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JP1 Version 12 JP1/Network Node Manager i セットアップガイド


15.10.4 グローバルマネージャーでのデバイスステータスの判定とインシデントの生成

NNMi管理サーバーglobal1は,リージョナルマネージャーregional1とregional2からくるステータス変更をリッスンし,ローカルデータベースにあるステータスを更新します。

NNMi管理サーバーregional1とregional2のNNMi StatePollerサービスは,監視するデバイスの状態の値を計算します。global1は,regional1とregional2から状態の値の更新を受け取ります。global1は,自分が検出するノードにポーリングしますが,regional1とregional2によって管理されているノードにはポーリングしません。

regional1によって管理されているノードの管理モードを変更したあと,global1上の管理モードも変更されます。ネットワーク管理者がregional1またはregional2によって管理されるネットワーク機器の追加,削除,変更を行うと,regional1またはregional2はそれらのネットワークデバイスの変更についてglobal1を更新します。

global1は,regional1とregional2によって転送されてきたノードオブジェクトデータなど,独自のCausal Engineとトポロジを使用してインシデントを生成します。これは,生成するインシデントが,トポロジに違いがある場合に,regional1とregional2のインシデントとは少し異なる場合があることを意味します。

フィルタリングがglobal1の接続性に影響する可能性があるため,転送フィルタをregional1やregional2に使用することは避けた方がよいでしょう。ここで生じる差異が,global1と2つのリージョナル(regional1とregional2)との間の根本原因分析での差異になる可能性があります。ほとんどの場合,転送フィルタの使用しないことを選択すると,グローバルNNMi管理サーバーのトポロジは大きくなります。これは,より正確な根本原因分析の結果を得るのに役立ちます。

追加の設定をしないと,regional1はトラップをglobal1に転送しません。これを行うには,特定のトラップをglobal1に転送するようにregional1を設定する必要があります。グローバルマネージャーに過剰な負荷がかからないように,リージョナルマネージャーは量の少ない,重要なトラップを転送するよう設定することをお勧めします。NNMiは,転送されたトラップがTrapStormインシデントを引き起こすような場合,転送されたトラップを削除します。NNMiコンソールでTrapStorm 管理イベントの詳細を参照してください。