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JP1 Version 12 JP1/Network Node Manager i セットアップガイド


18.4.2 アプリケーションフェイルオーバーのシナリオ

アクティブNNMi管理サーバーがハートビートを送信しなくなり,フェイルオーバーが発生してしまう原因には幾つかあります。

ここでは障害発生時のNNMi管理サーバーのフェイルオーバーについて,障害発生時の状況を場合分けしたシナリオを使用して説明します。

表18‒1 想定障害とシナリオの対応

想定する障害

障害の発生個所

アクティブ側

スタンバイ側

サーバー

サーバーダウン※1

シナリオ1

シナリオ6

OSの停止

シナリオ2

シナリオ6

プロセス

nnmclusterの停止

シナリオ3

シナリオ6

nnmcluster以外の停止

シナリオ5

該当なし※2

ネットワーク

相手と通信不可

シナリオ4

シナリオ4

注※1 サーバーダウンはハード障害やOS障害などで停止した場合を想定しています。

注※2 スタンバイサーバーのNNMiは停止しているため,該当する場合はありません。

〈この項の構成〉

(1) フェイルオーバーが発生する場合

次のシナリオ1〜3の場合,自動フェイルオーバーが有効になっていればNNMiがスタンバイサーバーへフェイルオーバーし,NNMiのネットワーク監視が継続されます。

重要

アクティブサーバーのnnmclusterだけが何らかの要因で停止して,ほかのNNMiのプロセスが残ったまま動作している状態になった場合,シナリオ3の障害と同様の状態になり,元のアクティブサーバーと新たなアクティブサーバーの2台でNNMiが動作する状況になる場合があります。この場合は,元のアクティブサーバーのOSを再起動して回復してください。

(2) フェイルオーバーが発生しない場合

(1) フェイルオーバーが発生する場合」で挙げたシナリオに該当しない現象が起こった場合,フェイルオーバーは発生しません。例えば,次のような場合があります。

重要

スタンバイサーバーがない状態(片系運用)になったことは通知されません。