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JP1 Version 12 JP1/Network Node Manager i セットアップガイド


14.3.2 テナント構造の例

次の図では,NNMiトポロジ内に2つのテナントが含まれている様子を示します。ユーザーL,M,Nの枠は,ユーザーにノードを表示する必要があるプライマリグループを表しています。テナント1のトポロジは1つのグループとして管理されるため,1つのセキュリティグループだけが必要です。テナント2のトポロジは重複しているセットで管理されるため,3つのセキュリティグループに分割されます。

表14-3に,トポロジでのセキュリティグループと考えられるカスタムユーザーグループ間のマッピングを示します(このセキュリティモデルを実際に実装する場合,これらのカスタムユーザーグループの一部は不要になることがあります)。

表14-4に,このトポロジでの幾つかのユーザーアカウントとユーザーグループのマッピングを示します。

図14‒2 複数のテナントのトポロジの例

[図データ]

表14‒3 複数のテナントのセキュリティグループマッピングの例

セキュリティグループ

セキュリティグループのノード

ユーザーグループ

オブジェクトアクセス権

T1 SG

A,B,C,D,E

T1管理者

オブジェクト管理者

T1レベル2

オブジェクトオペレータレベル2

T1レベル1

オブジェクトオペレータレベル1

T1ゲスト

オブジェクトゲスト

T2 SGa

F,G

T2_a管理者

オブジェクト管理者

T2_aレベル2

オブジェクトオペレータレベル2

T2_aレベル1

オブジェクトオペレータレベル1

T2_aゲスト

オブジェクトゲスト

T2 SGb

H

T2_b管理者

オブジェクト管理者

T2_bレベル2

オブジェクトオペレータレベル2

T2_bレベル1

オブジェクトオペレータレベル1

T2_bゲスト

オブジェクトゲスト

T2 SGc

I,J

T2_c管理者

オブジェクト管理者

T2_cレベル2

オブジェクトオペレータレベル2

T2_cレベル1

オブジェクトオペレータレベル1

T2_cゲスト

オブジェクトゲスト

表14‒4 複数のテナントのユーザーアカウントマッピングの例

ユーザーアカウント

ユーザーグループ

ノードアクセス

ユーザーL

NNMiレベル2オペレータ

なし

ユーザーLには,テナント1のすべてのノードをグループ化する,ユーザーLの枠に含まれるノードへのオペレータレベル2のアクセス権があります。

T1レベル2

A,B,C,D,E

ユーザーM

NNMiレベル1オペレータ

なし

ユーザーMには,テナント2のノードのサブセットをグループ化する,ユーザーMの枠に含まれるノードへのオペレータレベル1のアクセス権があります。

T2_aレベル1

F,G

T2_bレベル1

H

ユーザーN

NNMiレベル2オペレータ

なし

ユーザーNには,テナント2のノードのサブセットをグループ化する,ユーザーNの枠に含まれるノードへのオペレータレベル2のアクセス権があります。

T2_bレベル2

H

T2_cレベル2

I,J