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JP1 Version 12 JP1/Network Node Manager i セットアップガイド


6.2.5 検出シードを計画する

検出シードとして使用するデバイスについて説明します。

ヒント
  • 優先する管理IPアドレスを選択するルールの1つによって,最初に検出したIPアドレスを管理アドレスとして使用することが指定されます。優先IPアドレスをシードアドレスとして設定することによって,NNMiに影響を与えることができます。

  • Ciscoデバイスの場合,ループバックアドレスを検出シードとして使用してください。ループバックアドレスが,デバイス上のほかのアドレスより確実に到達可能であるためです。DNSが,デバイスホスト名からループバックアドレスを解決するように正しく設定されていることを確認してください。

リストベース検出だけ

リストベース検出の場合,NNMiの管理対象にするすべてのデバイスをリスト化します。このリストは,資産管理ソフトウェアまたはほかのツールからエクスポートできるでしょう。

NNMiは,このリストに自動的にデバイスを追加しないので,担当しているすべてのデバイスや,監視やステータス計算に影響を及ぼすすべてのデバイスが,リストに含まれるようにしてください。

ルールベース検出だけ

ルールベース検出の場合,検出シードは任意で指定します。

Pingスイープが自動検出ルールに対して有効な場合,そのルールのシードを指定する必要はありません。

Pingスイープが無効な各自動検出ルールでは,ルールごとに少なくとも1つのシードを確認してください。ルールにIPアドレス範囲が複数含まれる場合,ルーターはWANリンクを横断したARPエントリを保持しないため,それぞれのルーティング可能範囲でシードが必要になります。

ヒント

ルールベース検出を完全なものにするためには,スイッチではなくルーターを検出シードとして使用してください。一般にルーターはスイッチより大きなARPキャッシュを持っているためです。検出したいネットワークにコアルーターが接続されていれば,検出シードとしては最適な選択肢になります。