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JP1 Version 12 JP1/Network Node Manager i セットアップガイド


18.3.3 アプリケーションフェイルオーバー通信の設定

インストール時に,NNMiはシステム上のすべてのネットワークインタフェースカード(NIC)に対してクエリーを実行し,クラスタ通信に使用するNICを特定します。システムに複数のNICが存在する場合,次の手順を実行して,nnmcluster操作に使用するNICを選択できます。

重要

両方のノードのどちらかが複数のNICを持つ場合は,必ず設定を実施してください。

  1. nnmcluster -interfacesを実行して,使用可能なすべてのインタフェースをリスト表示する。

    詳細については,nnmclusterのリファレンスページを参照してください。

  2. 次のファイルを編集する。

    • Windows:%NnmDataDir%Conf\nnm\props\nms-cluster-local.properties

    • Linux:$NnmDataDir/conf/nnm/props/nms-cluster-local.properties

  3. 次のような内容のテキストが含まれる行を見つける。

    com.hp.ov.nms.cluster.interface=<値>
  4. 必要に応じて値を変更する。

    インタフェースの値は,有効なインタフェースである必要があります。インタフェースの値が無効の場合は,クラスタが開始できない場合があります。

    設定する値は手順1.のnnmcluster -interfacesで出力されたeth3などの値です。

    Windowsの場合は,eth3などの値に続いてシステムのインタフェースの説明が表示されます。

    ipconfig /allコマンドなどによって,インタフェースの説明を確認することで,使用するインタフェースとeth3などの値を対応させてください。

    Linuxの場合は,インタフェースの名前が表示されます。ifconfigコマンドなどによって,使用するインタフェースの名前を確認してください。

    重要

    アクティブサーバーとスタンバイサーバーは,クラスタ通信に使用するNICの持つすべてのIPv4アドレスで,アプリケーションフェールオーバーを構成する相手のNNMi管理サーバーと通信ができる必要があります。相手と通信できないIPv4アドレスが存在する場合,アプリケーションフェールオーバーの構築に失敗したり,構築済みのアプリケーションフェールオーバー環境の動作が不正になったりします。

  5. nms-cluster-local.propertiesファイルを保存する。

    com.hp.ov.nms.cluster.interfaceパラメーターを使用すると,NNMiの管理者はnnmclusterの通信に使用する通信インタフェースを選択できるようになります。com.hp.ov.nms.cluster.interfaceに指定したNICから取得できるIPアドレスとcom.hp.ov.nms.cluster.member.hostnamesに指定したホスト名から解決できるIPアドレスを一致させるように設定してください。複数のIPアドレスが同一のホスト名に名前解決される環境では,com.hp.ov.nms.cluster.member.hostnamesパラメーターにホスト名ではなく,アプリケーションフェイルオーバーの通信に使用するIPアドレスを設定してください。com.hp.ov.nms.cluster.member.hostnamesパラメーターは,次のファイルで設定します。

    • Windows:%NnmDataDir%shared\nnm\conf\props\nms-cluster.properties

    • Linux:$NnmDataDir/shared/nnm/conf/props/nms-cluster.properties