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JP1 Version 12 JP1/Network Node Manager i セットアップガイド


18.7.4 NNMiの設定の変更

〈この項の構成〉

(1) 設定の変更

アプリケーションフェイルオーバー構成で,NNMiの設定を変更する場合について説明します。

(a) NNMiの設定ファイル

NNMiの設定ファイルを変更する場合は,アクティブサーバーとスタンバイサーバーの両方で設定変更を行い,同じ内容になるようにしてください。

重要

NNMiの再起動を伴う設定変更は,両方のサーバーを停止して設定変更を行ってください。

なお,NNMiの運用を停止しないで変更したい場合は,次の手順で設定変更を行ってください。各手順はnnmcluster -displayを実行して,処理が完了していることを確認しながら,次の手順に進んでください。

  1. サーバーAでovstop -failoverを実行する。

    サーバーAが停止し,サーバーBがアクティブになります。

  2. サーバーAで設定変更を行う。

  3. サーバーAでovstartを実行し,スタンバイとして起動する。

  4. サーバーBでovstop -failoverを実行する。

    サーバーBが停止し,サーバーAがアクティブになります。

  5. サーバーBで設定変更を行う。

  6. サーバーBでovstartを実行し,スタンバイとして起動する。

(b) NNMiのデータベース

NNMiのデータベースはアクティブサーバーとスタンバイサーバーが自動的に同期を行っていますので,システム管理者の操作は不要です。

詳しい動作については,「18.4 アプリケーションフェイルオーバー機能の使用」を参照してください。

(2) データベースのリセット

4.8 NNMi設定およびデータベースのリセット」で説明されているデータベースのリセットを行う場合,一時的にアプリケーションフェイルオーバー構成を解除する必要があります。次の手順を行ってください。

  1. (任意)現在のNNMi設定を保存しておきたい場合は,アクティブサーバーで,次の手順を実行する。

    • nnmconfigexport.ovplコマンドを使用して,NNMi設定をXMLファイルに出力します。

    • nnmtrimincidents.ovplコマンドを使用して,NNMiインシデントをアーカイブします。

  2. アクティブサーバーで,nnmcluster -haltコマンドを実行する。

    アクティブサーバーとスタンバイサーバーの両方のNNMiが停止します。

    nnmclusterコマンドをオプションなしで実行(インタラクティブモード)またはnnmcluster -displayコマンドを実行し,NNMiサービスが停止されたことを確認します。

  3. アクティブサーバーで,NNMiのデータベースをリセットする。

    a アプリケーションフェイルオーバー構成の設定を一時的に解除します。

    次のファイルのクラスタ名com.hp.ov.nms.cluster.nameをコメントに(行の先頭に #! を付ける)してください。

    • Windows:%NnmDataDir%shared\nnm\conf\props\nms-cluster.properties

    • Linux:$NnmDataDir/shared/nnm/conf/props/nms-cluster.properties

    b (任意)データベースのデータが削除される前に,必要に応じて次のコマンドで既存のデータベースをバックアップします。

    nnmbackup.ovpl -type offline -target <backup_directory>

    c NNMiデータベースを削除して再作成します。

    nnmresetembdb.ovpl -nostart

    d アクティブNNMi管理サーバーでovstopコマンドを実行します。手順cで起動したサービスが停止します。

    e アプリケーションフェイルオーバー構成を再設定します。

    次のファイルでクラスタ名com.hp.ov.nms.cluster.nameのコメントを解除(手順aで付けた#!を削除)してください。

    • Windows:%NnmDataDir%shared\nnm\conf\props\nms-cluster.properties

    • Linux:$NnmDataDir/shared/nnm/conf/props/nms-cluster.properties

  4. アクティブおよびスタンバイサーバーの次のディレクトリを削除または移動する。

    Windows

    %NnmDataDir%shared\nnm\databases\Postgres_standby
    %NnmDataDir%shared\nnm\databases\Postgres.OLD

    Linux

    $NnmDataDir/shared/nnm/databases/Postgres_standby
    $NnmDataDir/shared/nnm/databases/Postgres.OLD
  5. アクティブNNMi管理サーバーでovstartコマンドを実行する。

    この手順が完了したことを確認するには,nnmcluster -displayコマンドを実行し,ACTIVE_NNM_RUNNINGメッセージを検索します。

  6. スタンバイNNMi管理サーバーでovstartコマンドを実行する。

    この手順が完了したことを確認するには,nnmcluster -displayコマンドを実行し,STANDBY_READYメッセージを検索します。

これでNNMiのデータベースはデフォルト設定だけになりました。

アクティブサーバーでNNMiの設定を行ってください。なお,手順1.で保存したNNMi設定をインポートするにはnnmconfigimport.ovplコマンドを使用します。