)は,バックアップデータをNNMi管理サーバーに配置します。バックアップの種類と領域によって,NNMiでリストア可能なバックアップデータが決まります。
- メモ
nnmrestore.ovplスクリプトを使用してデータベースレコードを2番目のNNMi管理サーバーに配置する場合は,どちらのNNMi管理サーバーも同じタイプのオペレーティングシステム,NNMiバージョンおよびパッチレベルである必要があります。
- 重要
クラスタ構成のNNMiで取得したバックアップデータをシングル構成のNNMiにリストアしないでください。
グローバルネットワーク管理機能を使用する場合は,バックアップデータを2番目のNNMi管理サーバーに配置することは,どちらのサーバーのデータベースUUIDも同じであることを意味します。2番目のNNMi管理サーバーにNNMiをリストアしたら,元のNNMi管理サーバーからNNMiをアンインストールします。
オンラインバックアップをリストアするため,NNMiは,ファイルシステムデータを正しい場所にコピーし,バックアップのデータベーステーブルの内容を上書きします。バックアップ以後に削除されたオブジェクトはリストアされます。バックアップ以後に作成されたオブジェクトは削除されます。また,バックアップの実行後に変更されたすべてのオブジェクトは,バックアップ時の状態に戻されます。NNMiデータベースの場合は,nmsdbmgrサービスが実行されている必要があります。
オフラインバックアップをリストアするため,NNMiは,ファイルシステム内のPostgresファイルを上書きし,データベースファイルをバックアップデータで完全に置き換えます。
-forceオプションを指定すると,nnmrestore.ovplコマンドはすべてのNNMiプロセスを停止し,nmsdbmgrサービスを開始し(NNMiデータベースのオンラインバックアップからのリストアの場合),データをリストアし,その後すべてのNNMiプロセスを再開始します。
指定されたソースがtarファイルの場合は,NNMiリストアコマンドで,現在の作業ディレクトリの一時フォルダにtarファイルが抽出されます。この場合,現在の作業ディレクトリに十分な空き容量があることを確認するか,リストアコマンドを実行する前にアーカイブを抽出してください。
- メモ
NNMiのあるバージョンから次のバージョンへデータベースのスキーマが変わるおそれがあるため,データバックアップをNNMiの異なるバージョン間で共有することはできません。