付録H 用語解説
A
- ARPキャッシュ
ARP(アドレス解決プロトコル)キャッシュは,データリンク層(OSIレイヤー2)アドレスをネットワーク層(OSIレイヤー3)アドレスにマップするオペレーティングシステムテーブルです。データリンク層アドレスは通常はMACアドレスですが,ネットワーク層アドレスは通常はIPアドレスです。ルールベースの検出では,NNMiは,検出されたノードでARPキャッシュエントリ(ならびにほかのテクニック)を使って,現在の検出ルールに照らしてチェックできる追加ノードを見つけます。
C
- Causal Engine
因果関係ベースの方法を使って,根本原因解析(RCA)をネットワーク現象に適用するNNMiテクノロジ。Causal Engine RCAのきっかけとなるのは,ステータスポーリング,SNMPトラップ,特定のインシデントの結果として検出された変更など,特定の事象です。Causal EngineはRCAを使って,管理対象オブジェクトのステータスを調べ,これらオブジェクトに関する結論を明確化し,根本原因インシデントを生成します。
H
- HA
「高可用性」を参照してください。
- HAリソースグループ
Veritas Cluster Server,Symantec Cluster Server,Microsoft Cluster Serviceなどの最新の高可用性環境では,アプリケーションは,アプリケーション自体,その共有ファイルシステム,仮想IPアドレスのようなリソースの複合物として表されます。リソースはHAリソースグループで構成されます。これはクラスタ環境で実行中のアプリケーションを表します。
I
- ICMP
「インターネット制御メッセージプロトコル」を参照してください。
J
- JBossアプリケーションサーバー
Java Platform, Enterprise Edition(Java EE),Enterprise Java Beans(EJB)と組み合わせて使用するアプリケーションサーバープログラムです。
L
- L2
「レイヤー2」を参照してください。
- L3
「レイヤー3」を参照してください。
M
- MIB
「管理情報ベース」を参照してください。
N
- NNMi
JP1/Network Node Manager iおよびJP1/Network Node Manager i Advancedの略称です。
ネットワーク管理の支援や統合のために設計されたソフトウェア商品です。ネットワークノードの継続検出,イベントの監視,ネットワーク障害管理といった機能を備えています。主にNNMiコンソールからアクセスします。
- NNMi Northboundインタフェース
NNMiインシデントをSNMPv2cトラップとしてNorthboundアプリケーションに転送するNNMiの機能です。
- NNMi管理サーバー
NNMiソフトウェアがインストールされ,NNMiプロセスやサービスが実行されるコンピュータシステムのことです。
- NNMiコンソール
NNMiユーザーインタフェース。オペレータや管理者は,NNMiコンソールを使用してNNMiネットワーク管理タスクを実行できます。
- NNMイベント
古いNNM管理ステーションからNNMiに転送されたイベント用のNNMi用語。NNMiには,転送されたイベントからNNMiが生成するインシデントを参照するためのインシデントビューがあります。
- Northboundアプリケーション
SNMPv2cトラップを受信および処理できる任意のアプリケーションです。
- Northbound転送先
Northboundアプリケーションのトラップ受信コンポーネントへの接続を定義し,NNMiがそのNorthboundアプリケーションに送信するトラップのタイプを指定するNNMi Northboundインタフェースの設定の1つです。
O
- OID
「オブジェクト識別子」を参照してください。
- ovstartコマンド
NNMiの管理プロセスを起動するためのコマンドです。コマンドプロンプトで起動します。ovstartのリファレンスページを参照してください。
- ovstatusコマンド
NNMiが管理するプロセスの現在のステータスを報告するコマンドです。NNMiコンソール([ツール]>[NNMiステータス])またはコマンドプロンプトで起動できます。ovstatusのリファレンスページを参照してください。
- ovstopコマンド
NNMiの管理プロセスを停止するためのコマンドです。コマンドプロンプトで起動します。ovstopのリファレンスページを参照してください。
P
- Pingスイープ
ICMP ECHO要求を複数のIPアドレスに送信し,応答するノードにどのアドレスが割り当てられているか調べるネットワークプローブテクニック。ルールベースの検出で有効にすると,NNMiは,設定されたIPアドレスの範囲でPingスイープを使用して,そのほかのノードを検索できます。サービスの拒絶にPingスイープを使用できるので,ICMP ECHO要求をブロックするネットワーク管理者もいます。
- PostgreSQL
トポロジ,インシデント,設定情報のような情報を保存するためにNNMiがデフォルトで使用するオープンソースリレーショナルデータベース。
R
- RCA
「根本原因解析」を参照してください。
S
- SNMP
「簡易ネットワーク管理プロトコル(SNMP)」を参照してください。
- SNMPトラップ
ポーリングを使ったネットワーク管理(SNMP マネージャーからの要求とSNMP エージェントからの応答)は,処理をできるだけ簡単にするためのSNMPの設計原則です。しかし,このプロトコルは,SNMPエージェントからSNMPマネージャープロセス(この場合,NNMi)への要請されないメッセージの通信も提供します。要請されないエージェントメッセージは,「トラップ」として知られており,内部状態の変化または障害条件に応答してSNMPエージェントが生成します。NNMiは,受信したSNMPトラップ([SNMPトラップ]インシデントの参照ビューに表示)からインシデントを生成します。
- SNMPトラップストーム
要請されない大量のSNMPエージェントメッセージ。SNMPマネージャープロセス(この場合,NNMi)を圧迫する可能性があります。nnmtrapconfig.ovplコマンドを使用してNNMiにSNMPトラップストームしきい値を指定できます。受信トラップレートが指定のしきい値レートを超えるとき,NNMiは,トラップレートが再対応レート未満に下がるまでトラップをブロックします。
- sysObjectID
「システムオブジェクトID」を参照してください。
あ
- アカウント
「ユーザーアカウント」を参照してください。
- アクティブなクラスタノード
アプリケーションフェイルオーバーまたは高可用性設定でNNMiプロセスを現在実行しているサーバーです。
- アドレスのヒント
「検出のヒント」を参照してください。
- アプリケーションフェイルオーバー
NNMiで,現在アクティブなサーバーが停止した場合に,NNMiのプロセスの制御をスタンバイサーバーに移行するオプション機能です。このオプション機能はユーザーが設定する必要があります。また,JBossクラスタリングサポートを利用しています。
い
- 因果関係
あるイベント(原因)と別のイベント(影響)の間の関係を示します。イベント(影響)は最初のイベント(原因)の直接的な結果です。NNMiは,因果関係分析アルゴリズムを使用して,イベントのサイクルを分析し,ネットワーク問題を解決するソリューションを明らかにします。
- インシデント
NNMiでは,ネットワークに関連する事象の通知は,NNMiコンソールインシデントビューとフォームに表示されます。NNMiには,インシデント属性に基づいてユーザーがインシデントをフィルタできるようにする幾つもの[インシデントの管理]ビューと[インシデントの参照]ビューがあります。ほとんどのインシデントビューには,NNMi(管理イベントと呼ばれることもあります)が直接生成したインシデントが表示されます。NNMiには,SNMPトラップから生成されたインシデントおよびNNMイベントから生成されたインシデントを参照するビューもあります。
- インターネット制御メッセージプロトコル
中核的なインターネットプロトコルスイート(TCP/IP)の1つです。ICMP pingは,状態ポーリング用のSNMPクエリーとともにNNMiで使用されます。
- インタフェース
ネットワークで用いられる各仕様や規約を利用するための論理的な接続端。
- インタフェースグループ
NNMiの主要なフィルタテクニックの1つ。ただし,グループごとに,グループまたはフィルタ視覚化に設定を適用する目的で,インタフェースはグループにまとめられます。インタフェースグループは,監視の設定,テーブルビューのフィルタ,マップビューのカスタマイズのどれか,またはすべてに使用できます。「ノードグループ」も参照してください。
え
- エピソード
NNMi根本原因解析で,特定の持続時間を指すのに使う用語。この持続時間は一次的な障害によって引き起こされ,その間,二次障害は抑制されるか,または一次的障害の下で相互に関連づけられます。
お
- オブジェクト識別子
SNMPで,管理情報ベースデータオブジェクトを識別する数字のシーケンスです。OIDは,小数点で分離された数字で構成されます。各数字は,MIB階層のそのレベルにおける特定のデータオブジェクトを表します。OIDはMIBオブジェクト名と同等の数字です。例えば,MIBオブジェクト名iso.org.dod.internet.mgmt.mib-2.bgp.bgpTraps.bgpEstablishedはそのOID 1.3.6.1.2.1.15.0.1と同等です。
か
- 仮想IPアドレス
特定のネットワークハードウェアに結び付かれていないIPアドレス。現在のフェイルオーバーまたはロードバランシングのニーズに基づいて,最も該当するサーバーに中断されないネットワークトラフィックを送信するため,高可用性設定で使われます。
- 仮想ホスト名
仮想IPアドレスと関連づけられたホスト名。
- 簡易ネットワーク管理プロトコル(SNMP)
OSIモデルのアプリケーション層(レイヤー7)で機能する簡易なプロトコルです。リモートユーザーは,このプロトコルによって,ネットワーク要素の管理情報を検査または変更できます。SNMPは,管理対照ノード上のエージェントプロセッサーとネットワーク管理情報を交換するためにNNMiが使う主要なプロトコルです。NNMiは,SNMPの最も一般的なバージョンであるSNMPv1,SNMPv2c,およびSNMPv3の3つをサポートしています。
- 管理サーバー
NNMi管理サーバーは,NNMiがインストールされるコンピュータシステムです。NNMiのプロセスとサービスは,NNMi管理サーバーで稼働します(以前のNNMリビジョンはこのシステムについて「NNM管理ステーション」という用語を使用していました)。
- 管理情報ベース
SNMPで,管理対照ネットワークに関するデータの階層的に組織化された集合のことです。管理情報ベース内のデータオブジェクトは管理対照デバイスの特色を参照します。NNMiは,ネットワーク管理情報を収集する場合,MIBデータオブジェクト(「MIBオブジェクト」,「オブジェクト」,「MIB」と呼ばれることもあります)を使用して,管理対象ノードとの間でSNMPクエリーを出し,またはSNMPトラップを受け取ります。
く
- クイックスタート設定ウィザード
クイックスタート設定ウィザードは,NNMiのインストールが完了した直後に自動的に実行されます。クイックスタート設定ウィザードを使用して,SNMPv1またはSNMPv2c環境の読み取りコミュニティ文字列を準備したり,検出されるノードの範囲に制限を設定したり,管理者アカウントを設定したりできます。
- クラスタ
NNMiの関係では,高可用性テクノロジまたはjbossクラスタ化機能の使用によってリンクされるハードウェアおよびソフトウェアのグループ化のことです。これらは,一緒に機能して,コンポーネントに過剰負荷または障害が発生した場合,機能とデータの連続性を確保します。クラスタ内のコンピュータは一般に高速LAN経由でお互いに接続されます。クラスタは,通常,可用性またはパフォーマンス,もしくはその両方を向上させるために導入します。
- クラスタメンバーまたはノード
NNMiの関係では,NNMi高可用性またはアプリケーションフェイルオーバーをサポートするよう設定された,または設定される予定の高可用性またはjbossクラスタ内のシステム。
- グローバルネットワーク管理
地理的に分散している1つ以上のリージョナルマネージャーからのデータを統合する1つ以上のグローバルマネージャーを持つ,NNMiの分散型の配備です。
- グローバルマネージャー
分散NNMiリージョンマネージャーサーバーからのデータを統合する,グローバルネットワーク管理配備内のNNMi管理サーバーです。グローバルマネージャーは,環境全体のトポロジおよびインシデントの統合ビューを提供します。グローバルマネージャーには,NNMi Advancedライセンスが必要です。
け
- 結論
NNMiで,管理対象オブジェクト用にCausal Engineがステータスと根本原因インシデントを決定した方法を明らかにするCausal Engineが生成および使用するサポート詳細。
- 検出シード
「シード」を参照してください。
- 検出のヒント
SNMP ARPキャッシュクエリー,CDP,EDP,またはその他の検出プロトコルクエリー,またはpingスィープを使用してNNMiが見つけたIPアドレスです。NNMiはさらに,検出ヒントとして見つかったIPアドレスについてクエリーを実行し,結果をルールベース検出内の現在の検出ルールに照らしてチェックします。
- 検出プロセス
NNMiが,ネットワークノードを管理下におくために,これらの情報を収集するプロセス。初期検出は,まずデバイスインベントリの情報を収集し,次にネットワーク接続情報を収集するという2つのフェーズのプロセスで実行されます。
最初の検出のあとも検出プロセスは継続されます。つまり,リストに基づいた検出では,シードリスト内のデバイスは,設定が変更されると更新されます。ルールベースの検出では,新しいデバイスは現在の検出ルールに合致すると追加されます。検出プロセスは,NNMiコンソールまたはコマンドラインから,デバイスまたはデバイスセットについてオンデマンドで開始できます。
「スパイラル検出」,「ルールベースの検出」および「リストに基づいた検出」も参照してください。
- 検出ルール
ルールベース検出プロセスを制限するのに使用される,ある範囲のユーザー定義IPアドレスかシステムオブジェクトID(オブジェクト識別子),またはその両方です。検出ルールは,NNMiコンソールの[自動検出ルール]の[検出の設定]部分に設定します。「ルールベースの検出」も参照してください。
こ
- 高可用性
このマニュアルでは,設定の一部に障害があっても中断されないサービスを提供するハードウェアおよびソフトウェアの設定のことです。高可用性(HA)とは,コンポーネントに障害があった場合でもアプリケーションを実行し続けるよう冗長コンポーネントを備えた構成を意味します。NNMiは,市販されている幾つかのHAソリューションの1つをサポートするように設定できます。「アプリケーションフェイルオーバー」も参照してください。
- コミュニティ文字列
SNMPエージェントでSNMPクエリーを認証するために,SNMPv1およびSNMPv2Cシステムで使用されるパスワードのような仕組み。コミュニティ文字列はSNMPパケット内のクリアテキストに渡されるので,パケット傍受に対してもろくなります。SNMPv3は,認証用の強力なセキュリティメカニズムを用意します。
- コンソール
「NNMiコンソール」を参照してください。
- コントローラ
NNMiアプリケーションフェイルオーバーでの,マスタークラスタの状態を持つクラスタメンバーを表すJGroups用語。コントローラは,常にクラスタで最も古いメンバーです。
- 根本原因インシデント
Correlation Nature(相関関係の性質)属性がRoot Cause(根本原因)に設定されているNNMiインシデント。NNMiは,関連問題の現象が処理されていない場合,根本原因解析(RCA)を使って現象をすぐ解決できる課題として根本原因インシデントを確定します。「根本原因解析」を参照してください。
- 根本原因解析
NNMiで,根本原因解析(RCA)とは,ネットワーク問題の原因を調べるためにNNMiが使う問題解決方法のクラスのことです。根本原因とは,解決されることによって,関連づけられた問題の症状も解決するような問題のことです。NNMiは,次の2つの主要な方法で根本原因の識別を使います。根本原因が解決されるまで,すぐに実施できる問題についてユーザーに通知し,二次的問題の現象を報告しないようにします。根本原因を判別すると,管理対象オブジェクトのステータス変更または根本原因インシデント,もしくはその両方の生成が行われることがあります。
NNMiがRCAを使用する例として,管理対象ルーターで障害が発生し,NNMi管理サーバーから見てルーターの反対側にある管理対象ノードがステータスポーリングクエリーに応答できなくなることが挙げられます。NNMiはRCAを使用し,ステータスポーリング障害が二次的問題の現象であるか調べます。ルーターが根本原因インシデントであることを報告し,根本原因ルーター障害が解決されるまでダウンストリームノードで発生している問題の現象を報告することは差し控えます。
し
- シード
ネットワーク検出プロセスの開始点として機能することによって,NNMiのネットワーク検出を補助するネットワークノードのことです。例えば,管理環境内のコアルーターなどがシードになることができます。各シードは,IPアドレスやホスト名によって識別されます。ルールベース検出が設定されていない場合,NNMiの検出プロセスは指定シードのリストベース検出に制限されます。
- シード検出
シード,またはシードファイルを基にしたプロセスで,シードとして指定したノードについてだけ検出し,レイヤー2の接続情報を返します。シード検出は,特定したクエリーとタスクのネットワークインベントリだけを保守します。自動検出と比べてください。「スパイラル検出」も参照してください。
- シードによる検出
「リストに基づいた検出」を参照してください。
- システムアカウント
NNMiのインストール時に使うために備わっている特別なアカウントです。NNMiシステムアカウントは,インストール終了後は,コマンドラインのセキュリティや復旧目的だけに使用されます。「ユーザーアカウント」と読み比べてください。
- システムオブジェクトID
NNMiで,ネットワーク要素のモデルまたは種類を識別するSNMPオブジェクト識別子の専門化された用語。システムオブジェクトIDは,ネットワーク要素のMIBオブジェクトの一部です。このオブジェクトは,検出の間に個別のノードからNNMiがクエリーします。システムオブジェクトIDによって分類できるネットワーク要素の種類の例には,HP ProCurveスイッチファミリ,HP J8715A ProCurve Switch,HP IPFシステム用のHP SNMPエージェントがあります。ほかのベンダーのネットワーク要素も同じようにシステムオブジェクトIDに従って分類できます。システムオブジェクトIDの重要な使用法はNNMiデバイスプロファイルの定義にあります。デバイスプロファイルは,ネットワーク要素の種類がわかると,推定できるネットワーク要素の特徴を指定します。
- 自動検出
「ルールベースの検出」を参照してください。
- 障害ポーリング
主要なNNMi監視アクティビティ。このアクティビティでは,NNMiは,管理対象の各オブジェクトの状態を調べるために,管理対象インタフェース,IPアドレス,SNMPエージェントすべてに関し,ステータスMIBのSNMP読み取り専用クエリーまたはICMP ping,もしくはその両方を発行します。ユーザーは,NNMiコンソールの[設定]ワークスペースの[モニタリングの設定]で,さまざまなインタフェースグループ,ノードグループ,ノードすべてについて実行された障害ポーリングの種類をカスタマイズできます。障害ポーリングはステータスポーリングのサブセットです。
- 状態
NNMiでは,一般的に,MIB II ifAdminStatus,MIB II ifOperStatus,パフォーマンス,または可用性に関連する自己報告された管理対象オブジェクト応答について状態という用語を使用します。「ステータス」と読み比べてください。
- 状態ポーリング
NNMiのState Pollerが実行する指令された監視。障害,パフォーマンス,コンポーネント稼働状態,管理対象オブジェクトの可用性データを取得するためにICMP pingとSNMPクエリーを使います。「障害ポーリング」も参照してください。
す
- ステータス
NNMiでは,全般的な稼働状態を示す管理対象オブジェクトの属性。ステータスは,管理対象オブジェクトの未解決結論からCausal Engineが計算します。「状態」と読み比べてください。
- スパイラル検出
NNMiの管理するネットワークのインベントリ,包含,リレーションシップ,接続についての情報などのネットワークトポロジ情報をNNMiが常時更新する処理のことです。「検出プロセス」,「ルールベースの検出」および「リストに基づいた検出」も参照してください。
と
- トポロジ(ネットワーク)
ネットワークのノードや接続などが,通信ネットワーク上でどのように配置されているのかを示す図のことです。
- トラップ
「SNMPトラップ」を参照してください。
- トラップ受信コンポーネント
SNMPトラップを受信する,Northboundアプリケーションの一部分です。
一部のアプリケーションには,SNMPトラップを受信して処理用に別のコンポーネントに転送する,個別にインストール可能なコンポーネントが含まれます。
そのようなコンポーネントがないNorthboundアプリケーションの場合,「トラップ受信コンポーネント」は「Northboundアプリケーション」と同義語です。
の
- ノード
ネットワーク関係で,ネットワークに接続されているコンピュータシステムやデバイス(プリンタ,ルーター,ブリッジなど)のことです。SNMPクエリーに応答できるノードは最も包括的な情報をNNMiに提供しますが,NNMiは非SNMPノードの制限された管理も実行できます。
- ノードグループ
NNMiの主要なフィルタテクニックの1つ。ただし,グループごとに,グループまたはフィルタの視覚化に設定を適用する目的で,ノードはグループにまとめられます。ノードグループは,監視の設定,テーブルビューのフィルタ,マップビューのカスタマイズのどれか,またはすべてに使用できます。「インタフェースグループ」も参照してください。
は
- パブリックキー証明書
ネットワークセキュリティおよび暗号化で使用されます。デジタル署名を組み込み,パブリックキーと識別情報を結合するファイルです。証明書は,パブリックキーが個人または組織に属することの確認に使われます。NNMiはSSL証明書を使います。これにはクライアントとサーバーの通信の認証と暗号化のために,パブリックキーおよびプライベートキーが含まれています。
ほ
- ポート
ネットワークハードウェアで,ネットワークデバイスの情報の受け渡しを行う場所です。
- ボリュームグループ
コンピュータストレージ仮想化の用語。1つの大規模ストレージエリアを形成するよう設定された1つまたは複数のディスクドライブ。NNMiがサポートする幾つかの高可用性製品は,共有ファイルシステムでボリュームグループを使用します。
み
- 未接続インタフェース
NNMiの観点からは,未接続インタフェースはほかのデバイスに接続されていないインタフェースのことです。デフォルトでは,NNMiが監視する未接続インタフェースはIPアドレスのあるものだけであり,[ルーター]ノードグループのノードに含まれます。
ゆ
- ユーザーアカウント
NNMiでは,ユーザーまたはユーザーグループがNNMiにアクセスする方法を提供します。NNMiユーザーアカウントはNNMiコンソールにセットアップされ,事前定義されたユーザーロールを実装します。「システムアカウント」および「ユーザーロール」を参照してください。
- ユーザーロール
NNMi管理者は,ユーザーアクセス設定の一環として,NNMiの各ユーザーアカウントに定義済みのユーザーロールを割り当てます。ユーザーロールによって,NNMiコンソールにアクセス可能なユーザーアカウント,および各ユーザーアカウントで使用可能なワークスペースとアクションが決まります。NNMiには,プログラムによってあらかじめ定義され,変更することのできない次の階層型ユーザーロールがあります。
管理者
Webサービスクライアント
オペレータレベル2
オペレータレベル1
ゲスト
など
「ユーザーアカウント」も参照してください。
り
- リージョナルマネージャー
デバイスの検出,ポーリングおよびトラップ受信を行い,情報をグローバルマネージャーに転送する,グローバルネットワーク管理配備内のNNMi管理サーバーです。
- リストに基づいた検出
シードのリストに基づいたプロセス。シードとして指定するノードだけに関する詳細ネットワーク情報を検出し,返します。リストに基づいた検出は,特定したクエリーとタスクのネットワークインベントリだけを保守します。ルールベース検出と比べてください。「検出プロセス」および「スパイラル検出」も参照してください。
- 領域
NNMiで,タイムアウト値やアクセスクレデンシャルのような通信設定を行うためにグループにまとめられたデバイス。
る
- ルール
「検出ルール」を参照してください。
- ルールベースの検出
自動検出と呼ばれることがよくあります。NNMiは,ルールベースの検出を使用し,ユーザー指定検出ルールに従って,NNMiがデータベースに追加する必要のあるノードを探し出します。NNMiは,検出されたノードのデータ内で検出ヒントを探してから,指定の検出ルールに照らしてこれらの候補をチェックします。検出ルールは,NNMiコンソールの[自動検出ルール]の[検出の設定]部分に設定します。リストベース検出と比べてください。
れ
- レイヤー2
階層化通信モデルであるOpen Systems Interconnection(OSI)のデータリンク層です。データリンク層では,ネットワークの物理リンクを介してデータの伝送を行います。NNMiレイヤー2ビューは,デバイスの物理接続に関する情報を提供します。
- レイヤー3
階層化通信モデルであるOpen Systems Interconnection(OSI)のネットワーク層です。ネットワーク層は,ネットワーク上の隣接するノードのアドレスの取得,データ伝送経路の選択,サービス品質などに関与します。NNMiレイヤー3ビューは,ルーティングの観点から接続に関する情報を提供します。
ろ
- ロール
「ユーザーロール」を参照してください。
- 論理ボリューム
個別のファイルシステムまたはデバイススワップ空間として使えるボリュームグループ内の任意のサイズの容量を指すコンピュータストレージ仮想化の用語。NNMiがサポートする幾つかの高可用性製品は共有ファイルシステムで論理ボリュームを使います。