18.3.2 NNMiクラスタセットアップウィザードを使用したアプリケーションフェイルオーバーの設定
NNMiクラスタセットアップウィザードは,アプリケーションフェイルオーバーで使用するNNMi内のクラスタの設定プロセスを自動化します。ウィザードでは,次の操作ができます。
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クラスタノードの指定および検証を行う
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クラスタのプロパティおよびポートを定義する
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両方のノードのnnm-key.p12ファイルおよびnnm-trust.p12ファイルの内容をマージして,1つのnnm-key.p12ファイルおよびnnm-trust.p12ファイルにする
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サポートされるWebブラウザに次のURLを入力して,クラスタセットアップウィザードを起動する。
http://<NNMiserver>:<port>/cluster
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<NNMiserver>は,NNMiホストの値です。
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<port>は,NNMiポートの値です。
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システムの[ユーザー名]と[パスワード]を入力して[ログイン]ボタンをクリックし,NNMiにログインする。
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[ローカルホスト名]と[リモートクラスタノード]の値を入力してクラスタノードを定義し,[次へ]をクリックする。
- 重要
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両方のノードのどちらかが複数のIPv4アドレスを持つ場合は,[ローカルホスト名]と[リモートクラスタノード]に,各ノードのNNMiの通信に使うIPv4アドレスを記載してください。
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[通信結果]ページで,通信の検証結果を確認する。
エラーが発生した場合は[前へ]をクリックして問題を修正します。エラーが発生しなかった場合は[次へ]をクリックします。
緑のステータスメッセージは,リモートクラスタノードに正常に接続されたことを示します。
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[クラスタプロパティを定義]ページで,[クラスタ名]を入力して[バックアップ周期(時間)]を定義する。
[クラスタ名]は,英数字で指定してください。次に自動フェイルオーバーを有効にするかどうかを指定します。[次へ]をクリックします。
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[クラスタポートを定義]ページで,[開始クラスタポート]と[ファイル転送ポート]の値を入力する。
NNMiクラスタでは,[開始クラスタポート]で始まる4個の連続したポートが使用されます。
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[次へ]をクリックする。
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[要約]ページで,入力した情報の概要を確認する。
戻って設定情報を変更する場合は[前へ]をクリックします。変更しない場合は[コミット]をクリックしてクラスタ設定を保存します。
最後の概要には,設定が成功したかどうかが示されます。
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両方のノードでovstopを実行して,両方のノードのNNMiを直ちに停止する。
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両ノード間のクラスタ通信に使用するNICを設定する。
詳細については,「18.3.3 アプリケーションフェイルオーバー通信の設定」を参照してください。
- 重要
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両方のノードのどちらかが複数のNICを持つ場合は,必ず設定を実施してください。
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両方のノードでnnmclusterコマンドを実行して,2つのノードをクラスタ構成にできることを確認する。
ノードをクラスタ構成にできない場合は,「18.3 アプリケーションフェイルオーバー構成のNNMiを設定する」を参照してください。
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nnmcluster -daemonコマンドを使用して,アクティブにするノード上のNNMiを起動する。
NNMiがACTIVEをレポートするまで待機します。詳細は「18.3 アプリケーションフェイルオーバー構成のNNMiを設定する」を参照してください。
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nnmcluster -daemonコマンドを使用して,スタンバイノードを起動する。