付録E NNMiが使用するポートの一覧
次の表は,NNMiが管理サーバーで使用するポートを一覧で示しています。NNMiはこれらのポートをリスニングします。ポートの衝突が発生した場合,こうしたポート番号の多くは「設定の変更」欄で示した方法によって変更できます。
- 重要
アプリケーションフェイルオーバーが正しく機能するには,次のように設定してください。
TCPポート7800-7810をオープンにしてください。
アクティブNNMi管理サーバーとスタンバイNNMi管理サーバーは相互のネットワークアクセスに制限のないことが必要です。
NNMiをHA構成にしてクラスタシステムで運用する場合は,プライマリクラスタノードとセカンダリクラスタノードで使用するポート番号の設定を同じにしてください。nms-local.propertiesファイルでポートを変更する場合,ノードごとに設定する必要があります(HA構成のファイルレプリケーションでは複製されません)。
ポート |
タイプ |
名称 |
目的 |
設定の変更 |
---|---|---|---|---|
80 |
TCP |
nmsas.server.port.web.http |
デフォルトHTTPポート
|
nms-local.propertiesファイルを変更します。インストール作業中に変更することもできます。
%NNM_CONF%\nnm\props\nms-local.properties
$NNM_CONF/nnm/props/nms-local.properties |
162 |
UDP |
trapPort |
SNMPトラップポート。 |
nnmtrapconfig.ovpl Perlスクリプトを使用して変更します。 |
443 |
TCP |
nmsas.server.port.web.https |
デフォルトのセキュアーHTTPSポート(SSL)
|
nms-local.propertiesファイルを変更します。
%NNM_CONF%\nnm\props\nms-local.properties
$NNM_CONF/nnm/props/nms-local.properties |
1098 |
TCP |
nmsas.server.port.naming.rmi |
|
nms-local.propertiesファイルを変更します。
%NNM_CONF%\nnm\props\nms-local.properties
$NNM_CONF/nnm/props/nms-local.properties |
1099 |
TCP |
nmsas.server.port.naming.port |
|
nms-local.propertiesファイルを変更します。
%NNM_CONF%\nnm\props\nms-local.properties
$NNM_CONF/nnm/props/nms-local.properties |
3873 |
TCP |
nmsas.server.port.remoting.ejb3 |
|
nms-local.propertiesファイルを変更します。
%NNM_CONF%\nnm\props\nms-local.properties
$NNM_CONF/nnm/props/nms-local.properties |
4444 |
TCP |
nmsas.server.port.jmx.jrmp |
|
nms-local.propertiesファイルを変更します。
%NNM_CONF%\nnm\props\nms-local.properties
$NNM_CONF/nnm/props/nms-local.properties |
4445 |
TCP |
nmsas.server.port.jmx.rmi |
|
nms-local.propertiesファイルを変更します。
%NNM_CONF%\nnm\props\nms-local.properties
$NNM_CONF/nnm/props/nms-local.properties |
4446 |
TCP |
nmsas.server.port.invoker.unified |
|
nms-local.propertiesファイルを変更します。
%NNM_CONF%\nnm\props\nms-local.properties
$NNM_CONF/nnm/props/nms-local.properties |
4457 |
TCP |
nmsas.server.port.hq |
|
nms-local.propertiesファイルを変更します。
%NNM_CONF%\nnm\props\nms-local.properties
$NNM_CONF/nnm/props/nms-local.properties |
4459 |
TCP |
nmsas.server.port.hq.ssl |
|
nms-local.propertiesファイルを変更します。
%NNM_CONF%\nnm\props\nms-local.properties
$NNM_CONF/nnm/props/nms-local.properties |
4712 |
TCP |
nmsas.server.port.ts.recovery |
内部トランザクションサービスのポート |
nms-local.propertiesファイルを変更します。
%NNM_CONF%\nnm\props\nms-local.properties
$NNM_CONF/nnm/props/nms-local.properties |
4713 |
TCP |
nmsas.server.port.ts.status |
内部トランザクションサービスのポート |
nms-local.properties ファイルを変更します。
%NNM_CONF%\nnm\props\nms-local.properties
$NNM_CONF/nnm/props/nms-local.properties |
4714 |
TCP |
nmsas.server.port.ts.id |
内部トランザクションサービスのポート |
nms-local.properties ファイルを変更します。
%NNM_CONF%\nnm\props\nms-local.properties
$NNM_CONF/nnm/props/nms-local.properties |
5432 |
TCP |
com.hp.ov.nms.postgres.port |
このPostgreSQLポートは,このNNMi管理サーバーに対して組み込みデータベースが待機するポートです。 |
nms-local.propertiesファイルを変更します。
%NNM_CONF%\nnm\props\nms-local.properties
$NNM_CONF/nnm/props/nms-local.properties |
5447 |
TCP |
trapReceiverNettyPort |
TrapReceiverでJBoss からの接続を待機するポート。 |
nnmtrapconfig.ovpl Perlスクリプトを使用して変更します。 |
7500 |
UDP |
nnmcluster |
nnmclusterが使用するポート。 |
設定変更できません。 |
7800-7810 |
TCP |
− |
|
nms-cluster.propertiesファイルを変更します。
%NNM_CONF%\nnm\props\nms-cluster.properties
$NNM_CONF/nnm/props/nms-cluster.properties |
8886 |
TCP |
OVsPMD_MGMT |
NNMi ovspmd(プロセスマネージャー)管理ポート。 |
1. ovstopコマンドを実行し,NNMiサービスを停止します。 2. servicesファイルを開きます。
%Windir%\system32\drivers\etc\services
/etc/services 3. 次の行をファイルに追加します。 ovspmd_mgmt <ポート番号>/tcp 4. ovstartコマンドを実行し,NNMiサービスを開始します。 |
8887 |
TCP |
OVsPMD_REQ |
NNMi ovsmpd(プロセスマネージャー)リクエストポート。 |
1. ovstopコマンドを実行し,NNMiサービスを停止します。 2. servicesファイルを開きます。
%Windir%\system32\drivers\etc\services
/etc/services 3. 次の行をファイルに追加します。 ovspmd_req <ポート番号>/tcp 4. ovstartコマンドを実行し,NNMiサービスを開始します。 |
8989 |
TCP |
com.hp.ov.nms.events.action.server.port |
アクションサーバーポートを有効化して設定可能にします。 |
nnmaction.propertiesファイルを変更します。
%NnmDataDir%shared\nnm\conf\props\nnmaction.properties
$NnmDataDir/shared/nnm/conf/props/nnmaction.properties |
(凡例) −:名称はありません。
次の表は,NNMiがほかのシステムとの通信に使用するポートの一部を一覧で示しています。NNMiがファイアウォールによってこれらのシステムと分離されている場合は,ファイアウォールでこれらのポートの多くを開く必要があります。実際にどのポートを開くかは,NNMiと連携するシステムおよびそのシステムの設定によって異なります。
目的 |
ポート番号 (ポート/タイプ) |
ファイアウォールの通過方向 |
---|---|---|
NNMiコンソール |
80/tcp |
|
SNMPリクエスト |
161/udp |
NNMi→監視対象ノード |
SNMPレスポンス |
ANY/udp |
NNMi←監視対象ノード※1 |
SNMPトラップ/SNMP Informリクエスト |
162/udp |
NNMi←監視対象ノード |
SNMP Informリクエストのレスポンス |
ANY/udp |
NNMi→監視対象ノード※2 |
SNMPトラップ転送 |
162/udp |
NNMi→SNMPマネージャー NNMi→Northboundアプリケーション |
LDAP |
389/tcp |
NNMi→LDAPサーバー |
SSL接続によるNNMiコンソール |
443/tcp |
|
SSL接続によるLDAP |
636/tcp |
NNMi→LDAP サーバー |
メッセージングbisocketコネクタ |
4457/tcp |
NNMi(グローバルマネージャー)→NNMi(リージョナルマネージャー) |
SSL接続によるメッセージング bisocketコネクタ |
4459/tcp |
NNMi(グローバルマネージャー)→NNMi(リージョナルマネージャー) |
アプリケーションフェイルオーバー |
7800-7810/tcp |
NNMi(アクティブ)← →NNMi(スタンバイ) |
- (凡例)
← →:
tcpの場合,コネクションを張る方向を示します。
udpの場合,パケットを送る方向を示します。
注※1 SNMPレスポンスはSNMPリクエストの送信先ポートを送信元とし,SNMPリクエストの送信元ポートを送信先とする通信です。
注※2 SNMP InformリクエストのレスポンスはSNMP Informリクエストの送信先ポートを送信元とし,SNMP Informリクエストの送信元ポートを送信先とする通信です。
注1 NNMiと監視ノード間で,ICMPについても通過させる必要があります。
注2 ポート番号はデフォルト設定の場合です。
注3 アプリケーションフェイルオーバーの場合の設定については,「18. アプリケーションフェイルオーバー構成のNNMiを設定する」を参照してください。
ICMP障害ポーリングを使用する,またはノード検出用のためにPingスイープを使用するようにNNMiを設定する場合は,ICMPパケットの通過を許可するようにファイアウォールを設定する必要があります。
グローバルネットワーク管理機能を使用する場合は,グローバルNNMi管理サーバーからリージョナルNNMi管理サーバーに対して,表E-3に示すポートがアクセス可能になっている必要があります。グローバルネットワーク管理機能では,グローバルNNMi管理サーバーからリージョナルNNMi管理サーバーのこれらのTCPポートへ通信できる必要があります。リージョナルNNMi管理サーバーからは,グローバルNNMi管理サーバーのこれらのポートに対して接続しません。
セキュリティ |
パラメーター |
TCPポート |
---|---|---|
非SSL |
nmsas.server.port.web.http |
80 |
nmsas.server.port.hq |
4457 |
|
SSL |
nmsas.server.port.web.https |
443 |
nmsas.server.port.hq.ssl |
4459 |