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JP1 Version 12 JP1/Network Node Manager i セットアップガイド


4.6.2 ノードグループのメンバーシップ

NNMiは,設定されたノードグループと検出したノードを比較して,ノードグループのメンバーシップを判断します。

〈この項の構成〉

(1) 階層/包含

単純で再利用可能な小さいグループを作成し,これらを監視や可視化のために階層的に組み合わせることができます。階層的なノードのコンテナを使用すると,障害時にオブジェクトの場所やタイプに関する手がかりが得られるような,より良いマップビューを作成できます。NNMiによって,グループの定義とそのドリルダウンの順序を完全にコントロールできます。

単純で再利用可能な小さいグループを最初に作成し,そのあとでより大きなグループを作成するときに,これらを子グループとして指定します。また,最初にいちばん大きな親グループを指定し,それから子グループを作成していくこともできます。

例えば,ネットワークがCiscoスイッチ,Ciscoルーター,Nortelスイッチ,Nortelルーターで構成されているとします。Ciscoデバイスの親グループとすべてのスイッチの親グループを作成できます。親を作成してその子を指定するときに階層が定義されるので,Ciscoスイッチのようなそれぞれの子グループには複数の親ができる可能性があります。

階層は,次の状況で使用すると効果的です。

マップビューおよびテーブルビューでグループを使用すると,伝播された(設定可能な)グループのステータスが表示されます。

メモ

グループ定義を使用して監視設定を指定する際に,階層は設定の順序を示すものではないことを留意してください。小さい順序番号の設定は,ノードに適用されます。順序番号を注意深く増やすことで,設定の継承概念を真似ることができます。

子ノードグループに循環参照となるノードグループを設定して保存すると,警告が表示され,保存に失敗します。

(2) デバイスフィルター

検出中,NNMiは直接情報をSNMPクエリーで収集し,そこからほかの情報を,デバイスプロファイルを通じて導き出します。詳細については,「6.1.1 デバイスプロファイルとデバイスの属性」を参照してください。システムオブジェクトIDを収集することによって,NNMiは該当するデバイスプロファイルを検索し,次の情報を導き出します。

導き出されたこれらの値は,デバイスプロファイルそのものとともに,フィルタとして使用できます。

例えば,あるベンダー製のすべての対象物を,デバイスタイプやファミリに関係なくグループ化できます。また,ある種類のデバイス(例えばルーター)をすべて,ベンダーを問わずにまとめることができます。

(3) 追加のフィルター

追加のフィルターエディタを使用すると,次のようなフィールドに一致するカスタム論理を作成できます。

フィルタには,ANDORNOTEXISTSNOT EXISTS,およびグループ化(括弧)操作を含めることができます。詳細については,NNMiヘルプの「ノードグループの追加のフィルターを指定する」を参照してください。

ケーパビリティは,すでに検出されたデバイスからノード詳細を調べることによって,確認できます。

(4) 追加のノード

ノードグループに対してノードを限定するには,[追加のフィルター]を使用することをお勧めします。フィルタを使用して指定することが難しい重要なデバイスがネットワークに含まれている場合,それらのデバイスは個々のホスト名でグループに追加できます。ホスト名ごとにノードをノードグループに追加するのは,ほかに手段がない場合だけにしてください。

メモ

NNMi管理サーバーの使用リソースが増加するため,[追加のノード]タブを使用してノードグループにノードを追加することはほとんどありません。