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JP1 Version 12 JP1/Network Node Manager i セットアップガイド


14.2.2 セキュリティグループ構造の例

次の図に示すユーザーの枠は,NNMiトポロジの例で,ユーザーに表示する必要のあるノードのプライマリグループを示しています。ユーザーアクセスを完全に制御するには,サブグループが一意のセキュリティグループに対応している必要があります。一意の各セキュリティグループを1つ以上のユーザーグループにマッピングして,そのセキュリティグループ内のオブジェクトに対して使用できるユーザーアクセスのレベルを表すことができます。

表14-1に,トポロジでのセキュリティグループと考えられるカスタムユーザーグループ間のマッピングを示します。セキュリティモデルを実際に実装する場合,これらのカスタムユーザーグループの一部は不要になることがあります。

表14-2に,このトポロジでの幾つかのユーザーアカウントとユーザーグループのマッピングを示します。

図14‒1 ユーザーアクセス要件に対応するトポロジの例

[図データ]

表14‒1 セキュリティグループマッピングの例

セキュリティグループ

セキュリティグループのノード

ユーザーグループ

オブジェクトアクセス権

SG1

A,B,C

UG1管理者

オブジェクト管理者

UG1レベル2

オブジェクトオペレータレベル2

UG1レベル1

オブジェクトオペレータレベル1

UG1ゲスト

オブジェクトゲスト

SG2

D,E

UG2管理者

オブジェクト管理者

UG2レベル2

オブジェクトオペレータレベル2

UG2レベル1

オブジェクトオペレータレベル1

UG2ゲスト

オブジェクトゲスト

SG3

F,G

UG3管理者

オブジェクト管理者

UG3レベル2

オブジェクトオペレータレベル2

UG3レベル1

オブジェクトオペレータレベル1

UG3ゲスト

オブジェクトゲスト

SG4

H,I,J

UG4管理者

オブジェクト管理者

UG4レベル2

オブジェクトオペレータレベル2

UG4レベル1

オブジェクトオペレータレベル1

UG4ゲスト

オブジェクトゲスト

表14‒2 ユーザーアカウントマッピングの例

ユーザーアカウント

ユーザーグループ

ノードアクセス

ユーザーQ

NNMiレベル2オペレータ

なし

ユーザーQの枠に含まれるノードへのオペレータレベル2のアクセス権があります。

UG1レベル2

A,B,C

UG2レベル2

D,E

UG3レベル2

F,G

ユーザーR

NNMiレベル1オペレータ

なし

ユーザーRの枠に含まれるノードへのオペレータレベル1のアクセス権があります。

UG2レベル1

D,E

ユーザーS

NNMiレベル2オペレータ

なし

ユーザーSの枠に含まれるノードへのオペレータレベル2のアクセス権があります。

UG3レベル2

F,G

UG4レベル2

H,I,J

ユーザーT

NNMiレベル2オペレータ

なし

ユーザーTは,トポロジの例に含まれるすべてのノードに(各権限レベルで)アクセスできます。

このユーザーには,ノードDおよびEへの管理アクセス権がありますが,管理アクセス権が必要なツールのメニュー項目は表示できません。ユーザーにNNMi管理サーバーへのアクセス権がある場合は,ノードDおよびEに対してだけ,管理アクセス権が必要なコマンドラインツールを実行できます。

UG1ゲスト

A,B,C

UG2管理者

D,E

UG3レベル2

F,G

UG4レベル1

H,I,J